●「ダメ男に復讐する方法 The Other Woman」
2014  アメリカ 20th Century Fox Film Co.. 110min.
監督:ニック・カサヴェテス
出演:キャメロン・ディアス、レスリー・マン、ケイト・アプトン、ニコライ・コスター=ワイルド、ドン・ジョンソン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

本作と"Sex Tape"でこの年のラジー賞主演女優賞を獲ってしまったキャメロン。個人的にはジュリア・ロバーツと並んで
あまり好みではないのだが、両者ともなぜか作品は結構観ている。昨日どっぷり暗い英国製ミステリーを観たので
コメディっぽいものを観たいなと思い本作をチョイス。どちらかと言うとアパトー夫人であるレスリー・マンが主役じゃ
ないかというほどのストーリーで、どこかにアパトーが入っているっぽい作りでもあるので、どうかと思ったのだが
旦那(アパトー)はタッチしていない。キャメロンとレスリーのコメディエンヌっぷりに助けられている映画で、
前半戦はどこかタルいなあ、と思うのだけれど、全体としては「きみに読む物語」のニック・カサヴェテスの采配だけ
あって、見終わってみれば全体としてはまあ、合格点かなと。時間つぶしにコメディを観たい時にはいい感じだ。
キャメロンのアップも少ないので、彼女をあまり意識しないで観ることが出来た。あのアクの強いお顔はカサヴェテスも
あまりお気に入りではないのかも。ww
日本では劇場未公開。だが、4000万ドルの製作費に対して全世界で2億ドル近く稼いだのでヒットした、と言うべきだろう。

先にも書いたが、浮気をされるアホ主婦を演じるレスリーは、セリフのシチュエイションも結構凸凹するので
演技力が要求されると思うのだが、その端正な顔つきもあるのか、いいコメディエンヌっぷりで私としては気に入った。
アホっぷりがなんともいい。人がイライラするようなアホなセリフを吐くのだが、どこか憎めない役を好演だ。
最後のCEOになるのは無理があると思うけどね・・。
調べれば彼女の作品は結構観ているのだが、本作ほど意識はしていなかったな。

この手のコメディに見られる浮世離れしているストーリーは、アメコミ映画と同じで受け入れて観ていないと、腹から
笑えない。私が一番笑ったのは、スパイ大作戦のテーマと共にキャメロンとレスリーが、浮気男であるレスリーの旦那の
さらなる浮気相手の家を探りに追跡して、その家の巨大な門の前まで来るのだが、出てくる配管工みたいな業者の
トラックから身を隠すため植え込みに二人揃ってハマってしまい、上半身のレスリー、下半身のキャメロンで、二人羽織
みたいな一幕をやるところ。

ストーリーは歳も歳なのでそろそろ身を固めたい弁護士のキャメロンの付き合っている男が実は妻帯者で、浮気相手は
キャメロンだけではなく、ケイト・アプトンほかたくさんいるダメ男というかチャラ男。仕事もレスリーの名前を使って
横領を重ねるような悪でもあるが、とにかくイケメンなのでモテる。そのダメ男を本妻と浮気相手二人がチームを組んで
やっつける、という単純なお話。キャメロンを始めとする女性陣の着るファッションも見ものだ。
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<ストーリー>
弁護士のカーリーは仕事では成功を収めているが未だに独身であり、現在付き合っているマークといずれは結婚したいと
考えていた。ある夜、カーリーは内緒でマークの自宅を訪れるが、そこで彼女を出迎えたのは彼の妻であるケイトだった。
思いもよらない出来事にその場を逃げ出したカーリーだったが、後日なんとケイトが彼女のオフィスにやってくる。
話をしていくうちに次第に打ち解けていくカーリーとケイトだったが、その話の中でマークには他にも愛人がいるので
はないかという疑いが浮上する。

こうしてマークの追跡を開始した二人だったが、そこで彼はアンバーという若い女性とも交際しており、二人で休暇を
過ごしていることを知る。ふとした成り行きからアンバーにも真実を話したカーリーとケイトは、三人で憎きマークへの
復讐を開始することを決意する。(wikipedia)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=354752#1こちらまで。


# by jazzyoba0083 | 2016-08-24 22:55 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)

●「ヴィジット 消された過去 Estranged」
2015 イギリス Face Films,Room 101,Vicarious Entertainment.93min.
監督:アダム・レヴィンズ 
出演:エイミー・マンソン、ジェームズ・ランス、ノラ=ジョーン・ヌーン、グレイグ・コンウェイ他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>

日本劇場未公開。WOWOWの「ジャパン・プレミア」で鑑賞。暗い映画で、怖さも中途半端。
ストーリーに既視感あり。こいつら一体何者?な回答も、分かってみたら、あらそうなんだ、程度だ。
もうひとひねり欲しかったなあ。カーラーでまつげ引っこ抜かれるのは痛そうだったけど。
すべてを知っている執事が、殺すぞと脅されているとはいえ、何にもしない、出来ないのは不自然
だったし、兄弟だという男女の動きも今ひとつ釈然としない。脇にイギリスの名優たちを配したとは
いえ、主役のエイミー・マンソンに個人的な魅力があるわけでもなし、どこかに何か突き出た
メリハリがあると良かったかな。全体に平板だし、演出だろうか、演者の感情のありかも平板だった。
これは日本では単館上映も厳しい内容だ。年中曇空のイギリスならば、風土にあっているかもしれ
ない。下記のWOWOWの解説もとりつくし島のない書きっぷりだ。観ている人が「嫌な気持ち」で
観終えるような映画ではイカンと思うのだけれど。どこか吹っ切れていないと。
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<ストーリー>
6年前に家出したが交通事故で記憶を失い、久しぶりに家族のもとに戻ったヒロイン。だが記憶を
取り戻していくうち、衝撃の事実が明らかに……。英国産のビターなスリラー。

 ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」でジオー・モーモント役を演じたJ・コスモ以外、日本では
あまり知られていない英国の実力派俳優陣が共演しているが、だからこそ誰がヒロインにとって味方か
敵かを予想させないのがミステリアスで魅力的。
英国産サスペンスに時々ある、冷たくて乾いたタッチで、観る者を思い切り嫌な気持ちにさせる、
戦慄の一本に仕上がっている。A・レヴィンス監督はカメラマンでもあり、スタイリッシュな映像を駆使
して緊迫感を維持し続けることに成功した。WOWOWの放送が日本初公開。(WOWOW)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=357426#1こちらまで。



# by jazzyoba0083 | 2016-08-23 11:10 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

アントマン Ant-Man

●「アントマン Ant-Man」
2015 アメリカ Marvel Enterprises,Marvel Studios.114min.
監督:ペイトン・リード
出演:ポール・ラッド、マイケル・ダグラス、エヴァンジェリン・リリー、コリー・ストール他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

先に最新のアヴェンジャーズを観てしまったので、そもそものアントマンとはどういう風か、と
いうことと、シネコンに行くか行かまいか迷った挙句に上映期間が終わってしまったので
そのリベンジも含めWOWOWで鑑賞。

これならシネコンに観に行ってもよかったな、という出来だった。★は7.5。アメコミの映画と
いうものはダメな人には絶対にダメなので、一般論として観るべし、とは言いづらいけど、この手の
映画のファンである方ならば、観ておく方が良いと思う。
新手のスーパーヒーロー(変身型)がなかなか出づらく、複合型やらチーム型が多い昨今、
そも、アントマンとはどうして出来てきたのか、という出自も含め、マンガの世界、アメコミの世界
満タンで、男の子映画の佳作として残るものだと評価したい。

サイズが変わるとか、ある生物と一体となり戦隊を組む、とかいう発想自体には新しさはないが、
これにストーリーと構成力、俳優と演出が加わりVFXの手法を加味すると、いい映画が出来る。
特撮を含め映画の出来からすれば、スパイダーマンとかバットマンシリーズの方が上手と思うが、
ポール・ラッドの演技・演出も含め、思わずクスリと笑ってしまうシーンと構成は、アメコミならではだ。
特に、機関車トーマスのプラレールみたいなところでの戦闘シーンは、縮小化と巨大化という
テーマが上手くハマり、笑いを誘いつつダイナミックであった。また敵対するイエロージャケットが
スズメバチスタイルなのもウケた。
マンガの世界なので当然突っ込みどころもあるが、この手の映画ではそれはそれとして受け入れて
観るのがマナーというものだ。

アントマンとは人間が小さくなるだけのこと、と思っていたが、そうではなく、実際に数々の
種類のアリたちと戦隊を組み悪と対峙する。このノウハウを奪おうとするヒドラも出てくる。
アヴェンジャーズのスタークとファルコンもキーになったりしている。
お気に入りはアントマンがまたがって空を飛ぶ大きなアリのアンソニーだった。そして次作では
このノウハウを作り上げたドクター・ピム(マイケル・ダグラス)の一人娘ホープの
アントウーマン化と、博士とソ連のミサイル軌道を変えるべく奮戦中、ミサイルの中に
亜原子化して飛び込み、危機は救ったが亜原子となり消えてしまった妻の捜索、というあたりに
スポットが当たりそうだ。今度はシネコンに観に行きたい。
(※調べたら、本作の想像外の驚異的ヒットに慌てたMARVELは、パート2の製作を急ぐことにし、
2018年7月公開で、「Ant-Man and The Wasp」というタイトルが決定しているとのこと。
Waspとは、リリーのアントマンスーツ着用バージョンである)
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<ストーリー>
「アベンジャーズ」シリーズを手がけるマーベル・スタジオが贈る異色のヒーロー・アクション大作。
特殊なスーツによって1.5cmに変身する“最小”ヒーロー、アントマンの活躍を、虫サイズならではの
ユニークなスケール感が生み出す迫力のアクションとともにコミカルに描く。
主演は「40男のバージンロード」「40歳からの家族ケーカク」のポール・ラッド。
共演はマイケル・ダグラス、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ペーニャ。監督は「チアーズ!」
「イエスマン “YES”は人生のパスワード」のペイトン・リード。

 バツイチ、無職のスコット・ラング。養育費も払えず、このままでは最愛の娘キャシーにも会えなく
なってしまう。人生まさに崖っぷちのスコットは、ひょんな成り行きから天才科学者ハンク・ピム博士に
頼まれ、彼が開発した特殊なスーツを着て、1.5cmのヒーロー“アントマン”になることに。
こうして、ハンクとその娘ホープ・ヴァン・ダインの厳しい指導の下、正義のヒーローになるための
猛特訓を開始するスコットだったが…。(allcinema)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=352769#1こちらまで。




# by jazzyoba0083 | 2016-08-22 23:10 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

●「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります 5 Flights Up」
2014 アメリカ Lascaux Films,Latitude Productions,Revelations Entertainment. 92min.
監督:リチャード・ロンクレイン  原作:ジル・シメント「眺めのいい部屋売ります」(小学館刊)
出演:モーガン・フリーマン、ダイアン・キートン、シンシア・ニクソン、キャリー・プレストン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>

主役の二人のファンである奥様に誘われて、2番館に出かけました。観に来ている層は
主役の二人に準ずる感じ。本作はもう主役の二人+シンシア・ニクソンの演技を観る映画だ。
熟練の演技は、アパートの売り出しというシーンを借りて確認する夫婦愛を確認できる。
若い夫婦が観ても面白いんじゃないかな。それとブルックリンの光景がたっぷりと。

ベースになった小説は未読だが、ほとんど原作通りと思われる作り。主役の二人の気の利いた
セリフのやり取りが面白い。新婚当初から40年間住み慣れたブルックリンのアパート。5階
建ての5階に屋上付きで住むアレックスとルースのカーヴァー夫妻。最近は寄る年波で、さすがに
5階までの階段はしんどくなって来た。そこで、姪で不動産業を営むリリー(シンシア・ニクソン)の
力を借りて、高いうちに売り出すことに。その内覧会の初日。愛犬が緊急入院。そして更に
内覧会参加者を妨げるであろうブルックリン橋の路上に大型ローリーが停まって運転手が逃げたため
テロかもしれないということで大騒ぎ。果たして目論見通りに100万ドルで売れるのでしょうか?

まるでヤフオクのように入札で価格を上げ下げする不動産。カーヴァー夫妻も引越し先のアパートを
探さなくてはならない。近くにいい物件があり、これも売り手とは逆の立場でいろいろと苦労する。
リアルエステート業の姪を演じたシンシア・ニクソンのテンポのいい演技がいい感じの狂言まわしと
なっていて作品のスパイスとなっている。
またペット病院の医師とか犬の手術費の高いこと、とか、アパートを買いに来る人々の模様とか
挿話もなかなか宜しく、90分ちょっとの割には満足感が高いものに仕上がった。
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<ストーリー>
ニューヨークのブルックリンの街を一望できるアパートメントの最上階。画家のアレックス・カーヴァー
(モーガン・フリーマン)と元教師の妻ルース(ダイアン・キートン)がこの理想的な家に住んで40年が
経った。
しかし、この建物にはエレベーターが無かった……。
アレックスが日課としている愛犬ドロシーとの散歩を終え、5階にある我が家への階段をようやく
上り終えて帰宅すると、姪のリリー(シンシア・ニクソン)が明日の準備のためにと訪問していた。
夫の今後を心配したルースがエレベーターのある住居へ引っ越そうとアレックスを説き伏せ、
今の住まいを売ることにしたのだ。そして明日が購入希望者のためのオープンハウスの日。

リリーは、やり手の不動産エージェントであった。そんな折、ドロシーに異変が起こる。夫妻は
5番街の行きつけの動物病院へとタクシーを走らすが、車は一向に動かない。どうやらマンハッタンへ
渡る橋の上でタンクローリーが道をふさいでいるらしい。ようやく獣医に見てもらったドロシーは
ヘルニアを患っており、手術が必要と言われてしまう。翌朝、やる気満々のリリーがお客を連れて
やって来る。オープンハウスは一風変わったニューヨーカーたちで大賑わい。早速いくつかのオファーが
入ると同時に、獣医からドロシーの手術成功の連絡を受け取り夫妻はほっと一安心。
一方、いそいそと新居候補を探し始めるルースとアレックスをよそに、タンクローリー事故は一夜に
してテロ事件へと様相を変えていた。アレックスとルースの見晴らしの良い家は誰の手に渡り、そして
二人の新居はどうなるのだろうか……。(Movie Walker)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=354251こちらまで。

# by jazzyoba0083 | 2016-08-21 12:00 | 洋画=な行 | Trackback | Comments(0)

プラトーン Platoon

●「プラトーン Platoon」
1986 アメリカ Hamdale,Cinema 86.Dist.Orion Pictures.120min.
監督・脚本:オリヴァー・ストーン
出演:チャーリー・シーン、トム・ベレンジャー、ウィレム・デフォー、ケヴィン・ディロン、フォレスト・ウィティカー他
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                 <1986年度アカデミー賞作品、監督、音響賞受賞作品>
<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>

年間200本近く映画を観るが、(殆どがWOWOWだが)ここ10年ちょっとのことだけに
クラッシックをちゃんと観ていないウラミがある。
本作などを含むオリヴァー・ストーンの諸作についてはリリースされているものは必ず観るように
しているし、「JFK」のような社会派映画は好きなので監督の名前でなくても鑑賞するのだが、
本作は抜けていた。監督は違うが同じヴェトナム戦争をテーマにした「地獄の黙示録」も、ちゃんと
観ていない。

というわけで、WOWOWが放映してくれた本作、録画して観た。ストーン監督の、まだ監督としての
キャリアが浅い時代の作品であるが、当時40歳と油が乗った時期に製作され、作品は粗っぽさを残すが
勢いと、訴えたいところの直接生が濃いことを感じた。
ストーン監督は実際にヴェトナム戦争に従軍しており、その経験に基づき映画が作られているだけに
実際戦争を経験した者でなければ描けない世界がそこにはある。その力強さは圧倒的である。

プラトゥーンとは軍隊の編成で「小隊」を表すのだそうだが、その小隊に配属された、大学を中退した
白人の青年の目を通したヴェトナム戦争を描く。
この戦争を戦っている兵隊は、お金と職業を得るために軍隊に来ている貧しい黒人やヒスパニックが
主流で、そのことに憤った白人青年が義憤から志願して戦場に来たまでは良かったが、実際の
戦争は頭で考えるよりも非人間的であり、過酷であることを体験、その中から戦争の愚かしさ、
悲惨さを訴える。人間性の崩壊が戦場では当たり前の世界であることが何より恐ろしい。これは
先の大戦で多くの国の軍隊が経験したことと同じ。戦争とは時代を超えて、残虐で愚かなものなのだ。

小隊の中の二人の軍曹、すなわちトム・ヴェレンジャー扮する人間性崩壊の戦争のプロともいうべき
鬼軍曹バーンズと、もう一人、人間性を残すウィレム・デフォー扮するエリアス軍曹。
そして小隊に配属されている様々な人種の兵隊たち、さらにそこに加わる新兵、チャーリー・シーン
扮するテイラー。新兵はチャラチャラしていてジャングルの行軍中に吐いてしまうようなお坊ちゃん。
本作は彼の目を通して戦争が語られるのだが、狂気に吐き気を覚えつつ、自らもマリワナをやり
正義のためと思い味方を殺すという行為に及んでいく。
当時まだ新人レベルである俳優たちがフィリピン・ルソン島のジャングルで、皆いい感じである。
完璧主義のストーン監督らしい、細部にも拘った作りが映画の主張をバックアップする。
監督本人も言っているように、画作りには黒澤映画の影響が見られる。

監督は3年前に広島を訪れるほど、反核反戦の人、というイメージだが、本人も言うように
ヴェトナムへ行くまでは極めて保守的な人間であったようだ。ところが本作の新兵テイラーのように
大学をやめて陸軍に入りヴェトナムへ赴き、空挺部隊という危険な部署に入り、実際の
戦争を体験すると、国のやっていることの愚かさに気づき、その後、反体制というより、国の
行う愚かなことと、真実の追求に声を上げ始める。その力がこの後「7月4日に生まれて」を製作させる。

広島に来た折にインタビューに応えた監督は「戦場に行ったこともないような奴が語る愛国主義には
吐き気がするよ」と語るように、監督のヴェトナム戦争体験は決定的だったようだ。
そしてさらに、「日本人は何故もっと反戦・反核に積極的にならないのか。声を上げる政治家も
いない」と指摘する。

「戦争は勇ましくカッコイイものではない」とする監督の主張は先日観た塚本晋也版「野火」に
対する大林宣彦監督の「戦争映画を観て感動などして欲しくない。カタルシスを得るような
戦争映画は作って欲しくない」と言っているところと通底する。

この手の映画を観るとき、いつも思うのだが、国の負の部分もえぐり出す映画を作りヒットする
国の健全性、そしてそれに賞を与えるアカデミーの凄さ。観てよかった映画である。
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この作品のストーリーなど詳しいことはhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=20373#1こちらまで。


# by jazzyoba0083 | 2016-08-20 22:50 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)

●「X-MEN:アポカリプス X-Men:Apocalypse 」
2016 アメリカ 20th Century Fox Film Co.,Marvel Entertainment and more.144min.
監督・(共同)製作・(共同)原案:ブライアン・シンガー
出演:ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファーローレンス、オスカー・アイザック
   ニコラス・ホルト、ローズ・バーン、エヴァン・ピーターズ、ソフィー・ターナー、タイ・シェリダン他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
★は7.5。批評家受けやや悪く、大衆ウケする映画だと思う。このシリーズは全部観ていると
思っていたら、なんと前作「フューチャー&パスト」を見逃していることを発見。慌てて、ネットで
ネタバレしない程度に粗筋を読み、知識を入れてシネコンに行った。人気作の割には小屋が小さいなあ。
2Dで鑑賞したが、明らかに3D用のシーンがあり、それはそれで面白そうだな、とは思ったけど、2Dでも
全然OKだ。
そうそう、この映画を見ると、ネット経由で前作が鑑賞できるコードを貰える。ラッキーだ。

批評家受けやや悪い、と書いたのは、MARVELファンの私にはとても嬉しいことなんだけど、
難しいこと無く、単純に「コミック」の世界を堪能出来たからだ。映画芸術としての出来から言えば
やや程度が低いと見られるだろうな、ということからだ。だが、アメコミファンには十分楽しめる
映画ではないか。最近この手の映画の上映時間がやたら長くなっていて、どうなんだ、とは思ったけど
144分は長くは無かった。

前作を観ていると、「お」と思うシーンんもあるが、観ていなくても今回の主役、「アポカリプス」の
顛末だけで楽しい。本作で完結しているから。まあ、なんでウルヴァリンがあそこにいて、あーなるか
という点は前作を観ておいたほうが分かりやすいと思う。そしてX-menそれぞれのキャラも「マンガの世界」
十分で楽しい。だって、目から破壊光線だしたり(サイクロップス)、黒い煙とともに一瞬にして場所を移動
したり(ナイトクローラー)、時間を止めてしまったり(クイックシルバー)、なんでもありの世界は
これぞコミックスエンターテインメントの世界だ。そして最大のハイライトは何と超心理エスパーの
ジーンの働きでハッピーエンドとなるのだ。突っ込まないで観ましょう!

今回は数千年の眠りから目覚めたアポカリプスという神とそれに従うX-menたちvsエグゼビア率いる
X-menたちの戦い。(堕落した地球という認識はいいにしても、だから全破壊してしまう、というのは
やり過ぎで)そして最大の納得どころはエグゼビアがなんでハゲたか、ということが明らかに
されることだ。(違うか!ww)盟友だったマグニートーが家族の不幸でアポリプス側にたつものの
それはマンガの世界、最後にはエグゼビア側に戻って来て、ともにアポカリプスと戦う、というもの。
エグゼビアとCIAエージェント、モイラとのラブストーリーは前作から引き継がれている。個人的には
モイラを演じるローズ・バーン(オーストリアの女優さん)にジェニファー以上に萌えていたww。
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                      Rose Byrne

本作を以ってX-men 前世代回帰3部作はラストとなるが、MARVEL映画名物ロールあとのエンディングで
描かれるのは、どうやらウルヴァリンのスピンオフっぽい。
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<ストーリー>
X-MENの誕生を描いた「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」に始まる新トリロジーの最終章となる
SFアクション大作。長き封印から目覚めた最古にして最強のミュータント“アポカリプス”と若きX-MENの
壮絶な戦いの行方を描く。
出演はジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンスらレギュラー・
キャストに加え、アポカリプス役で「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のオスカー・アイザック。
監督は引き続きブライアン・シンガー。

 紀元前3600年。人類史上初のミュータントである“アポカリプス”は、4人の従者“黙示録の四騎士”を従え、
その圧倒的なパワーで神として世界に君臨していた。ところが、新たな肉体へ転移しようとしていた時に
反乱に遭い、崩壊したピラミッドとともに封印されてしまう。

1983年、プロフェッサーXは“恵まれし子らの学園”で若きミュータントの教育に尽力し、マグニートーは
身を隠して妻子とともに静かに暮らしていた。そんな中、長き眠りから目覚めたアポカリプスは、堕落した
人類への怒りを募らせ世界の再構築を決意し、新たな“黙示録の四騎士”の選抜に乗り出す。
やがて、ある悲劇に見舞われ人類に絶望したマグニートーが最後の一人として四騎士に加わる。そんな
アポカリプスの恐るべき野望を阻止すべく、若きX-MENのパワーを結集して立ち向かうプロフェッサーXだったが…。
(allcinema)

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=355740こちらまで。



# by jazzyoba0083 | 2016-08-13 11:55 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

●「アン・ハサウェイ/裸の天使」
2015 アメリカ Media 8 Entertainment,and more.85min.(日本未公開)
監督:バーバラ・コップル  原案・脚本:スティーヴン・ギャガン
出演:アン・ハサウェイ、ビジュー・フィリップス、シリ・アップルビー、マイケル・ビーン、
   ジョセフ・ゴードン=レヴィット、チャニング・テイタム他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
日本では劇場未公開。WOWOWで鑑賞。単館なら行けたんじゃないかな、という感じは
受けた。脚本は割としっかりしているのだが、結局何が言いたいのかよく分からない内容。
作中で回され続ける同級生のホームビデオも効果的に使われているとは思えない。
まあ、邦題に俳優の名前を持ってこなくては売れないと思わせるような内容と、発売元も
思ったのだろう。アン・ハサウェイ、この時23歳、高校生というには痛いが、まあ、高校生で
コカインはやるわ、暴力事件は起こすわ、セックスやりたい放題だわ、挙句の果てに
刺激を求めてヒスパニックエリアに行って暴行され、という、君ら、頭悪いんじゃない?
想像力ないなあ・・、トホホという行動が提示されていく。ヒスパニックエリアのギャングたちは
白人に搾取されている、なんてことは想像できないんだろうなあ。この手の子供にありがちな
家庭は崩壊寸前、親の放任と無理解。

LAの金持ちの家の女子高校生と男子高校生。PLCという自分たちのチームを組んで
夜な夜な悪さをしている。ベンツのカブリオレを自分のクルマとしているようなセレブだ。
出てくるメンツを観ているとどうしたって高校生とは思えない老けぶりで、やっていることも
とても高校生とは思えない。
狙いとしては青春の悩みみたいなことを言いたいのだろうが、私には「頭が悪く想像力に欠ける
金持ちの馬鹿どもが無茶苦茶して破滅していく」ということしか響いてこなかった。
青春の群像?もう少し違う描きかたがあるんじゃないかな。

アン・ハサウェイは本作の翌年、出世作となる「プラダを着た悪魔」に出演する。本作も
出演者からすればそこそこのメンツが並んでいるが、本人にしてみれば、こんな映画に
出るんじゃなかった、と心の底では思っているかもしれない。それとも演技派として成長して
行くためには、こういうアクの強い作品で体当たりすることもキャリアには必要と考えて
いたのだろうか?それにしては胸は出すけど、それだけなのでそこまで吹っ切れているとは
思いづらい。
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<ストーリー>
「オスカー女優のA・ハサウェイが若手時代に出演し、大胆な艶技やヌードを見せた青春ドラマ。
やはり若手だったJ・ゴードン=レヴィット、C・テイタムら後のスター陣共演。

「レ・ミゼラブル」で第85回アカデミー賞の助演女優賞に輝き、「プラダを着た悪魔」「マイ・インターン」
などヒット作への出演も多い人気女優ハサウェイだが、その女優魂は本物。
「ブロークバック・マウンテン」「レイチェルの結婚」などで体当たりのセクシー演技に挑戦。
本作は「ブロークバック~」と同年に製作。演技派への足掛かりを模索していたその熱演は要注目。
ハサウェイと同様、後にブレイクするゴードン=レヴィット(「ザ・ウォーク」)、
テイタム(「フォックスキャッチャー」)も小さな役で出演。

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327500こちらまで。




# by jazzyoba0083 | 2016-08-11 22:30 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

●「ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバー The Night Before」
2015 アメリカ Columbia Pictures,Good Universe and more.101min.
監督・原案・(共同)脚本:ジョナサン・レヴィン
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、セス・ローゲン、アンソニー・マッキー、リジー・キャプラン
   マイケル・シャノン、ジェームズ・フランコ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
大人になりきれないいい年晒した男どもの馬鹿騒ぎと祭りのあとのしんみり、という
セス・ローゲンやジェームズ・フランコのお得意とする映画だ。想像に難くないが
下ネタ、お下劣満載、セックスアンドドラッグなので当然R15+の制限が付く。18でも
良いと思うけどね。

今回のトリオは交通事故で両親を無くした青年にジョセフ・ゴードン=レヴィット、その
親友にセス・ローゲンとアンソニー・マッキーという布陣だ。
やがて成長し、セスは弁護士となり妻がいて、まもなく子供が生まれようとしている。
アンソニーは著名なフットボール選手となり街を歩けばサインを求められる。
そして肝心のジョセフは未だに冴えない独身男で、一応ミュージシャンで大成を目指して
いるが当面はアルバイトのような仕事をしている。

このトリオ、かつてクリスマスイブにバーで飲んでいたところ、ものすごく良いらしい
秘密のパーティーがあることを知り、それ以来数年その会場を探しまわったのだが
見つからないままになっていた。
ところが今年のクリスマスイブに、レストランのクロークで働いていたジョセフは
客のポケットに3枚のあの秘密のパーティーの招待状を見つけ、思わず盗み、仲間の
元に駆けつける。当然3人共揃ってその会場を目指すことになる。会場は午後10時に
発表する、ということで、それまでいろいろと楽しむのだが、そこでいろいろと
騒動が起きるのだ。

アンソニーはパーティーに来るアメフトの超人気者にハッパを頼まれ、ミスターグリーンと
いう昔からの売人に連絡を取り、入手するが、それをバーにいた女の子とセックスの最中、
盗まれてしまう。それを追う顛末。
セスは、妊娠している妻がまた理解のある人で、3人で過ごす最期のクリスマスだから、と
言って、いろんなドラッグが入った箱をプレゼントする。それをたくさん飲んで、
ヘロヘロになり、いろんな失敗をやらかす。ミサの教会でゲロを吐いたり・・・。
そしてジョセフはつい最近わかれた女性とバーで会うのだが、ドラッグをやった状態で
秘密のパーティーに来ていた彼女にプロポーズしてしまう。彼女も場の雰囲気もあるので
OKしてしまうが、全然OKじゃなかった。その後彼女から絶交を言い渡されるのだが・・。

まあ、この馬鹿騒ぎを通して3人はそれぞれ「人として」ww成長し、真の愛情を見つけるのだ。
セスは良い父親になり、アンソニーは選手として禁止されているステロイドを使ったことを公表、
引退する、そしてジョセフは真の愛情を見つけ伴侶をゲット。それぞれ幸せな1年後の人生が
映しだされ、映画は終わる。
セスやフランコ、またアパトーの映画によくあるタイプの顛末である。こういうお馬鹿映画にも
アメリカでは一定の需要があるのだな。日本ではDVDでいいよ、という感じじゃないか。
カタルシスの有り様として見終わって気分が悪くなる映画ではないが、毎度おなじみ、という
感じである。肩の力を抜いて楽しむにはいいかも。
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<ストーリー>

「50/50 フィフティ・フィフティ」のジョナサン・レヴィン監督とジョゼフ・ゴードン=レヴィット&
セス・ローゲンが再結集したコメディー。人生の再出発を誓った悪友トリオ。
一生の思い出にとクリスマスに乱痴気パーティーを決行するが……。
「ハート・ロッカー」のアンソニー・マッキー、『22ジャンプストリート』のジリアン・ベル、
「バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!」のリジー・キャプラン、
「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」のマイケル・シャノンが共演するほか、本人役で
「スプリング・ブレイカーズ」のジェームズ・フランコ、「ハンナ・モンタナ ザ・ムービー」の
マイリー・サイラスが顔を見せる。

14年前に両親を失ったイーサン(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)は孤独な生活を送っていたが、
幼なじみの悪友アイザック(セス・ローゲン)とクリス(アンソニー・マッキー)は、そんな彼がクリスマスに
寂しい思いをしないようにと毎年バカ騒ぎをしながらクリスマス・イヴを一緒に過ごしてきた。

しかし時は流れ、クリスは有名人となり、アイザックには子供が生まれる。それぞれが事情を抱える
ようになったことから、彼らは3人で過ごすイヴにピリオドを打つことを決意する。
そして迎えた最後のクリスマス・イヴ。これが一生の思い出になるようにと悪友トリオは乱痴気
パーティーを決行するのだが……。

この映画の詳細はhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=355568こちらまで。


# by jazzyoba0083 | 2016-08-10 23:20 | 洋画=な行 | Trackback | Comments(0)

ニュースの真相

●「ニュースの真相 Truth」
2015 オーストラリア・アメリカ Sony Pictures Classic,RatPac Entertainment,and more.125min.
監督・脚本・(共同)製作:ジェームズ・ヴァンダービルト
出演:ケイト・ブランシェット、ロバート・レッドフォード、トファー・グレイス、エリザベス・モス、
ブルース・グリーンウッド、デニス・クエイド他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
主人公らと同じ環境に身を置いたものとして、少しバイアスが掛かっているかもしれないが、面白くそして
重く観た。快いエンディングではない。観るものに重いものを投げかけて終わる。アメリカでは有名なマス
メディアスキャンダルであったし、日本でも相当騒がれたので、事件そのものをご存知の方も多かろう。

確かに、主人公メアリー・メイプスやダン・ラザーその他、CBSテレビ「60ミニッツ」のスタッフの詰めの
甘さは指摘されても致し方ないことだろうが、なぜ「ニセの文書」が出てきたのか、ラスト近くの第三者委員会で
メアリーがいみじくも指摘している通り、ブッシュの身辺や軍制に十分詳しい人間でなければ書けない
「ニセ文書」が何故、出てきたのか、という本筋が置いて行かれ、結局ブッシュは二期目をやることになり、
あの3.11が起きるわけだ。
個人的にはリベラルなCBSを嫌うニクソン~ブッシュの共和党勢力の陰謀のような気がするのだが。

本作に描かれているメディアが持つ、あるいはメディアを囲む脅威は、アメリカだけではなく、我が国でも
また全世界に存在する。本事件が起きた時よりも更に劣化するマスメディア、そしてメディアがコングロマリットの
傘下に入ることにより、親会社が株主の顔色を伺い、また現場がその上司を忖度する、という本来、独立して
いなくてはならない報道の主体が脅かされているという現状を、本作は叩きつけている。
アメリカには現在CBS,NBC,ABC,FOXという大きなネットワークがあるが、そのどれもが何がしかの企業グループの
傘下に入っていて、報道現場は常にこの映画のような脅威に晒されていると容易に想像出来る。
この映画のTVスポットCMをCBSが断ったそうだが、内容を見れば、CBSの上層部が親会社(当時はVIACOM)、
政権、スポンサー、ネットの声などに屈して問題の本来の姿を隠してしまった、との指摘なわけで、これでは
CBS側は納得しないだろう。

登場人物が多く、相関関係がややこしいのでその辺りに多少手こずるだろうが、セリフが多く、シーンが
ダイナミックに転換出来ないこの手を映画を、元来脚本家であったヴァンダービルトは、サスペンスの
フレイバーも投入し、手堅くまとめて見せた。時制を時間を追って設定したのも良かった。

一方、演技陣だが、特ダネを掴んだと思ったのも束の間、仕込まれた?偽文書に罠に嵌っていき、結局CBSを
解雇されるメアリー・メイプスを演じたケイト・ブランシェット、そして著名なアンカーマン、ダン・ラザーを
演じたロバート・レッドフォードを始め、CBSの同僚や上層部、特ダネの周辺にいる人物など渋いが落ち着きを
持ったキャストを配し、物語が上手く浮き上がるようになっていたと感じた。

メアリー・メイプスについては、視聴者を欺いた、という点で今でも毀誉褒貶はある人物で、本作公開に当たっても、
新聞を始めとするメディアの批評は必ずしも甘くはない。それは本作がメアリーを責めるようには出来てないからだ。
特に保守層、共和党支持層からは辛い評価となるだろうことは想像に難くない。
だが、全体に問題の存在を提示し、この天下の大誤報事件を単なるメディアスキャンダルではない、とのニュアンスで
まとめ上げたのは評価すべきではないか。見終わった人は、メアリーのやったことは彼女が受けた罰に相応だが、
事件の本質がすり替えられた、という点に問題がある、と理解出来るはずである。
ちなみに、アメリカの映画批評サイト、IMDbは6.8,RottentomatoのTomatometerは6.2である。
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<ストーリー>
米大統領への再選を目指すジョージ・W・ブッシュが父親の力を使って兵役を怠ったという一大スクープを
報じるも、偽造と疑われ、“21世紀最大のメディア不祥事”と言われた実在の事件の裏側を描くドラマ。
ケイト・ブランシェット、ロバート・レッドフォードら実力派が多数共演し、真実を追うジャーナリストたちの
姿を映し出す。

ジョージ・W・ブッシュ米大統領が再選を目指していた2004年。アメリカ最大のネットワークを誇る
放送局CBSのベテランプロデューサー、メアリー・メイプス(ケイト・ブランシェット)は、伝説的ジャーナリストの
ダン・ラザー(ロバート・レッドフォード)がアンカーマンを務めるニュース番組でブッシュの軍歴詐称疑惑を
裏付けるスクープを報道、アメリカ中にセンセーションを巻き起こす。
しかし、新証拠を保守派のブロガーが偽造と断じたことからCBSは激しく糾弾される。同業他社の批判報道も
とどまるところを知らず、ついにCBS上層部は事態の収束を図り、内部調査委員会の設置を決定。
だがそのメンバーにはブッシュに近い有力者も含まれていた。やがて、肝心の軍歴問題は取材打ち切りとなり、
もはや疑惑は存在しないも同然となってしまう。圧力に屈することなく、真実を伝えることを使命とする
ジャーナリストとしての矜持と信念を示すため、メアリーは委員会との闘いに臨むのだが……。
(Movie Walker)
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               (ダン・ラザー本人(左)とメアリー・メイプスから話を聞く主役陣)
この映画の詳細はこちらまで。

# by jazzyoba0083 | 2016-08-10 11:30 | 洋画=な行 | Trackback | Comments(0)

ピクセル Pixels

●「ピクセル Pixels」
2015 アメリカ Columbia Pictures,and more.105min.
監督:クリス・コロンバス  原案・脚本:ティム・ハーリヒー
出演:アダム・サンドラー、ケヴィン・ジェームズ、ミシェル・モナハン、ピーター・ディンクレイジ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
1980年代初頭にアーケードゲームやゲームウオッチ、初期のテレビゲーム(8Bit)に
ハマった人たちには受けるかもしれない。それ以下の若い世代は何が面白いのか良く
わからないだろう。私はこの時期、リアルタイムでパックマンにハマっていたし、インベーダー
ゲームやドンキーコングもリアルタイムなので、結構面白く見ることは出来た。

高品質VFX全盛の時代に8Bit的画像をあえて持ってきたのはアダム・サンドラーの
知恵だろうか。原案と脚本を手がけたのは、長年アダム・サンドラーと組んで本を書いて
きたティム・ハーリヒーという盟友。当然、そのあたりの話し合いはあったのだろう。
アメリカ大統領が、幼い頃からの主人公の親友でその役がケヴィン・ジェームスと
言った時点で、まじめに見るきは失せるわけだが、どこまで楽しませてくれるか、その
一点で観てみた。
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一番の見どころはNYの街をパックマンの舞台に見立てて、サンドラーらのゲーマーと
宇宙からやってきた巨大ゲームキャラクターの追いかけごっこだろう。ここは
なかなか迫力があって画面構成的にも面白かった。
だいたい、設定としてふざけているわけで、まじめに見るものではない。そのふざけ
加減がどの程度上質で観ている人を笑わせてくれるか、ということ。
その辺りを理解して没入できるリアル世代は随所に挿入される音楽や、ゲームの
ガジェットなど、ニヤリとさせられるだろう。とにかく理屈なんか抜きなんだから(ゲーム
だから)ストレス解消に見るにはいいだろうね。

私は、映画の面白さのほかに、御年40歳になりすっかり色っぽくなったミシェル・
モナハンに釘付けだった。萌え・・・ww この人の笑顔は本当にキュートだなあ。
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<ストーリー>
 “パックマン”や“ドンキーコング”といった懐かしゲームキャラに扮して地球侵略を
開始したエイリアンと、それに対抗すべく集められたかつてのビデオゲーム・
チャンピオンたちが繰り広げる攻防を描く3Dアドベンチャー・コメディ。

往年のアーケード・ゲームを模した侵略者の攻撃によって、地球上の物体が次々と
キューブ状のブロックに分解され崩壊していくさまを描き評判を呼んだ2010年の
同名短編を長編化。
主演は「50回目のファースト・キス」のアダム・サンドラー、共演にケヴィン・ジェームズ、
ミシェル・モナハン、ジョシュ・ギャッド、ピーター・ディンクレイジ。
監督は「ハリー・ポッターと賢者の石」のクリス・コロンバス。

 1982年。NASAは宇宙に向けて友好のメッセージを送った。その中には、当時
大流行していたゲームの映像も含まれていた。やがてメッセージを受け取った
エイリアンは、それを宣戦布告と誤解し、地球侵略に乗り出した。彼らは“ギャラガ”で
グアムの空軍基地を襲撃し、“アルカノイド”がインドのタージ・マハルを崩壊させる。

そんなゲームキャラ型の謎の兵器に軍隊はまるで歯が立たない。そこで元ゲーム
オタク少年で現・米国大統領ウィル・クーパーは、サムやラドローらかつてのゲーム
仲間を集めて“アーケーダーズ”を結成し、この恐るべき破壊力のゲームキャラたちに
果敢に闘いを挑むのだったが…。(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
# by jazzyoba0083 | 2016-08-04 23:15 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)