2009年 04月 23日
ハーレー・ダヴィッドソン&マルボロマン Harley Davidson And The Marlboro Man
1991 アメリカ MGM, Krisjair,Laredo,98min.
監督:サイモン・ウィンサー
出演:ミッキー・ローク、ドン・ジョンソン、チェルシー・フィールド、ヴァネッサ・ウィリアムズ、他
今年のオスカーで、久しぶりに姿を見たミッキー・“猫パンチ”ローク。ゴールデングローブでは「レスラー」
で主演男優賞を獲得し、復活を印象づけてました。
そのミッキーが、まだ、カッコ良かったころの、なかなか楽しい娯楽映画。あれこれ言わずに楽しめば
いいじゃん、の類のエンタテインメントに溢れ、上映時間も適当で、なんか「ビッグコミック」の漫画を見て
いるような気もした。
男の友情を独特のセンチメンタリズムとユーモアで描く。舞台は製作された年から5年後の近い未来を
設定いしている。 ハーレーの恋人で白バイ警官のヴァージニア・スリム(これもタバコの名前だね)が
乗っている白バイがいささかの近未来を感じさせている。
いつも自慢のハーレー・ダヴィッドソンにまたがり放浪生活をしている、ハーレー(ローク)とカウボーイで
いつもマルボロを加えている、マルボロ(ドン・ジョンソン)は親友である。どんないきさつで親友になったか
2人がどうして稼いでいるのかは説明がないが、そんなことはあまり気にならない。
2年ぶりで顔を合わせた2人は、再会を喜ぶが、行きつけのクラブ(歌手で、ヴァネッサ・ウィリアムズが
唄っている)が、倒産しそうだ、というので、現金輸送車を仲間と襲うことを計画する。
計画は首尾よく運ぶが、中に入っていたのは、現金ではなく、「ブルー・クリスタル」という新型麻薬。
これを盗まれた表向き銀行経営者の男が、全身防弾服(日本製のケブラーと説明される。マトリックスの
キアヌの恰好を想像されたし)の殺し屋団が、彼らを追いかける。ラスベガスに逃げたり、ホテルの屋上
から下のプールに飛び降りたりの大活劇。マルボロマンは射撃の名人でもある。アリゾナにある飛行機の
墓場で、麻薬を200万ドルの現金と引き換えに成功したが、その現金も奪還に乗り出した銀行家(実は
麻薬密売の親玉)は、再建しようとしていたクラブに現れ、みんなに愛されていた黒人の主人を射殺、
ハーレーも、マルボロマンも応戦して大射撃戦になる。ハーレーたちは、金は返すから、その金でクラブ
を再建してくれ、と親玉に頼むが、応じるわけはない。銀行の本部に乗り込んだ2人は、銀行家(麻薬の
親玉)と対決・・・・。
ここで、キーになるのが、銀行家の自家用ヘリの操縦士で、普段から自分の雇い主を面白く思ってい
なかったベトナム帰りの男。彼のヘリが最終局面で、二人を救うことになるのだが、これも「トゥルー・
ライズ」のラストみたいで気持ち良かったね。
悪も去って、また別れることになったハーレーと、マルボロマン、けがをして以来のロデオに挑戦する
マルボロマンと、愛車にいい女を乗せてどこかへ去っていくハーレー。また何年か後、二人は再会
するのだろう。男の友情・・・。
娯楽作としては好きだな。こんな洒落たハッピーな映画をたくさん見たいよ。ロークも、ジョンソンも、
カッコいいし、自由なやんちゃんな中年の男が憧れる男性像を見た感じだ。アメリカだから憧れだけ
だが、こんな生き方だ出来たら素敵だろうな、という夢の世界を実現してくれた。
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