ハンティング・パーティー The Hunting Party

●「ハンティング・パーティー The Hunting Party」
2007 アメリカ、クロアチア,ボスニア・ヘルツェゴビナ Intermedia,The Weinstein Co.,101min.
監督:リチャード・シェパード
出演:リチャード・ギア、テレンス・ハワード、ジェシー・アイゼンバーグ、ダイアン・クルーガー他
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旧ユーゴ・スラヴィアや、旧チェコ・スロバキアを舞台にした映画は数々あるが、日本人がきちんと政治や
宗教の歴史を知らないまま鑑賞すると、話がとても見えづらくなるのが常であった。
本作も舞台が製作国を見ても判るとおり、そのあたりだ。だが、話はジャーナリストの思いに寄っている
ので比較的判りやすかった。ただし、現実の政治や宗教を借景にして話に一応の厚みをつけている感は
免れず、テーマの割にはお話は軽かった。映画の冒頭に「作り話と思われる部分が真実だ」という意味の
クレジットが入るとおり、ベースには実話がある。

『1990年代、深刻な内戦を引き起こし、多くの死者を出したボスニア紛争。その中で国際的にも大きな
問題になったのが8000人が殺害された「スレブレニツァの虐殺」。虐殺の首謀者カラジッチは国際法廷で
有罪判決を受けたが、いまだに捕まっていない。
本作はそのカラジッチをモデルにしたフォックスという男を、スクープを狙うジャーナリストたちが追う社会
派エンタテインメントだ。シリアスな問題を提起しながらも、冒険もののテイストを生かし、後味のいい
仕上がりになっている』(goo映画)

戦場ジャーナリストは板子一枚下は地獄の厳しい職業だが、一度味を占めると、収入が良いこともあり
止められなくなるものらしい。アメリカのジャーナリスト、サイモン・ハント(ギア)とダック(T・ハワード)は
数々のスクープをモノにし表彰もされてきた。しかし、現地の状況が余りにも酷く、国連やNATOの
やり方が気に入らないハントは、生中継の時に、ついに切れて国連などを批判するリポートをしてしまい、
クビになる。カメラマンのダックは、逆に昇進し、アメリカの本社でセレブなスタジオカメラマン生活となった。
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ハントは落ちぶれ、ダックは、本来の自分の活躍の場所は戦場にある、と確信し副社長の息子で
プロデューサーのベンと共に再びボスニアに渡る。
ハントとダックとベンはチームを組んで、多数のムスリムを殺戮した国際的戦争犯罪人フォックスから
インタビューを取ろうと計画した。殺されそうな目にあいながらも、マルヤナ(クルーガー)やボリスらの
手引きで、フォックスに接近する。そして、彼らは逆にフォックスと捕らえ、虐殺の舞台になったムスリム
の村に放置したのだった・・・

社会派映画というよりアクションムービーとして割り切ってみたほうが楽しいでしょう。2時間に満たない
映画の中で、このあたりの背景や人物設定まで描ききるのは大変だと思う。だから、そこそこの点で
活劇として楽しめばいいと思った。リチャード・ギアは御歳をめされたが、ヒトクセあるジャーナリストを
上手く演じていた。カメラマン、ダックを演じたテレンス・ハワードは、人間くさい役どころを味のある演技で
こなしていたと感じた。是非に、とはお勧めしないが、ジャーナリズムに関した活劇がお好きな人は観て
損はないと思う。私としては、メル・ギブソンの古い映画「危険な年」のジャーナリストの方が面白かった
けど。
この映画の情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-06-21 17:30 | 洋画=は行 | Comments(0)