白いドレスの女 Body Heat

●「白いドレスの女 Body Heat」
1981 アメリカ  The Ladd Company,Warner Bros.113min.
監督・脚本:ローレンス・カスダン  音楽:ジョン・バリー
出演:ウィリアム・ハート、キャスリーン・ターナー、ミッキー・ローク、リチャード・クレンナ、テッド・ダンソン
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28年前の映画です。クラシック作品にはなれない作品の、時代の古さは否めません。個人的にはジョン・
バリーの全編Jazzを使った音楽が、雰囲気を盛り上げていて好きでした。でも考えてみれば、この頃の
作品でジャズを上手く使った作品は、「タクシードライバー」を筆頭にウディ・アレンやクリント・
イーストウッドの作品にもありましたな、デ・パルマにもあったような・・・。
「スター・ウォーズ」シリーズの脚本を手がけた人の作品というので期待してみたのですが・・・。
感想はB級の香りがプンプンと臭う。それなりに面白いのですがね。最近作「ヴァンテージ・ポイント」
では、すっかり禿げ上がった大統領を演じていたウィリアム・ハート、後に「ロマンシング・ストーン」など
でマイケル・ダグラスとの競演も多い若きキャスリーン・ターナー(デビュー作)が主役を務めるのだが、
ウィリアム・ハートにどうも迫力が無いんだな。(それでいいのか=爆)

ストーリーは単純で、ラストに大どんでん返しがあるものの、それも含め既視感がある、のか、この
作品の後に同じような作品が並んだのか、どこかで見たような感じが・・・。

あまり腕の良いとは言えず、かつ女好きな独身弁護士ネッド・ラシーン(ハート)は、あるパーティーで
謎の女マティ・ウォーカー(K・ターナー)と出会う。舞台はフロリダ半島のどこかの夏、暑さが強調され、
熱気が画面を包む。最初にちょっかいを出したネッドに、マティは「結婚してるのよ」と、逃げるそぶりを
するが、結局は「送っていくだけだから」と旦那がいない彼女の自宅に。「送っていくだけ」なんてある
わけないわけで、たちまち男女の関係になる・・・。

マティの旦那というのが、不動産や投資をしている得体のしれない結構いかがわしいやつで、殆ど家に
居ない。無聊を囲っていたマティに接近してきたのがネッドと言う感じ。
二人は、このまま二人で愛し合い続けるには旦那を殺すしかない、と思い始める。そして爆弾屋
(ミッキー・ローク)に爆弾を作らせたうえ、ネッドが旦那の寝込みを襲い、木片で頭を殴り殺してしまう。
そして遺体を旦那が買い占めた海岸の今は使われていない古いホテルに運び、爆弾を破裂させて
放火する。

莫大な遺産がマティの元に入ることに。しかも、生前に書き直されたという遺言(遺産はマティと姪に
半分づつ分けるという)が、マティの親友であるメリー・アンの立会いで書かれたというのにも関わらず
マイアミ州では無効とされ、全財産がマティの元に入ってくることに。これはマティがニセの遺言書を
書き、全部の遺産が自分に来るようにしていた計画的なものだった。

マティの親友の検事と刑事は、夫殺しはマティが臭いと周辺を探るうちに、実は友人たちが、マティは
魔性の女だから近づくな、と言っているのに、公然と逢いつづけているネッドにも疑惑の目を向ける
ようになる。そのうちに爆弾を作った男が拘束され、呼び出されたネッドが面会にいくと、マティから
爆弾をもう一つ作るように依頼された、という。ドアを引くと爆発するタイプを作ったという。

するとマティから電話があり、東屋に殺した夫が無くしたらしいめがねを隠しておいたから、先にいって
取っておいて、との電話が入る。ここでネッドはピンと来る。やはり彼女は自分も殺して、遺産を全部
独り占めにする気だ、という事を理解する。
東屋に行って、マティを待ち、彼女を責めると、私の真の愛情を信じて、と言い残して自ら爆弾を破裂
さえて死んでしまった。ネッドは夫殺しの容疑者として逮捕されるが、面会にきた友人の刑事に、
マティは死んでない、と主張する。歯型も調べた、という刑事だが、その後、高校の卒業アルバムを
取り寄せて調べると、ネッドの言う通り、マティこそ、メリー・アンという女性で、マティという女性は全然
別人だったのだ。

メリー・アンはマティに成りすまして結婚し、財産を独り占めするために、ネッドを引き込んで愛している
ように見せかけて旦那殺しを実行させ、本物のマティを殺して東屋に隠しておき、仕掛けた爆弾でネッド
ともども殺し、夫を殺害した夫人と愛人が共に死んだ、と見せかけようとしたのだ。死んだのは本物の
マティであるから歯型は合うわけだ。

全ては魔性の女メリー・アンが仕掛けた財産狙いの夫殺しの犯罪であり、ネッドはその片棒を担がさ
れたに過ぎなかったのだ。ラスト、南の島で海岸に寝そべるメリー・アン(マティ)の横には、新しい男の
姿が・・。
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80年代映画らしい、ゆるさも感じるが、キャスリーン・ターナーは、体当たりの演技でデビューを飾った。
今の映画のようにやたらに複雑でないので、大どんでん返しも判りやすい。ハッピーエンドではないが、
それはそれで許せちゃうタイプの映画だな。
この映画の情報はこちらまで。
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Tracked from Yuhiの読書日記+α at 2009-07-01 23:31
タイトル : 白いドレスの女
 ローレンス・カスダン監督のデビュー作。出演は、キャスリーン・ターナー、ウィリアム・ハート、ミッキー・ロークなど。  <あらすじ> 常夏のフロリダ。異常な暑さの中、弁護士のネッドは、白いドレスを着た美女マティと知り合う。その日以来、マティを忘れられないネッドは彼女を探し出し、逢瀬を重ねていく。やがてマティは夫を殺して遺産を相続する計画を話した。ネッドは強盗を装って屋敷へ忍び込むが・・・という官能サスペンス。 1981年の作品ということで、かなり古いのですが、タイトルだけは聞いたことがありました。 ...... more
by jazzyoba0083 | 2009-06-25 22:55 | 洋画=さ行 | Trackback(1) | Comments(0)