2009年 08月 19日
マーゴット・ウエディング Margot at the Wedding
2007 アメリカ Paramount Vantage , Scott Rudin Productions,93min.
監督・脚本:ノア・バームバック
出演:ニコール・キッドマン、ジェニファー・ジェイソン・リー、ゼイン・パイス、ジャック・ブラックほか。
判るようで判らない、何が言いたいのか、結局理解できず、映画は終わって行った。これでは
いかなキッドマン主演とはいえ、日本の劇場公開は単館でも難しいのだろうな、とは理解できる。
監督のノア・バームバックは、妹役のジェニファー・ジェイソン・リーの旦那で、これも良く解らなかった
「ライフ・アクアティック」の脚本を手掛けた人だ。
作家の姉と、バツイチの妹。姉マーゴット(キッドマン)も旦那と必ずしも上手くいってない。神経症的な
人物。皿に輪をかけて神経症的なのが、妹のポーリン。彼女が再婚する、というので、絶縁状態であった
ところを息子のクロード(初め女の子かと思った)と式の参列のため今はポーリーンの所有になっている
実家を訪れた。再婚相手と言うのが、今は無職の変人?マルコム(ジャック・ブラック)。そしてこれまた
神経症的な隣の家の人々。
姉が妹の初めの結婚生活の破局を小説にしたので、これに怒った妹が、姉を拒否していたのだが、
幸せな再婚が出来そうだ、というところで招待状を出したのだ。しかし、姉が実家を訪ね、マルコムや
隣家との確執などを経て、久しぶりの妹を観ていると、どうしてもマルコムと結婚することが幸せとは
考えられなくなってくる。そして、ポーリーンにマルコムとの結婚を辞めるように言うが、ポーリーンは
姉さんは私が幸せになろうとすると壊しにかかる、と食ってかかる。
加えて、マーゴットには、多感な少年である息子のクロードの存在も悩みの種だった。母親を頼りに
思いつつも、そろそろ離れたく感じていて、一方の母親は、そろそろ手放さなくちゃ、とは判っていても
「子離れ」がなかなかできない。そんな様子も描かれる。
姉妹、それぞれの子供、隣家、そして変な婚約者、旦那の愛人?らしき女といろいろと出てくるが、
皆さんどこか神経症的で、観ていて出演者たちに同化できない苛立ちを覚えてくる。一番判りやすいのが
マルコム(ジャック・ブラック)だったりする。
そして、あれれ、というエンディング。結局何だったのだろうか?ある妹のある風景を切り取って見せたと
いうことは判るが、そこから何を感じてほしかったのかな、この監督。
観念的な映画はどうも苦手だ。
この映画の情報はこちらまで。
コチラの「マーゴット・ウェディング」は、「イカとクジラ」のノア・バームバック監督によるヒューマン・コメディです。主演は、ニコール・キッドマン、共演は監督と2005年に結婚したジェニファー・ジェイソン・リー、そしてジャック・ブラックと豪華だけど、気付いたらD...... more