2009年 09月 03日
ゲーム・プラン Game Plan
2007 アメリカ Wlat Disney Pictures,110min.<日本未公開>
監督:アンディ・フィックマン
出演:ドウェイン"ザ・ロック"・ジョンソン、マディソン・ペティス、キーラ・セジウィック、
ロゼリン・サンチェス他
ディズニー映画ですから、過激なこともタバコもお酒もでてきません。心温まるお話である
ことは見る前から判ること。なので、前半が、ものすごくタルかった。調子が出てきたのは、
バレーでチームメイトの大男がウェンウェン泣くところくらいからか。
ザ・ロックは、元アメフト選手であり、プロレスの選手であるから、ほぼ地で行くような
お話。ジコチュウで、女ったらしで、更に最近年齢もあり、ピークは過ぎたと思われている
アメフト選手、ジョー・キングマンが、突然現れた自分の子供に振り回されながら、自分も
変わっていくという、ありがちなストーリーではあります。
ボストン・レベルズのクォーター・バック、ジョー・キングマン(ザ・ロック)は、実力も
ある人気者だが、チームメイトを信用せず、パスワークより自分でボールを持って走って
しまうタイプのうぬぼれやサン。
でもお金持ちだから、スゴいマンションに住み、マクラーレンメルセデスなんぞに乗って、
"Never Say No"をモットーに、エルビスに心酔している、脳みそまで筋肉で出来ている
ようなマッチョだ。
ところが、彼のもとに、ある日8歳の女の子ペイトンが現れる。お母さんはアフリカに行って、
お父さんの所に行きなさいって言われたのと。自分に子供がいるとは思いもしなかったが、
身に覚えがあるジョーは、何とか折り合いをつけて、お母さんが帰ってくるまでの1ヶ月、
なんとか上手くやろうとしたが。
おき楽な1人身の男のこと、ある夜、夜中の3時にペイトンをクラブに置いたままにしてしまい、
そのことからマスコミに、子供がいたことも、ダメなパパであることもばれてしまった。
そんな中、カンファレンスで勝ちつづけていくボストン。ジョーも、ペイトンとの暮らしに
次第に慣れ始めて来た。ペイトンはバレエの稽古を続けたい、と街の教室に見学に行くが、
そこは父母も協力しなくてはならない仕組み。ジョーも渋々、発表会で木の役目をすることに
なった。
やんちゃだが聡明な娘と接していくうちに、ジョーの暮らし振りも次第に変化してきた。
そして、バレエの発表会。なんと客席にはチームメイトが大挙して見に来ていた。恥ずかしい
とは思ったが、娘の手前毅然とぎこちないバレエを披露するジョー。最初は大笑いしていた
チームメイトも、バレエのお話の内容と子供たちの真面目な踊りに引き込まれ、最後は涙の
大スタンディングオベーション。
すっかり仲良しになったジョーとペイトンだったがある日、不注意にもピーナツアレルギーの
ペイトンにピーナツ入りのものを食べさせてしまい、救急車を待つまでも無く、自分で
ペイトンを抱えて病院に突進したジョーだった。危ないところで一命を取り留めたペイトンに、
お母さんの妹が現れて、娘の母親は実は半年前に交通事故で亡くなっているの。アフリカ行き
なんてお話は作り話よ。ペイトンには母親が必要よ、後見人に指名されている私が引き取るわ、
といって妹がペイトンを連れて行ってしまう。
母親が亡くなっていたこと、ペイトンが自分の元から去っていってしまったことで、悄然と
するジョー。そんな中、優勝決定戦が始まった。全然元気が出ないジョーは、まるで別人の
ようにいいところがない。チームも相手に負けていた。更に、敵のタックルで怪我を負って
しまい、途中で引き下がってしまった。
ところが、その様子を見ていた後見人の妹はペイトンをジョーの試合場に向かわせる
。そして、ペイトンは私はパパと一緒にいるわ。だから頑張って!と励ます。怪我を押して
フィールドに戻ったジョーは、ラストで、いつもは自分で走るところを仲間にパスを出し、
逆転で優勝を勝ち取ったのだった!めでたし、めでたし・・・。
前半をもう少しタイトにすれば、良くなったのにな。この内容でこの時間は長い。
悪い人が誰も出てこないので、見終わった後に心地の悪さが残るのではないが、テレビ映画でも
良かったかなという類の内容だったと感じた。ペイトンを演じた子役は、子役独特の臭さが出て
しまう寸前で止まっていたのでまあ、よかったのじゃないかな。アメフトチームの仲間や、
バレエ教室の先生が、いい役回りで作品を引き締めていたと感じた。
もちろん、最優秀演技賞は、ジョーの愛犬のブルドッグだけどね。
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