2009年 09月 13日
ベガスの恋に勝つ方法 What Happens in Vegas
2008 アメリカ 20th Century-Fox Film Co.,Regency Enterprises,99min.
監督:トム・ヴォーン
出演:キャメロン・ディアス、アシュトン・カッチャー、ロブ・コードリー、トリート・ウィリアムズほか
う~ん!こういう映画ってどう評価したものでしょうかね。楽しかったし、面白かっただが、普通。
うなるほどのストーリーでもないし、でもお気楽に見られるラブコメではあるし、ありそうでなかった
設定ではあるが。キャメロンとアシュトンという組み合わせも、6歳年上のキャメロンに風格がついて
アシュトンの子供っぽさが強調されることが作品にとって良かったかも。
NYのキャリアウーマン、ジョイ(キャメロン)は、人に喜んでもらおうとする気性と、完全主義が
災いして、フィアンセに「君といると疲れる」といわれ振られてしまう。
一方、家具メーカーの社長の息子ジャック(アシュトン)は、決断力不足で優柔不断、お気楽な性格が
あだとなり、オヤジから親子の縁を切られてしまう。
そんな二人が目指したのがラスベガス。ホテルの不手際で同じ部屋をダブルブッキングされたことから
知り合い、カジノと酒でドンチャン騒ぎ。果てには勢いで結婚までしてしまう。
一夜が明けて、さすがに途方に暮れる二人だが、ジャックがスロットに最後に入れたジョイの25セントが
300万ドルのジャックポットに大当たり!
しかし、お互いに自分の当たりだと譲らない。離婚すると半分になってしまうので、有利な離婚を
めぐり裁判所に。そこで下された判断は「半年間の結婚生活を全うすること」。
性格も趣味も全く違う二人が、ジャックのアパートで暮らし始めるが、ぐうたらでだらしのないジャックの
部屋やトイレに、ジョイはまず逆上!そんなこんなでぶつかることばかり。
そんなある日、ジョイの昇進をかけたパーティーが社長の別荘で開かれることになった。来てくれないか
と思っていたジョイだったが、会場にはジャックの姿が。社長に紹介すると、周りも凍りつく超寒い
下ネタギャグを披露してしまった。しかし社長は、それが逆に気に入り(このところご都合主義的だね)
ジョイとジャックの夫婦は社長に大いに気に入られ、ジョイの昇進も決まった。
ジャックは親友の弁護士から、300万ドルを放棄する、という契約書を渡されていた(応じないと、この
パーティーで全てをばらすぞ、と言えとアドバイスされていた)が、ジャックの心に変化が起きて、
とてもそんな契約書にサインさせる状態では無くなっていた。
ぶつかりあう二人だが、ジョイはジャックとのちょっとルーズな環境にいると自分が取り戻せていることに
気がつく。またジャックはジョイといると、どうしても何かに対して決断できな自分が変わっていくように
思え、二人は次第にお互いを見つめなおし、惹かれていく。
そして6カ月経過し、再び裁判所の判断が下ることに。いい感じで本当の夫婦になるのだろうと二人とも
考えて裁判所に向かったが、その途中、冒頭でジョイを振った男が現れ、再びやり直したい、と
申し出る。そしてジョイに送った婚約指輪を再びジョイに渡すのだった。
しかし、ジョイは本来自分の元にあるはずの婚約指輪がなぜかつての婚約者の元にあるのか、すぐに
理解した。これは、ジョイとジャックがまだいがみ合っていた頃、ジャックが結婚していることを知った
ジャックの両親が、公園で開いたパーティーを開いたが、ジャックはここにかつての婚約者を登場させる
嫌がらせをたくらんだ。そのとき、ジョイの棚から指輪を盗みとり、かつての婚約者に会いに行き、ジョイが
指輪を捨てたので、男として、返そうと思った。ジョイは元気だよ。あした公園でパーティーがあるから、
そこに現れるはずだ、と言い残して去っていった。パーティに現れた前の婚約者は、ジョイを誘うが
断わられてしまう。
激怒して裁判所に現れたジョイ。定期的に通うことが義務付けられていたカウンセラーは二人の相性は
いい、と判断した。裁判長は、300万ドルを折半するという判断を示したが、ジョイは1ドルも要らないから
離婚を認めてほしい、と主張した。びっくりするジャック。しかしそれじゃ、というわけで裁判所から
離婚を認められたジョイがジャックの座る机の上にかつての婚約指輪を置いたとき、ジャックは自分の
失敗に気がついたのだ。
昇進も同僚に譲り、傷心のジョイは街から消えてしまった。ジョイをしっかり愛するようになったジャックは
かつてジョイが寂しくなると行く、という灯台の話を思い出し、そこに馳せ参じると、案の定、ジョイの
姿が砂浜にあった。そして近づくジャック・・・。あとは予想通りの展開で・・・。
1972年生まれのキャメロンもアラフォーで、いささか肌に衰えが見える。ラブコメからシリアスな大人の
恋愛が演じられる渋さも兼ね備えたダイアン・レインのような女優になっていって欲しいものだ。
この映画の詳細は
『ありえない恋のはじまり 恋も、お金も、人生も。幸運は、前向きな人の味方。』 コチラの「ベガスの恋に勝つルール」は、キャメロン・ディアスとアシュトン・カッチャー共演のパワフルでハイテンションな8/16公開(13〜15夏休み先行上映)のラブコメなのですが、試....... more
原題:What happens in VEGAS なんて素敵な響きの言葉でしょう、"旅の恥はかき捨て"、思いっきり飲んで騒いでの大醜態を見せるけど、"人生万事塞翁が馬"にも近いようなラブコメディ・・・ はしゃぐのは大好きだけど自分に自信が持てないダメ男のジャッ... more