月蒼くして  The Moon Is Blue

●「月蒼くして The Moon Is Blue」
1953 アメリカ Otto Preminger Films,United Artists,95min.
監督:オットー・プレミンジャー
出演:ウィリアム・ホールデン、マギー・マクナマラ、ドーン・アダムス、デヴィッド・ニヴンほか
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ジャズっぽいタイトルと監督の名前につられてNHK-BSで鑑賞。私が生まれた頃の映画なので、
背景の社会などは理解してみないと面白さも半減するだろう。
もともとが舞台の戯曲として書かれているので、部屋の中の会話が中心となって話が進んでいく。
ちょっとした偶然が生んだ男女の恋愛を当時の恋愛観を織り交ぜつつ描く。

エンパイアステートビルの屋上でたまたま出会った新進建築家のドン(ホールデン)と、パティ(マギー)。
パティに一目ぼれのドンは、あの手この手で彼女を食事にさそったり、自分の部屋に連れてこようと
したりする。彼は少し前にシンシアという女性と別れたばかり。
食事に出ることに同意したものの、急な雨で料理自慢のパティがドンの部屋で料理を作ることに。
そこに現れたのが上の階に住むシンシアの親父さんディヴィッド(ニヴン)。彼もパティを見るや一目
ぼれ。ディヴィッドは女優のタマゴであるパティに、いきなり求婚する。お金に困っていたパティは
成り行きからディヴィッドに600ドルをもらう。お礼にパティは濃厚なキスのお礼を。
そこにドンが来て、パティという女はなんという女性だ、と彼女をなじる。そのときある男が部屋に入って
来て、ドンを一発殴って帰る。彼こそパティの父親(警官)であったのだ。

パティはドンに誤解を解いてもらい、ディヴィッドにも600ドルを返す。翌日、失意の内に再び展望台に
やってきたパティ。同じ思いでやってきたドン。二人はお互いの心を理解しあい、ドンはパティに
求婚するのであった。

この映画で魅力的なのは、すれっからしなのか純情なのかわからない女性、パティを演じたマギー・
マクナマラだろう。そんなに美人とは思えない面相がまた、いい感じを出している。50年台の初めの
映画でセックスのことを結構あけすけに話題にするが、これが当時、物議をかもしたそうでです。
今から考えると想像もつかないけれど。彼女は本作でオスカーの主演女優賞にノミネートされたが
結局受賞したのは「ローマの休日」のオードリー・ヘプバーンだったわけです。丁度、女性が変わり
つつある時代だったのでしょうね。
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それとドンの元カノのオヤジを演じたデヴィッド・ニヴン。スケベっぽいガウンが似合うオヤジを好演し
ほとんどホールデンを食っていた感じ。日本では小津安二郎が「東京物語」を作ったころ、海の向こうの
ハリウッドではこんな小洒落た映画を作っていたのですね。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-10-19 23:10 | 洋画=た行 | Comments(0)