ポール・ニューマンの女房万歳 Rally 'Round the Flag, Boys!

●「ポール・ニューマンの女房万歳 Rally 'Round the Flag, Boys!」
1958 アメリカ 20th Century Fox Films,107min.<日本劇場未公開>
監督・製作・脚本:レオ・マッケリー
出演:ポール・ニューマン、ジョアン・ウッドワード、ジョーン・コリンズ、ジャック・カーソンほか
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WOWOWのポール・ニューマン没後1周年記念特集で観賞。こういう機会でなければ、まず
観ることは出来ないだろうということで。
デビュー4作目の作品。私が知るニューマンとはまた別の彼が感じられる作品ではあるが、なにせ
感覚がいかにも50年代のコメディらしい仕上がりで、楽しいちゃ楽しいけど、ポール・ニューマンが
この年に再婚したジョアン・ウッドワードとコンビを組んで作ったお気楽コメディと割り切るべし。

監督は、あの「我が道を往く」のレオ・マッケリーだが、彼はコメディも得意で、この作品にもその
感性は活かされている。50年代のアメリカの家庭や夫婦のありようをコメディの中に面白く描き、
当時のアメリカを知るにはいい材料ともいえる。

ニュー・ヨークの北80キロにある住宅地パットナムランディングが舞台。ハリー(ニューマン)とグレース
(ウッドワード)は2人の子供たちと暮らす仲のいい夫婦。とはいえグレースはいつも地域の社会奉仕
活動に忙しく、なかなか夫婦水入らずの時間が持てないのがハリーには不満の種。
そんな彼に対し、こちらは日頃夫に相手にされない近所の人妻アンジェラがモーションをかけてきて
ハリーとグレースの間に亀裂が生じるようになる。その上、彼らの住む地域に米軍のミサイル基地が
建設されるという話が突如持ち上がり…。

いわゆるハッピーエンドのドタバタだし、突っ込みどころは満載なのだが、そういうことろに目くじらを
たてるタイプの映画では無い。素直にバカバカしさを笑えばよろしい。ナンセンスもまた可笑し。
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それよりも、58年のアメリカの中流家庭の素晴らしさにびっくりする。クルマはもちろんだが、大型
冷蔵庫、テレビ、箱入りのティッシュ、冷凍食品、まさしくアメリカの高度成長時代だったんだな。
それとNY郊外から都心に向かう列車の中にバーカー(Bar Car)という車両があり、そこでは
カウンターで一杯やれるんだね。そんな列車があったんだなあ。さらに、これは日本でもそうだったが、
58年当時のサラリーマンて、揃いも揃って中折れ帽を必ずかぶっているんだよね。そういえば
クラーク・ケントもディック・トレイシーもね。いつ頃から、男は帽子をかぶらなくなったんだろうか、
そんなことも思いながら見てました。テクニカラーが非常に美しかった。

ポール・ニューマンの苦笑いを楽しみたい方は必見かも。でも観る手立てがないか。残念。
この映画については、このブログが充実しています。
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by jazzyoba0083 | 2009-10-26 23:10 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)