タイム・リミット Out of Time

●「タイム・リミット Out of Time」
2003 アメリカ MGM Pictures,Original Films,Monarch Pictures,105min.
監督:カール・フランクリン
出演:デンゼル・ワシントン、エヴァ・メンデス、サナ・レイサン、ディーン・ケイン、ジョン・ビリングスレイ他
e0040938_0461712.jpg

<感想>
そうビックリする出来ではないが、なかなか良くできたサスペンスだと思った。映画全体に漂う雰囲気を
マイアミ・キーズを背景に、クレーンや、ドリーなどを上手く使って、またカット(ホテルから二人が
落ちそうになるところなど)も凝らして、上手く出していた。デンゼル・ワシントン演ずる署長が、麻薬
取引の現場で差し押さえた48万ドルを、不倫?相手の女性に渡してしまったことから、次々に危機が
訪れ、それをスンデのところで回避していくところは面白かった。携帯電話が重要な小道具になっている。
また、デンゼルが彼の犯行ではないかと怪しむ刑事である妻と会話するとき、妻がデンゼルの頭髪に
小さなガラスの破片を見つけるが、そういう隠し味も生きている。デンゼル・ワシントンが安定した演技
を見せていて、独壇場。離婚調停が進んでいる妻(刑事)のエヴァ・メンデスは、濃い顔だなあ。
気が強い女性だが、最後は亭主を助けるところを好演。狂言廻しを務めた検視官チェイを演じた
ジョン・ビリングスレイが、いいスパイスとなっていた。ところどころ細かいところの詰めに疑問が無いでは
無いし、強引な点もあるが、上演時間も適当で、飽きることなく話が進んで行くテンポも良い。
e0040938_047446.jpg

<ストーリー・完全ネタばれです>
フロリダ州のフロリダ・キーズの小島バニアン・キーの署員4人の警察署署長、マットは、島民の信頼も
厚い。そんな彼は妻と離婚調停中で、彼女は最近、マイアミの本署の殺人課刑事に昇格していた。
マットは、元フットボール選手のクリスと上手くいっていないという高校の2年下だったアンと不倫の関係に
あった。

結末から言ってしまえば、アンが悪い女であったのだ。彼女は、貧乏と暴力夫のクリスから逃げ出すた
めに、最近マットが押収に成功した麻薬取引の金48万ドルが署の金庫に保管されていることに目をつけ
たのだった。
まずこれを奪うために、夫ともう一人、死体安置所の職員キャボットを仲間に引き入れ、まず
キャボットが大病院の医者になりすまして、アンがマットを兄ということにして医者の前に連れて行き、
そこでアンが末期ガンであることを医者から宣告されるという演技をする。
さらに、最終的にマットを犯人にするために、アンは保険金100万ドルの受取人をマットに書き換える。
「お礼だわ」といって。

すっかり信じたマットは、何とかアンを救いたいと思案に暮れる。アンはスイスに行けば新しい治療法が
受けられるが、お金が無いと打ち明ける。マットはまんまと罠にはまり、金庫の中から48万ドルを
持ち出し、二人で逃避行を、と考えた。(この辺良く解らない)

マットは11時に支度をして自分の家に来るようにアンに言うが、時間を過ぎても現れない。パトカーで
アンの家に行ってみると、夫のクルマが既にあった。パトカーを降りて家に近づこうとした時に隣家の
夫人に見られてしまう。

署に帰ってうたたねをしてたマットに飛び込んできたのは、アンの家が火災で全焼し、二人が焼死体で
発見された。更に時限装置も。この殺人事件の捜査にあたったのが妻のアレックスだった。
マットの状況はまるで悪かった。隣家の夫人が警察に来て描いた似顔絵はマットにそっくり。さらに
連邦捜査官から押収金を回収に行くといわれる。またアレックスがアンの電話の通話記録を電話会社に
要求すると、来たファクスを事前に回収し、スキャナーで取り込んでPCで自分の名前だけを削除して
差し替えたり。ピンチの連続だった。さらにアレックスには末期ガンだったアンの主治医に
一緒に会ってくれ、と言われる。二人して、アンの主治医に会うと、この前の医者とは別の女医が出て
来て、彼女は幼いころから知っているけど、健康体だわよ、この前も健康診断をやったばかり、という。
急いでこの前の医者と会った部屋に行くとそこには別の医者が。マットは偽の医者と思われる奴が
触ったボールペンを押収し、指紋を照合させる。そうするとキャボットという男が浮かぶ。
e0040938_0475663.jpg

キャボットの存在はアンかクリスのクルマに残されていたガソリンスタンドのカード使用控えからも割れて
いてアレックスたちの捜査でも浮かぶが、マットは一足先に彼の居場所を付きとめ
居場所のホテルに向かう。そこには死んだはずのアンの夫クリスと連絡を取るキャボットがいた。フロント
に嘘を言って、キャボットになりすましてカードキーを受け取り、部屋に行くと、キャボットと
格闘となる。二人してベランダから落ちそうになるが、かろうじて錆びた鉄骨一つで二人でぶら下がった
が、間一髪でキャボットを振り落として這い上がる。そして、ベットの下に隠してあった48万ドル(火災で
焼けてしまったと思っていた)があったのでそのトランクを掴み、逃げようとしたところにアレックスたちも
やってきた。途中で鉢合わせになるが、自分も捜査に来たふりをし、顔を知っているフロントの男を
殴って、パトカーに逃げ込み、アレックスを騙すことができた。しかし、アレックスは次第にマットが怪しい
のではないか、という感じを受け始める。とどめはアンに掛けられていた100万ドルの保険金の受取人が
マットに書き換えられていたことが判明した時だった。

署に居ると、ホテルのフロントの男が来るという。来たらばれる。そこに死んだはずのアンから電話が。
騙したことを詫びて、クリスに脅されている、金が必要だ、という。マットは署の窓からこっそりと
抜け出て、アンが教えた住所に行く。そこには顔を傷だらけにいしたアンが怯え顔でいた。マットと
クリスの撃ち合い。弾がつきたクリスだったが、彼は、アンに射殺されていしまう。暴力夫に復讐をした
のだ、と見ている人は思う。しかし、アンは更にマットにまで銃を向け、金を要求する。そして自分の
計画だったことを認めるのだった。彼女はマットに2発銃を発射する。ホホをかすり、足を貫通した。
そしてトドメを刺されるか、という瞬間、アンは急行したアレックスに撃たれ絶命する。

そこに押収金を取りに来た連邦捜査官も来たが、チェイの機転で、彼が持っていた48万ドルを
あたかもDEAに届けにいって道に迷ったように演技して、とぼけて捜査官に手渡した。
真実を知ったアレックスだったが、署の金庫からマットが一旦金を持ちだしたことは内緒にしてくれた。
彼女は署のPDAから携帯のGPSを頼りにマットを追跡してきて、命を救ったことになった。

ボートハウス住まいのマットだったが、ラストではアレックスが再び彼の元にも戻るところでエンドとなる。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-11-14 22:55 | 洋画=た行 | Comments(0)