ワールド・オブ・ライズ Body of Lies

●「ワールド・オブ・ライズ Body of Lies」
2008 アメリカ Warner Bros.Pictures,Scott Free Productions,De Line Pictrues,128min.
監督:リドリー・スコット 脚本:ウィリアム・モナハン
出演:レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ、マーク・ストロング、ゴルシフテ・ファラハニほか。
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<感想>
リドリー・スコットは好きな監督で、おそらく製作数の半分以上は観ていると思う。古くは「ブレード
ランナー」「エイリアン」から最近では「ジェシー・ジェイムズの暗殺」と。
彼が信頼する二人の俳優ディカプリオとラッセル・クロウが主演し、「デパーテッド」のモナハンが
脚本を書いた映画。悪かろうはずがない、と観はじめました。比べる作品が多い監督さんなので、
近作のクロウ出演の「アメリカン・ギャングスター」なんかとの出来をどうしても比べちゃいます。
最近よくあるイラクを舞台にしたパックス・アメリカーナの不遜を描く。ディカプリオ演じるCIA
エージェント、フェリスは、優秀な工作員だが、どこかに約束とか、信頼、とか人の心とかを信じて
いる。彼のボスで、ワシントンにいて、家族サービスしながら電話で無茶な依頼を平然とする
エドがクロウ。エドは、我は国家なり。我が地球の平和を守る、という不遜が服を着たような人物。
ラスト近くで、方向性の違うエドをフェリスが詰って曰く、「自分をアメリカだ、と言うのは止めろ」と。
これが一番印象に残ったセリフ。
「自分が世界の警察だ、と思うのを止めろアメリカ」ということだろう。
ディカプリオは最近のハードな映画を見る限り、甘さは消え渋い男としての魅力が増してきた。
嫌なアメリカ人を演じるラッセル・クロウは、「アメリカン・ギャングスター」で見せた影のある刑事の
雰囲気は綺麗に消し去り、老眼鏡越しにディカプリオを見つめる、デブで嫌なCIAのボスを見事に
演じていた。また、アンマンの対テロ組織のボス、ハニを演じたマーク・ストロングがクールで何を
考えているのか判らない中東人を好演していた。
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<ストーリー>
イラクでテロリストの親玉に迫ろうとするフェリスは地元の助手を犠牲にしながらも、活躍していた。
離婚調停中の身である。犠牲になった助手の家族に補償のことを先に、というと次のミッションが
大事だというエドは、ことごとく考えが合わない。そんなフェリスが危険を顧みず、テロリストの協力者
から手に入れた資料から、手掛かりがアンマンにあることを知り、アンマンに向かう。
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そこでアンマンの対テロ実力者ハニと出会う。彼は「おれに絶対嘘をつくな」と言って協力をするが、
フェリスはただの建築家を、アルカイダとは別行動をとる新しいテロリストの一派の親玉とでっち上げ、
米軍基地で偽の爆発を起こし、アル・サリームというテロのボスを引き出す作戦を立てた。
しかし、建築家ラディキは、アメリカ人に嵌められたとアル・サリームに説明。
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そのころフェリスは彼のケガの手当てをした看護師アイシャと仲良くなったのだが、誰かがアルの
捕縛を狙ったことに怒り、アイシャを誘拐、フェリスをおびき寄せた。そこでアイシャと交換だと
言われ捕らわれの身となったフェリスだった。そこに現れたのがアル・サリームその人だった。
フェリスは、殺されることになったのだが、そのに踏み込んできたのがハニの部隊だった。
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アル・サリームは逮捕された。実は、アイシャを誘拐したように見せて、アル・サリームらにフェリスを
捕縛させたのはハニの策謀だったのだ。そうすることでアル・サリームの居所を突き止め、
突入してきたという計画だった。俺に嘘をつくな、と言っていたハニだったが、最後に嘘をつかれたのは
フェリスだった。
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仕事が終わりキズも癒えて、アンマンにやってきたエドと対面したフェリスは、エドから昇進とワシントン
への内勤を申し出るが、フェリスは断る。中東に残るといフェリス。アイシャが気になっていたのか。
無人機から常にフェリスの行動を監視していたCIAは、監視を止めるのだった・・・・。

エドというアメリカのメタファーと、少し良心はあるフェリスの心の対決。勝者は誰なのか判らない。
あったのは、欺き欺かれる「嘘の世界」のみ、ということか。
この映画の詳細はこちらまで。
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Commented by oguogu at 2010-07-31 23:55 x
TB&コメントさせてもらっちゃいますねぇ~。
私も今回の配役は最高だと思います。
みんなが好演していたので、凄く面白い映画に
仕上がってたと思います!

>勝者は誰なのか判らない。
こういう映画に本来は勝者なんて要らないんですよね。
最後に仕事を捨てて、彼女を取ったディカプリオが
勝者としましょうw

勝者なんて本来は要らないんですよね。
Commented by jazzyoba0083 at 2010-08-05 00:36
oguoguさん
TBが引っかかりづらいようですみません。コメントも
遅れ気味で(汗)。おっしゃるように二人のキャスティングはストーリーにとてもまっちしてましたね。お話自体も
よくできていたと思います。よくできたアクションサスぺンンスであることは、まさしく同感です!
by jazzyoba0083 | 2010-01-09 23:30 | 洋画=ら~わ行 | Trackback(3) | Comments(2)