セント・オブ・ウーマン/夢の香り Scent of a Woman

●「セント・オブ・ウーマン/夢の香り Scent of a Woman」
1992 アメリカ Universal Pictures,157min.
監督・製作:マーティン・ブレスト 脚本:ボー・ゴールドマン
出演:アル・パチーノ、クリス・オドネル、ジェームズ・レブホーン、ガブリエル・アンウォー、
    フィリップ・シーモア・ホフマン、リチャード・ヴェンチャー、サリー・マーフィーほか
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<1992年度アカデミー賞主演男優賞受賞作品>


<感想>
このブログを書く前に一度見ていて、いい映画だなあ、と思っていたところ,WOWOWで上映して
くれたので、改めて観賞。
いや、いい映画はいつ観てもいい。アル・パチーノの演技、セリフは素晴らしい。長い映画だが、
心に響くシーンの連続で目が離せない。ドンパチがある訳ではないのに。
ジョンソンン大統領付きの将校だったフランク(アル)が手榴弾を弄んでいて爆発させ失明してしまい、
人生に絶望している。その家族が田舎に帰るというので、世話を頼まれた名門高校に通う貧乏な
奨学生チャーリー(クリス)。二人は家族がいない間にリムジンをチャーターしてニューヨークへと
出かける。そこでの出来事や、チャーリーが学校で金持ちのボンボンらの仲間が校長のクルマに悪戯
したのを目撃しながら絶対に言わないのを心苦しく思う校長が、ハーバードへの推薦がパーになるぞ、
と脅すのだがそんな悩みを抱えた二人の旅行から、二人に信頼と尊敬が生まれる。その過程も素晴ら
しいが、何と言っても白眉は、最後の15分。

チャーリーと、その時図書館帰りだったジョージ(ホフマン)は、全校集会で賞罰委員会にかけられる。
ジョージは金持ちの父と一緒に。チャーリーは一人だったが、会場にフランクが現れる。
そして、友を売り渡さなかったチャーリーこそ、真の人間だ、ここの学校から誰が排出されたかしらないが
友を売るようなやつがいるとは腐った学校だと断じ、また甘言を弄してチャーリーに白状を迫る校長に
教育者たる資格はない、と喝破する。結果チャーリーはお咎めなしとなった。全校から巻き上がる熱い
拍手。
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チャーリーは、大佐=フランクとの数日で、銃で自殺まで図った彼から人生とは、真の勇気とはを学び
人生を諦め、自暴自棄に陥っていたフランクは、NYで自殺しようと出かけたが、チャーリーから涙ながら
に止められ、青年の優しさの中に、もう一度生きてみよう、と思いなおしたのだった。二人ながらの
人生の再生のストーリーが、さわやかに、観た後が非常に清々しく描かれる。
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アル・パチーノの全く目を動かさない演技は確かに素晴らしいが、「人生がどこにある!」「あるのは
暗闇だけだ!」とチャーリーに怒りをぶつけるところとか、NYへは式典用の軍服を着て自殺しようと
覚悟してきた、人生をすでに投げてしまった男の、半分ふざけたような振る舞いは、素晴らしい演技
だった。「俺より不幸な男がどこにいる?」という大佐に対し、若く懸命に生きようとする高校生
チャーリーの与えたインパクトは大きかったのに違いない。「そんな悩みで死のうとするなんて、なんて
バカらしいことだ」と。
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皆さん認めるところだが、ガブリエル・アンウォーと踊るタンゴのシーン、そしてラスト、講堂から
出てきた大佐とチャーリーに近づいてきた一人の女性教員の香水を当てるところなど、心に沁みる
シーンがたくさんある。リムジンンの運転手さえ味がある。大佐が時々口にする「ウーッ!ハッ!」という
感嘆詞のような言葉?は、彼が自分の心に何かを言い聞かせているような感じだった。
いい映画はいつ見ても気分がいいものだ。
この映画の詳細は
こちら
まで。
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Tracked from ☆彡映画鑑賞日記☆彡 at 2010-01-22 06:34
タイトル : セント・オブ・ウーマン 夢の香り
 コチラの「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」は、名優アル・パチーノにオスカーをもたらしたハートウォーミングなヒューマン・ドラマです。  監督は、「ジョー・ブラックをよろしく」、「ミッドナイト・ラン」のマーティン・ブレスト監督。  偏屈で気難しい盲目の退...... more
by jazzyoba0083 | 2010-01-20 23:00 | 洋画=さ行 | Trackback(1) | Comments(0)