グラス・ハウス The Glass House

●「グラス・ハウス The Glass House」
2001 Columbia Pictures,Original Film,106min
監督:ダニエル・サックハイム
出演:リーリー・ソビエスキー、ダイアン・レイン、ステラン・スカルスガルドほか。
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<感想>
allcinemaなどでは、高評価だが、私はそんなに面白いとは思わなかった。ミステリーには
あってはならないワザとらしさが目につくし、リーリーの面構えがどうも同情を呼びづらい。
ダイアン・レインの名前に釣られて観賞に及んだのだが、ダイアン、なんでこんな映画に
でちゃったんだよ、って感じ。ジャンキーの女医で、最後にはオーバードーズで死んじゃうんだ
もんね。
ワザとらしい、というのは、追手が迫ってくるときに、慌てて乗ったクルマのエンジンが
なかなかかからないたぐいのもの。この作品で言うと、ポケットからクルマのキーを抜きとろうと
すると、落として寝ている犯人に気付かれるとかね。
それと、ご都合主義も甚だしいところがある。高校生で、クルマの運転を習っている女の子が
いきなりジャガーを運転したり、パトカーで逃げようとするが、キーがない。サンバイザーを
おろすとキーがポロリと、とかね。最初に犯人を判らせておいて、彼が主人公らを追い詰める
恐怖を描くタイプのサスペンスなのだが、全体にいまいち締りが無い。

<ストーリー>
蓮っ葉な16歳の女子高生ルビーと弟のレット。何不自由ない、両親との4人暮らしだったが、
ある日、両親が交通事故で死亡する。二人には400万ドルもの遺産が残された。
そして彼らを引きとったのが、マリブのガラスの家に住む、グラス夫妻だった。しかし、
グラス氏には、多額の負債があり、借金取りに追われていた。妻のほうは、ジャンキーで、
自分の勤め病院からヤクを盗んできては家でラリっている始末。
400万ドルを管理している管財人も、じつはグラス氏とグルだったりする。
やがて、ルビーはグラスの経営する工場に両親が乗っていたサーブがあるのを発見する。そこで
事故当時の新聞をネットで調べると、両親が乗っていたのはBMWであったと記されていた。
ここで、ルビーは借金の返済に困ったグラス氏が、自分のBMWを両親に貸して、クルマに細工
がされていたから事故を起こしたと確信する。管財人に助けを頼むが、メールが遮断されてい
たりで外への連絡がとれない。そこで、ルビーはレットを連れてジャガーを運転して逃げようと
するが、途中の土砂崩れ現場で足止めにあい(これもご都合主義だなあ)あとを追ってきた
グラス氏に捕まってしまう。
しかし、ここで借金取りが登場、グラス氏をブレーキに細工をした(ルビーたちが逃げるときに
使って二人を亡きものにして、遺産を全部頂こうということ)ジャガーに乗せて、グラス氏の
持ち物であったテスタロッサの2台で拉致した。しかし、ジャガーのブレーキが壊れていて
テスタロッサに追突、押し出されたテスタロッサはトレーラーと正面衝突して大破炎上、
さらにジャガーも(エンジン切って、山に車体をこすらせれば止められるのに)コンクリ製の
ガードレールを突き破りがけ下に転落した。
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後から、閉じ込められていた地下室から抜けてきた二人は、歩いて現場に差し掛かったが、
フェラーリが大破しているところを見た。そこでパトカーに保護されたが、その先でジャガーが
転落した現場にさしかかり、警官が下に降りて事故車を見ていると、グラス氏がまだ生きていて
二人に迫る。彼は下で警官を殴り倒して、這い上がってきたのだ(ご都合主義だなあ)。
あせったルビーはパトカーに乗り、銃を構えているグラス氏を正面から跳ね飛ばしたのだった。
(よくやるのよ)
二人はフロリダに住む母の弟に引きとられることになったのだった。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-02-09 22:40 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)