恋するベーカリー It's Complicated

●「恋するベーカリー It's Complicated」
2009 アメリカ Universal Pictures,120min.
監督・脚本:ナンシー・マイヤーズ  音楽:ハンス・ジマー、ヘイター・ペレイラ
出演:メリル・ストリープ、スティーヴ・マーティン、アレック・ボールドウィンほか
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<感想>
邦題は誠にイタダケないが、大人の笑いも入った恋愛映画(ラブコメとは違うだろうな)を
撮らせては当代一、二の(と、私は思っているのだが)ナンシー・マイヤーズが名優メリル・
ストリープの、力みのない自然体の演技を得て、素敵な作品を仕上げた。
不満もある。設定がお金持ちなんだな。お金の悩みがついて回らない、そういう生活の中で
起きる物語なので、映画館を出てくると、なんか急に現実に引き戻される。

上記を割り引いても、泣き笑いの大人の恋愛映画だ。眠くならずに楽しめた。どこにでもあり
そうなストーリーだが、先にも書いたように名優たちのしっかりした演技、ジョン・クラシン
スキーのスパイスの効いた役周りなどに支えられ、楽しい映画になったと思う。
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それと、ハンス・ジマーとヘイター・ペレイラの音楽が、実にいい。映画を1つ上のものに
している。ジャジーな雰囲気やポップな雰囲気を、上手く使い分け、大人の雰囲気を更に
高めていたといえよう。おみごと。
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そして、メリルの独演ショーのような演技は、もう何も言うことは無い。今回は結構きわどい
シーンもあったりだが、歳に負けず、いやそれなりの経験と感情の積み重ねを経てきた女性の
強みや弱みを、自然な中に上手く演じていたと思う。ゴールデングローブにノミネートされた
のもムべなるかな。ということから判るように、この映画は40歳以上のご夫婦に見てもらい
たい。若い人も面白とは思うが、人生経験を積んできた方々ならではのしみじみとした感じ
方があると思う。アメリカでは離婚は日本より身近な存在なんで、共感度は日本より上だろう。
ヒットの仕方も違うんだろうな。アレック・ボールドウィン、恰幅が出た、というかちょっと
メタボすぎじゃないかな。それにしてはよく裸になるなあ。スティーヴ・マーティンはいつもの
コミックな役柄とは違い渋い建築家という役どころだが、最初、違和感を覚えたが、次第に
抑えた役どころが合ってきたと思う。R15+なので子どもさんたちは見られないが(見なくても
イイと思う)、セリフがかなりきわどいし、マリファナすっているしなあ。仕方ないか。

それにしても、客席のおばちゃんたち、外人さん並みにギャハギャハ、大声で笑っていたな。
そんな映画も日本では珍しい。

<ストーリー>
「10年前に敏腕弁護士の夫ジェイク(アレック)と別れ、3人の子どもを一人で育てる傍ら、
長年の夢だったベーカリーの経営に尽力してきたジェーン。(メリル)いまでは3人の子ども
たちも立派に自立し、ベーカリーのほうもNYタイムズ紙でNo.1の評価を得るまでに。
不満のない人生のはずが、どこか物足りなさも。
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そんな時、息子の卒業式のためにニューヨークにやって来たジェーンは、ホテルのバーで
ジェイクと鉢合わせ。はるかに年下の小娘と再婚したジェイクだったが、なぜか熱烈に言い
寄ってきて、酒の力も手伝ってジェーンもすっかりその気に。一方で、自宅の増築の打ち
合わせで知り合ったバツイチの建築家アダム(マーティン)ともすっかりいい雰囲気の
ジェーンだったが…。」(allcinema)
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結局、一旦離婚して、若い妻と再婚したものの、元妻を心の底ではずっと愛していた男が
再び離婚して、元妻のもとへと戻ってくるが、妻は自分の生活を得て成功し、惹かれる男性も
いて、戸惑いながらも、元夫の気持ちも判るのだ。最初は、やけぼっくいに火が付いたことを
結構楽しんでいた元妻だったが、やはり、自分に正直に自分の道を進もうと決めたのだった。
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すでに婚約者がいる長女、次女、大学を卒業した長男と3人の子供たちにとっても、一度別れ
10年間の別々な生活をしていた父と母が、なんでまた再婚しようとしているのか理解できな
かったし、当時両親の離婚で多感な時期に傷ついた気持ちに整理が付かないでいたのだ。
そんな気持ちも元妻は酌んだのだった。
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by jazzyoba0083 | 2010-02-21 15:20 | 洋画=か行 | Comments(0)