しあわせの隠れ場所 The Blind Side

●「しあわせの隠れ場所 The Blind Side」
2009 アメリカ Alcon Entertainment,Zucker/Netter Productions,128min.
監督・脚本:ジョン・リー・ハンコック 
原作:マイケル・ルイス『ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟』
                              (ランダムハウス講談社刊)
出演:サンドラ・ブロック、ティム・マッグロウ、クィントン・アーロン、キャシー・ベイツ
   リリー・コリンズ、ジェイ・ヘッド、レイ・マッキノン他
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<第82回アカデミー賞主演女優賞受賞作品>

<感想>
サンドラ・ブロック、いい女優になったなあ。この前の「あなたは私の婿になる」でも相当
良かったけど、40を越えて、渋い性格女優として輝いてきた。ゴールデングローブの
主演女優賞受賞は伊達ではない。骨太の体格なのにパシパシにタイトな服がお好みのようで
本作でも趣味のいいファッションセンスを十分に魅せてくれる。ダイアン・キートンのように
なってくれると嬉しいな。メリル・ストリープの線ではないのでね。
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そんな大好きなサンドラが、実話に基づくお話を映画化した作品でオスカーにノミネート。
いかにもアッパークラスのアメリカ人が好みそうなハートウォーミングなストーリーだ。
笑いもそこここに散りばめられ、館内からは笑いが・・・。直前に観た「ハート・ロッカー」
とエラい違いに、我ながらいいバランスだ、と思った(笑)
安心して観ていられるほのぼの系のリアルストーリーだが、ひとつ気に入らないのが、サンドラ
たちのテューイ一家がお金持ちだ、ということだ。彼らがお金持ちじゃなければ、たぶん
この実話も起こり得ないだろう。それにホントの話なのでしょうがないのだが、テューイ一家が
みんなイイ人過ぎじゃないか?? チビ息子のSJが頑是ないかわいらしさで狂言廻し役をして
いるのは、まあ良いとして、お姉ちゃんのコリンズがまた、可愛くて素直な良い娘なんだなあ。
理解のある旦那さんは、タコベルとか聞こえたけど、ファストフード店を85店ほど経営して
いる元スターバスケットプレイヤーのイケメン。現実としてもなんか出来過ぎだなあ。
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そのお金持ちのテューイ一家が、親と引き離されて寝る場所もないビック・マイクを自分の
家に保護し、やがて法的後見人になる。マイケルはクリスチャンの高校に通いながらアメフト
のチームに入る。彼はバカでは無く、教育のチャンスに恵まれなかっただけで、教えられれば
そこそこの成績を上げるのだった。
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また、だれかを守りたいという保護本能が人より優れていて、サンドラ扮するリー・アンは
ライン・バッカーを守るブラインド・サイドの役割を、チームを家族になぞらえて教えるの
だった。アメフトど素人だったマイケル、リー・アンの教えを守り、メキメキと実力を発揮し
全国大会に進出、大学から誘いが多数押し寄せるのだった。
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リー・アン夫妻は二人の出身校であるミシシッピ大学に、マイケルを行かせたかった。幸い
同校からのスカウトも入っていた。しかし、アメフト奨学生の資格を得るには学業が弱かった。
そこでやとわれたのが、ミス・スー(キャシー・ベイツ)。彼女もミシシッピ大の卒業生だった。
指導の上手いミス・スーに導かれて、マイケルの学業はぐんぐん上がり、1つの教科を除き
合格点に達した。その1つの教科について、夫妻はマイケルと話し合い、マイケルは自分で
テーマを見つけ、小論文を書き上げ、ついに卒業資格を得てミシシッピ大に進むことが決まった。
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しかし、テューイ一家は、そもそもミシシッピ大の多額寄付者であり、彼らは母校のアメフト
チームを強くするために、マイケルを保護し教育を受けさせたのではないか、という疑問が
湧きあがり、調査が入る。マイケルも、そう言われれば、なるほど、と思うのだった。
しばし荒れるマイケルだが、リー・アンの愛情を確信し「ママ」の元へと戻る。
リー・アンはマイケルと話し合い、自分の進みたい大学を選択していいのよ、と自分たちの
目的はマイケルが自分の人生を歩んでもらうことだ、と理解してもらうことが出来た。
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マイケルはミシシッピ大に進学、運動と学業優秀で表彰され、昨年プロのアメフトに1位指名
されたのだった。

エンドロールで本物のマイケル本人やテューイ一家が出てくる。まだ全員健在なので、いくら
映画の脚本でも、おおげさなアダプトは出来ないだろうから、SJのおしゃまなやんちゃぶりとか
コリンズの良い娘ぶりなどは本当のことなんだろうなあ。しかし、恵まれた一家だこと。
お金持ちだから出来たことには違いないだろうが、それでもリー・アンらの勇気は買うべきだろう。
そしてそれに素直に答えて成長したマイケルもまた立派だった。
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素直にほのぼのして観る映画でしょう。そしてサンドラ・ブロックファンには堪らない1作と
なったと言えるでしょう。
この映画の詳細はこちらまで。

<追記3月13日>
●サンドラ、オスカー、おめでとう。好きな女優さんがオスカーを獲ることは私としてもとても
嬉しい。ただ、ライバルだった作品を観ていないので、客観的にどうだったか、は判らないけれ
ど・・・。サンドラが全米で愛される女優であり、客を呼べる女優であることは興行成績が
証明している。さようにデビュー以来、着実に実力を付けてきた、ということが言えるだろう。
最近の作品「イルマーレ」「シャッフル」「あなたは私の婿になる」そして本作と、見続けて
みたものとして言わせていただけば、今後は作品を選ぶことだろうね。あれも、これも、と
出ているとニコラス・ケイジみたいになっちゃうよ。これから50代に向かいまさに円熟期を
迎えるサンドラ。次の作品が楽しみでもあり、怖くもある。
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Tracked from ☆彡映画鑑賞日記☆彡 at 2010-08-01 19:33
タイトル : しあわせの隠れ場所
 『あなたの人生史上、最高の実話』  コチラの「しあわせの隠れ場所」は、「ウルトラ I LOVE YOU!」でラジー賞を受賞したサンドラ・ブロックが、その翌日オスカーを獲得したバイオグラフィー映画です。とは言っても主演はもちろんサンドラなのですが、主人公は全米で知ら...... more
by jazzyoba0083 | 2010-03-07 15:10 | 洋画=さ行 | Trackback(1) | Comments(0)