レッド・ダスト Red Dust

●「レッド・ダスト Red Dust」
2004 イギリス・南アフリカ BBC Films,and others.110min.<日本劇場未公開>
監督:トム・フパー
出演:ヒラリー・スワンク、キウェテル・イジョフォー、ジェイミー・バートレット、イアン・ロバーツ他
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<感想とストーリー>
「インヴィクタス」でまた注目を集めた南アフリカとネルソン・マンデラにまつわる話だが、
この映画もアパルトヘイト終焉後、マンデラの治世になってからの南アフリカが舞台。
「真実と和解」と名づけられた委員会が全国の町々を訪問し、白人統治時代に黒人を迫害した
人物に対し、真実を全部話せば特赦が与えられ、罪に問われない、という制度があった。
映画はこの制度をベースに、黒人活動家と南アフリカ育ちであったが、今は国を捨ててニュー
ヨークで弁護士をしている女性(スワンク)のお話。

小説をベースにしていて、そこそこ感動的な話なのだが、ちょっと底が浅い感じだった。
「インヴィクタス」などを先に見ちゃっているからかな。ストーリー展開が表層的で感動が
いまいち深く伝わらないのだ。

いまや黒人のリーダー的存在のアレックス・ンポンド(イジョフォー)。英雄として生まれ
故郷に帰って来た。そこでは、ヘンドリックスという告発された警官がアレックスなどへの
暴行の疑いで委員会の審査にかけられることになっていた。アレックスは自分と同じ時期に
逮捕されたアフリカ革命軍の戦士スティーブ・シゼラが行方不明になっている謎を解明しようと、
ニューヨークから来た弁護士サラ・バーカント(スワンク)と委員会に臨む。
ヘンドリックスは、当時の上司であったムラ-から、オレのことは話すな、と脅される。
審査会が始まりアレックスたちが当時どんなに酷い拷問を受けたか、が明らかになっていく
のだが、ヘンドリックスはスティーブの行方のことは口をつぐむのだった。その上、
ヘンドリックスは、アレックスが味方の居場所や弾薬のありかなど全てを自白した、とも証言
したのだった。

アレックスの立場は、英雄から、拷問に負けて味方を売った裏切り者、と指弾されることに
なってしまった。
しかし、これはヘンドリックスがウソをついているのだった。彼は自らの潔白の証明を
スティーブとやりとりしていた手紙が入った缶を土の中から見つけ出すことで成し遂げた。
その缶には、戦士候補者の名前がずらりと並んでいた。すべてを吐いたのなら、その缶の
存在もヘンドリックスは知っていなければならないからだ。

やがて、ヘンドリックスは、スティーブが連れてこられたときには既に瀕死であり、
スティーブとアレックスを仲間であることを、拷問で弱っていたアレックスの指を持って指し
示させてでっち上げ、挙句の果てにムラ-がスティーブの首を折って殺害、郊外の牧場に埋めた
と告白した。牧場からスティーブの遺骨が発見され、ムラ-は逮捕された。この委員会の中で
アレックスについて弁護や真実の解明に身を張って努めたのがサラであった。彼女は
南アフリカで生まれたが、黒人男性と恋仲になり、逮捕された。そのときの警官が
ヘンドリックスとムラ-であったのだ。
そのかつての恋人も内戦で死亡していた。黒人の弁護に当たる白人女性弁護士という存在も
南アフリカでは当時は珍しかったのだろう。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-03-09 22:55 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)