私がクマにキレた理由(わけ) The Nanny Diaries

●「私がクマにキレた理由(わけ) The Nanny Daiares」
2007 The Weinstein Company,FilmColony,106min.
監督:シャリ・スプリンガー・バーマン 原作:エマ・マクローリン『ティファニーで子育てを』
出演:スカーレット・ヨハンソン、ローラ・リニー、アリシア・キーズ、ポール・ジアマッティ他
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<感想>
スカーレット・ヨハンソンのぶーたれ顔が良かった。全体の構成はベストセラー小説がベースに
なっているので、面白く見せていた。ヨハンソン演じる女子大を卒業したばっかりの女の子が
大学院に再入学するための提出論文の形態を取って、自らがナレーションをしながら「人類学」
という側面から説明しようとするのだが、実はコメディチックなドラマに仕立ててある。

原題の「子守の日記」とある通り、ヨハンソンがアッパー・イースト・サイドと呼ばれる
セレブ階級の家にナニー(子守)として住み込み、そこの家族、母親、親友とドタバタしていく
ウチに本当に自分のしたいことを見つけていく、というお話。
ヨハンソンも良かったのだが、ローラ・リニーとジアマッティという夫婦が映画に濃度を与えて
いたと思う。ローラ・リニーという女優さん、今回はセレブな世間知らずの奥様(最後は
ヨハンソンによって反省していくのだが)を演じ、ちょっと損な役回りだったが、よく見ると
綺麗な人だ。アメリカの女優さん、て感じがする。
ただ、ローラとジアマッティの夫婦の背景や、ヨハンソンの母親やボーイフレンドの背景を
もう少し深く描いてくれると、いっそう味わいのある映画になったのではないかな。

<ストーリー>
アニー(ヨハンソン)は、大学で人類学を学び卒業、母親は看護師をしながら女手一つで
アニーに金融界で活躍してもらい、自分のような人生を歩ませないために苦労してきたので、
アニーに大きな期待を寄せていた。大手証券会社の面接を受けるが、面接官に「アニーという
人物について語って」と言われ、何も言えず、今さらながら自分が何者で何がしたいのか
判らないことに愕然とした。おりしもセントラルパークでで事故にあいそうになった少年を
助けたことからセレブの奥様にナニー(子守)として働いてくれないか、と誘われる。
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自分磨きに忙しい奥様は、息子のことを顧みず、父親(ジアマッティ)も会社が忙しい上に
秘書との浮気も忙しくて家庭を顧みない。24時間、息子のグレイザーの面倒を見ることに
なった。グレイザーがまた言うことを聞かない。親友で医師を目指して大学院に進んだ親友
リネット(アリシア)にも色々と相談に乗ってもらい、また住み込みの一家の上に住んでいる
ハーバード大のディーンから好意を寄せられるのだが、恋愛はご法度なので、思うようになら
ない。ナニーをしていることは母親には内緒だったが、ある日グレイザーが熱を出し、スパに
入ってしまった奥様に連絡が取れず、医者のタマゴである親友に来てくれるように頼むと
それは私の専門外だ、あなたのお母様が適任よ、と言われ看護師の母に来てもらった。
そこで結局ウソがばれ、しかも奥様と母親が図らずも対面してしまうということになる。
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それでもグレイザーは次第にアニーになつき、心を通わせられるようになった。しかし両親は
ケンカばかりで何かと金で解決しようとする。さすがにアニーももう限度に達したが、
グレイザーと別れることを思うとなかなか踏み切れない。そんな折、一家がナンタケットへ
遊びに行くのに付いて行ったが、そこで奥様や旦那に散々なことを言われ、ついにナニーを
辞めることにし、ナンタケット島を後にした。別荘を離れるときに後を追いかけるグレイザー
に後ろ髪を引かれるアニーであったが、もう後ろを振り返ることは無かった。
さらに帰りのフェリーで開けてみたお手当の少なさにさらに激怒したアニーは、夫妻の
マンションへ行き、自分と一緒に放り出された子犬に部屋でおしっこをさせたり、ナニーを
監視するカメラを設置した、と小耳にはさんだのでそのカメラを探し出し(これが大きなクマの
ぬいぐるみの目だったのだ)そのカメラに向かって、「あんたらいい加減にしなさいよ!・・・
」と自分がグレイザーの子守をしながら見てきたセレブの暮らしぶりのダメな点をバシバシと
指摘する。それが、上手なナニーの選び方というセレブの奥様たちの集まりで上映されてしまい
奥様は、これをきっかけに反省することに。
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ナニーを辞めたアニーは、自分の子守日記を論文にして人類学の大学院に進むレポートにして
ボーイフレンドの応援も得て、再出発することにしたのだった。そして夫人からは手紙が。
夫人はあれから離婚して、グレイザーと幸せにしている、あなたから言われたことが身に沁みた
と書いてあった。愛情はお金では買えないということだ。

庶民の娘が上流階級の生活を子守という立場で見つめ、セレブ達の滑稽さを描き、最初は異様に
セレブを警戒してビビっていた娘が、自分の視点を獲得していく様子を、面白い角度で描いた
作品で、私は面白く見せてもらった。
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by jazzyoba0083 | 2010-03-30 22:40 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)