2010年 04月 07日
ハーヴェィ・ミルク The Times of Harvey Milk
1984 アメリカ Black Sand Productions,90min.
監督:ロバート・エプスタイン
出演:ハーヴェィ・ミルクほか
この前観た「ミルク」のドキュメンタリー版。彼が暗殺されてからそう時間がたっていない
時期に作られたドキュメンタリーで、まだまだ今ほどゲイにたいする理解が社会的に形成されて
いたとは思えないが、よくぞ作ったという感じだったのだろう。
ハーヴェィ・ミルクという人物を、友人や政治顧問、また同じ市政委員として戦った女性教授
(レズビアン)らのインタビューを中心にアーカイブ映像をふんだんに使って構成される。
当然ミルク自身や暗殺したダン・ホワイトも実物が出演している。
このドキュメントを観ると、映画「ミルク」が如何に彼の人生を忠実に再現したか、が判る。
映画にも使われていたアーカイブフッテージがたくさん登場してくることから、「ミルク」を
創るにあたって、カス・ヴァン・サントはこの映画を大いに参考にしたことも判る。
ドキュメント故に、映画とは違った力強さを以て、ミルクと言う人物を浮き彫りにする。
暗殺も予想しつつも、他人のために生きようとしたその無償の愛の気高さに感動するのだ。
映画を観て感動した人は、是非このドキュメントを観るべきだ。
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