レインマン Rain Man

●「レインマン Rain Man」
1988 アメリカ MGM=United Artsits,134min.
監督:バリー・レヴィンソン  原作:バリー・モロー(共同脚本も)
出演:ダスティン・ホフマン、トム・クルーズ、ヴァレリア・ゴリノ、ジェリー・モルデン他
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<1988年度アカデミー賞作品、監督、脚本、主演男優賞受賞作品>


<感想>
こんな映画をまだ見ていませんでした。なんでだろう。病気が関わっているから敬遠して
いたのかな。このたびWOWOWで放映していたチャンスに観賞。
評価の定まった映画に、後からどうのこうのと言うのは気が引けるが、自閉症という題材なのに
カラッとしていてじめじめしてにないところがまず良かった。これは脚本と演出のたまもの
だろう。土地が東部じゃなくて、ラスベガスやロサンゼルスというのも効果的だったと思う。
ストーリーも極めて単純。それが故に、ダスティン・ホフマンの演技が何と言っても重要な
パートになっていて、それを彼は見事にこなした。オスカー、当然であろう。病気を題材にして
いると、どうしてもそれだけであざとくなるのだが、そんな気配をダスティンはしっかりと
打ち消し、作品の格を高めている。

我儘な弟、若き日のトム・クルーズは、次第に自閉症ではあるが、唯一の肉親であり、なんと
なく憎めない実の兄きに次第に愛情を感じていく様子をこれまたいい感じて演じていたが、
6日間の旅行で、金、金、だったトムの感情が変化いしていく様は、ちょっとスピードが
早すぎるのではないか、とも思ったが、ガールフレンドなんかへの接し方を見ているとトムも
実は本音はいい奴だったんだな、元から。だから、いきなり現れて300万ドルの遺産を
持っていくことになった兄を認め、金よりも肉親を取るという結果を得たわけだ。
心に邪心のない兄は、そんな弟の心も判って来て、最後には名前を呼び、「病院でチャーリーと
暮らしたい」と言うまでに心を開いてくれたのだ。
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自閉症の患者によくある記憶力がずば抜けて良いことを利用してラスベガスで8万ドルを稼ぐ
のは御愛嬌。スピード感あるストーリー展開、絞られた登場人物、美しいアメリカの自然など
映画のいいところが殆どでているといっていい秀作であると改めて感じた。

クルマ好きの私としては、トムが父親から唯一残された「1949型ビュイック・ロードマスター
"ファイアー・ボール8(エイト)"」(「8000台限定生産」)が、カッコよかったなあ。これが
映画の中で一つのアイコンとして使われていて、兄弟がロスへの旅に使うという重要な
ポジションを占めていた。
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多分、アメリカ映画史上ベスト100には絶対入っている映画だろう。万人向けの感動映画だ。

<ストーリー>
「自由奔放な青年が重度の自閉症の兄と出会って心を開き、忘れていた愛情を取り戻して行く
過程を描いた心暖まる感動のロード・ムービー。
高級外車のディーラーをしているチャーリー(クルーズ)の元に、自分を勘当した父の訃報が
届く。遺産目当てに故郷に戻った彼だったが遺産の300万ドルは見た事もない自閉症の兄、
レイモンド(ホフマン)の手に渡る事を聞かされる。なんとか金を物にしようとチャーリーは
施設にいるレイモンドを誘拐まがいに連れ出し、ロスに戻ろうとするのだったが……。

T・クルーズとD・ホフマン(アカデミー主演賞受賞)の演技が成功のカギをがっちりと握り、
徐々に心を交わして行く展開とエピソードの絶妙さ(同、オリジナル脚本賞受賞)。
それらををつなぎ合わせる音楽のみで進む美しいシーンの数々。撮影開始前まで監督の
交替劇が続き、スピルバーグの名も挙がったものの、決定したレヴィンソン監督の持つ力量の
おかげで(同、監督賞受賞)80年代を代表する作品に仕上がり(同、作品賞受賞)、その
感動はいつまでも心に残るものになっている。数々の名シーンももちろんいいが、なんと
言ってもエンド・クレジットと共に写し出される、二人だけしか共有することが出来ない旅の
写真が醸し出す切なさが一番であった。H・ジマーの音楽も心に染みる。尚、レヴィンソン
監督がワン・シーン出演もしている。」(allcinema)

ラスト近く、レイモンドが、チャーリーとともにロスに残って暮らすか、病院に戻るか、
という話しあいの中で、レイモンドが弟を「親友(メインマン)・・・」と呼ぶシーンが
一番良かったな。それとエレベーターの中のダンス&キスシーンも。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-04-22 16:10 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)