アリス・イン・ワンダーランド Alice In Wonderland

●「アリス・イン・ワンダーランド Alice In Wonderland」
2010 アメリカ Walt Disney Pictures,109min.<日本語吹き替え・3D版>
監督:ティム・バートン 原作:ルイス・キャロル「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」
出演:ミア・ワシコウスカ、ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アン・ハサウェイ他
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<感想>
ティム・バートンとジョニー・デップの組み合わせ、と言えば取り敢えずはシネコンへ。しかも
今回は3D。アメリカでも公開数週間は「アバター」を抜く興行成績だったとか。日本でも
今のところ観客動員数1位をキープしているようだ。

シネコンの一番大きなスクリーン。午後3時過ぎからの上映だったのだが、親子連れなどを
含め、しっかり入っていましたねえ。隣の中学生くらいの坊主のポップコーンをまさぐる
カシャカシャする音がやかましかったけど。

閑話休題。作品の中身だが、同じ組み合わせの作品としては「チャーリーとチョコレート工場」
を抜けないものだった。確かにエンタテインメントとしては、ティム・バートンらしく不思議な
アリスの世界をVFXと3Dを駆使して上手く見せていたが、今一つそれぞれのキャラクターに
思い入れが出来ない。
寓意の塊だろう、と思って観ちゃったのがイケなかったのか、単純に自分の人生は自分で
決めなくっちゃね、ということをアンダーランドで勉強してくるということをラストに自分で
行っちゃってるもん。エンドロールを眺めつつ、本作の寓意、あるいはメタファーとしての
何かはあったのだろうか、と必死に考えちゃったけど、もっと素直にファンタジーを楽しめば
良かったのだろうね。ジョニー・デップの"マッド・ハッター"は、もうメイクバリバリで、
誰だかわかんなかったよ。傑作だったのはヘレナ・ボナム=カーターの"赤の女王"。
アリス役のミアは新人だけど、役柄に良くフィットして好演だった。
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双子の兄弟、猫のチェシャ、ジャヴァウオッキーなどキャラクターの映像は中々だが、中身が
もう少しキャラクタライズされていた方が面白かったのではないかな。ジャヴァウオッキー
なんて、ジャンヌ・ダルクもどきのアリスにあっという間にクビを切られちゃうもねえ。
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「シザー・ハンド」の頃からまともな世界は描かないティム・バートン。ここでもその面目は
保たれているが、ヒット、ヒットと言う割には、お子様向けのような気がする。まあ、お子様
に楽しんでもらえるディズニーのファンタジーであることは別に非難はしないけど、ディズニー
なので、残酷なシーンやエロいシーンはご法度であり、その点、ティム・バートンが本当に
この物語の中でやろうとしたことは出来ていないのではないか。
それと3D、もう慣れちゃったからか、感激も薄れてきちゃったかな。メガネの上からのメガネが
相変わらず辛かった。
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<ストーリー>
「チャーリーとチョコレート工場」「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」の
ティム・バートン監督が、ルイス・キャロルの名作『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』
を基に、19歳に成長したアリスの新たな冒険を、最新の3D映像技術で鮮やかに描き出す冒険
ファンタジー大作。ヒロイン、アリス役には新星ミア・ワシコウスカ、共演にジョニー・デップ、
ヘレナ・ボナム=カーター、アン・ハサウェイ。
 
 子どもの時に体験した不思議の国(ワンダーランド)での記憶をすっかり失くしていた
19歳のアリス。ある日、好きでもない相手からの突然のプロポーズに困惑していた彼女は、
チョッキを着た白うさぎを目に止める。
その不思議なうさぎを追いかけて穴に落ちてしまうアリス。辿り着いたのは、アンダーランドと
呼ばれているあのワンダーランド。白うさぎをはじめこの世界の奇妙な住民たちはみな彼女の
帰りを待っていた。アンダーランドは今や独裁者・赤の女王に支配された暗黒の世界で、アリス
こそが年代記が予言する救世主だったのだ。

そして、そんなアリスを誰よりも待ちわびていたのが、赤の女王への復讐を誓う謎多き男マッド
ハッター(デップ)だったのだが…。」(allcinema)
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赤の女王と白の女王の兵士の対決は、あたかもチェスのようで様式美に溢れていて好きなシーン
であった。
この映画の詳細はこちらまで。

2011年9月19日 WOWOWを録画したもので再見。 2D、字幕。
2回目の方が面白かった。物語をよく理解してからみたからなんだろう。
寓意とかメタファーの塊で、エンディングの感想は初見の時と変わらないが
ルイス・キャロルの描こうとしていた世界をティム・バートンが良く消化して
ファンタジーに仕立てていたな、という気がした。初見より評価が高まり
ました。
by jazzyoba0083 | 2010-04-24 17:20 | 洋画=あ行 | Comments(0)