カオス・セオリー Chaos Theory

●「カオス・セオリー Chaos Theory」
2007 アメリカ Castle Rock Entertainment,Lone Star Film Group,87min.日本未公開
監督:マルコス・シーガ
出演:ライアン・レイノルズ、エミリー・モーティマー、スチュアート・タウンゼントほか
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<感想とストーリー>
日本劇場未公開作品。時間もテレビドラマ位しかないから、この程度の出来とキャスティング
では、日本での公開もおぼつかないことは理解できてしまう。
オチがカオス理論とどう結びつくのかよく解らないが、出だしは、娘の結婚式で、婿になる
男に、花嫁の父が自分ら夫婦の激動の物語を聞かせるところから始まる。

花嫁の父は、若い頃人生を如何に効率的に生きるかを本にしていた作家であり講演もしていた。
その彼が妻としたのは、もう一人の恋敵との一騎打ちで、まじめなところしか出せない彼に
妻となる女性が惹かれたからだ。しかし、その後の生活でこのまじめさが妻としてはつまらなく
なる。 1日の行動を全てリストアップして紙に書き、人生の効率化を図ろうとしている態度に
イライラは募った。彼が出張で出かけるとき、いたずらに時計を10分進めたことから
フェリーに乗り遅れ、バーで出会った女性に部屋に入ってこられて、そこに妻から電話が
かかってくる、慌てて逃げ出しクルマで家に帰ろうとするが、途中で破水寸前の妊婦と交通
事故を起こし、彼女を救ったことから、父親に間違えられ、病院から、妻に電話が入り、
浮気をして子どもまで作ったと誤解されてしまう。家にも入れてもらえなくなる。

赤ん坊が自分の子どもではないことを証明するために精子の検査を受けたところ、あなたの
子どもでは無いことは明白だ、と医師に言われる。なぜなら無精子病だから、と。
ならば7歳の自分の子供は誰の子?と衝撃を受ける。妻は後からお礼にきた赤ん坊の母から
真実を聞いて愕然とする。

それ以来、律義に暮らしてきたことがバカバカしくなり、リストアップしたバカなことの
中からランダムに選んだことを必ず実行するという行動にでた。

娘の父は、妻を争った親友の子であることは妻も当然知っていて、隠していたのだが、
娘は父は一人と疑わず、愛していた。 娘の本当の父を殺そうと散弾銃を買い湖のボートの上で
もみ合いになった二人だが、結局ボートが転覆して二人は岸に泳ぎ着く。

その後、娘が本当に自分を父だと信じていることが判り、また妻も謝罪し、3人の家庭は元に
戻ったのだった。そしてその娘がいましも結婚しようとしている、ということだ。

立場が途中で逆転し、妻が実は疑惑の人だったことが判明し、それからが面白くなる。コメディ
なので暗さはなく、ハッピーエンドになるのだが、軽いドラマという印象。
主人公が途中からめちゃくちゃを始めるところなどは面白く見たが、人生がカオス理論の中にある、
という映画の趣旨はいささか強引。ただ、気楽に観るコメディとしては、なかなかまとまりは良い。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-07-12 22:22 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)