路上のソリスト The Soloist

●「路上のソリスト The Soloist」
2009 アメリカ DeamWorks SKG, Universal Pictures,117min.
監督:ジョー・ライト 
出演:ジェイミー・フォックス、ロバート・ダウニー・Jr、キャサリン・キーナン他
e0040938_234815.jpg

<感想>
上手い役者を3人揃えて、事実に基づいて作った映画なので、安心して観て
いられる。LAタイムズのコラムニストが偶然路上で見つけた天才バイオリニスト
との心の触れ合いを描くのだが、統合失調症である天才は、なかなか扱いが
難しい。コラムニスト・スティーブは、何とか彼の天才を世に知らしめたいと
有名なチェリストに紹介したり、コンサートに連れて行ったり、またライブを
開催しようとしたりするが、自由に生きる天才ナサニエルには伝わらない。
もちろん、スティーブに感謝し、彼を神と思っているナサニエルではあるが、
過去のトラウマも含め、スティーブの思い描くようにはならない。
結局、人の心の中には入っていけないし、出来たとしても強制してはいけないし、
そこから生まれたものは、尊くない、ということを、スティーブは身を以って
知ることになるのだ。新聞記者は今でも世の中を動かす力を持っているのだが
LAタイムズも身売りされ、大手マスコミ資本がオーナーとなり効率論や
株価の動きだけで新聞を見ようとする勢力の渦に巻き込まれていった側面も
描かれている。これは先日観た「消されたヘッドライン」と同じだ。

ジェイミー・フォックスの、統合失調になった天才チェリスト・バイオリニスト、
ナサニエルの演技は、見ているほうが引きずられるほど本人になりきって
いた。同じ職場の記者である妻とも別れて、生きる方向を失っていたが故に、
スティーブの行動はさらに過激になったのであろう。
ロバート・ダウニー・jrもキャサリン・キーナンも安定していたが、二人の
背景がもう少し描かれているといいかな、と感じた。全体に面白い
映画だが、いい映画か、といわれると、いささかの引っかかりは残る。
e0040938_23484140.jpg

<ストーリー>
「LAタイムズの記者スティーヴ・ロペスが、偶然出会ったホームレスの天才
音楽家ナサニエル・エアーズとの交流を現在進行形で綴り全米で話題となった
連載コラムを映画化した感動ドラマ。当初はナサニエルの数奇な人生を記事に
するだけのつもりだったロペス記者が、次第にナサニエルと友情を築き、
ジャーナリストのモラルとの葛藤を抱えながらも、彼の人生に自ら深く関わって
いくさまを、2人の心の軌跡を軸に、社会的問題にも触れつつ美しい音楽と
ともに描き出す。主演は「Ray/レイ」のジェイミー・フォックスと「アイアンマン」
のロバート・ダウニー・Jr。監督は「プライドと偏見」「つぐない」のジョー・ライト。
 
 人生に行き詰まっていたLAタイムズのコラムニスト、スティーヴ・ロペス。
ある日彼は、2弦しかないバイオリンで美しい音色を奏でるホームレスの男と
出会う。ナサニエル・エアーズと名乗るその男が名門ジュリアード音楽院に
通っていたと知り、俄然興味を抱く。久々に記者魂に火のついたロペスは、
ナサニエルの人生の謎を追って取材を開始し、少しずつ彼の生い立ちを
紐解いていく。路上の天才音楽家ナサニエルを紹介した彼のコラムは
大きな反響を呼び、連載を続けることにしたロペスはさらなる取材を重ねる
中で、次第にナサニエルをなんとかして救いたいと願うようになるのだが…。」
(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
トラックバックURL : http://jazzyoba.exblog.jp/tb/13013560
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Tracked from ☆彡映画鑑賞日記☆彡 at 2010-07-28 18:44
タイトル : 路上のソリスト
 『奏で続ければ、いつかきっと誰かに届く。』  コチラの「路上のソリスト」は、かつて天才と呼ばれたチェリストだった路上で暮らす男ナサニエル(ジェイミー・フォックス)をLAタイムズのコラムニストのスティーヴ・ロペス(ロバート・ダウニー・Jr)が追った、実在の音....... more
by jazzyoba0083 | 2010-07-26 23:10 | 洋画=ら~わ行 | Trackback(1) | Comments(0)