60歳のラブレター

●「60歳のラブレター」
2009 日本・松竹・「60歳のラブレター」製作パートナーズ、129分
監督:深川栄洋 
出演:中村雅俊、原田美枝子、井上順、戸田恵子、イッセー尾形、綾戸智恵、星野真里他
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<感想とストーリー>
実際に募集されている企画を元に、3組の夫婦の愛情の確認作業を、それぞれ微妙な
接点を持たせつつ描いていく。逆玉で専務まで上り詰めたが、60歳を機に会社を辞め
愛人が経営している会社に共同経営者として再就職した橘孝平(中村)と、お嬢様
育ちで、会社の為に結婚させられたような、ちひろ(原田)夫婦。家庭を顧みず
仕事ばっかりだが、愛人もしっかり作ってしまう家庭を顧みない猛烈夫と主婦しか
知らず旦那に唯々諾々と従ってきた妻。臨月の娘の旦那を、孝平は認めない。
二人は定年を機に離婚を決意する。
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孝平夫婦が良く行く魚屋の正彦(イッセー尾形)と光江(綾戸)は、口けんかが絶えない
が、それはそれで仲がよい。正彦に糖尿が見つかり、二人は毎夜ジョギングを欠かさない。
正彦は学生時代バンドをやっていて、光江は追っかけだったが、家業を継ぐということで
魚屋に。正彦はジョギングの最中、楽器屋のショーケースの中の27万のマーチンが
欲しくてたまらない。そうこうしているうちに、光江が脳腫瘍であることが判明、大手術を
受ける。
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もう一組は、5年前に妻を無くし、腸内細菌の研究に没頭していたものの、アメリカの
他の学者に先を越され、今は落ちぶれた勤務医、静夫(井上)。彼には高校受験を
控えてた多感な娘がいる。彼は、翻訳家麗子(戸田)の医学監修をアルバイトとして
引き受けていたが、次第に麗子に惹かれていく。
しかし、再婚は否定しない娘も、タバコは吸うわ、料理は出来ない、自堕落な麗子を
父の再婚相手とは認めないのだ。
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孝平は自ら否定した若い社員のプロジェクトが通ってしまったことから、もう身を引く
こととした。ある日新婚旅行にいった松山から、1枚の写真を持って、若者が
訪ねてくる。二人は新婚旅行の時に写真を撮り、そこの主人の趣向で、60歳に
なったときの相手に手紙を書き、それをそのときが来たら配達する、という写真館の
主人に頼まれた孫だった。孝平は書かなかったが、ちひろは書いていて、それを
持ってきたのだ。それを読んで、ちひろともう一度やり直そうとする孝平。
そのころのちひろは、掃除のアルバイトに入っていた翻訳家麗子の勧めもあり、
パーティーに行ったりしてこれまでとは全く違う生活をエンジョイしていた。
そして流行作家からデートに誘われたり、北海道旅行に誘われたりしていた。

結局3組の夫婦は、それぞれの荒波を乗り越えて再び愛情を確認しあうのだ。
医師静夫は、娘が書いた英語の手紙を読むと、それは麗子に対するプロポーズ
になっていて、二人の行方が暗示される。

手術した光江。彼女は夫にだまってへそくりでマーチンを買っておいて、
押入れの戸を直してて置いて、といわれた正彦がギターを発見するように仕掛けて
置いた。それを見つけ、ベッドサイドで想い出の「ミッシェル」を明け方まで
歌う正彦。目覚る光江・・・。

作家に北海道旅行に誘われてやってきたラベンダー畑で、画家を志望していた
孝平はラベンダーの絵を書いた布を掲げてちひろを待っていた。
孝平の真心を理解したちひろは、孝平の元に駆け寄り・・・。

それぞれのハッピーエンドなのだが、最後の孝平とちひろのくだりの終わりかた
がクサくて、がっかりだったな。「ミッシェル」の歌で終わらせる、ということは
できなかったのかな。あと二組は割といい感じで終われたのに。
作品全体は長い割に凡庸。同世代だから見られた、という点に尽きる。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2010-07-31 18:30 | 邦画・新作 | Comments(0)