暁の7人 Operation Daybreak

●「暁の7人 Operation Daybreak」
1975 アメリカ Warner Bros.Pictures.105min.
監督:ルイス・ギルバート
出演: ティモシー・ボトムズ、ニコラ・パジェット、アンソニー・アンドリュース
   マーティン・ショウ、ジョス・アックランド、アントン・ディフリング ほか

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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
「イングロリアル・バスターズ」の製作に影響を与えた、と言われている実録戦争もの。
ナチ占領下のプラハが舞台で、ラストがアンハッピーエンディングなので、快哉を
さけぶような映画では無いが、実録ものだけがもつ重み、みたいたものが、プラハの
青空のないシーンの中から伝わってくる。だからラストも事実なので(脚色はあろうが)
救いようが無いのではなく、未来が見えるので、ややホッとする。
出演している人たちは、派手なキャスティングじゃないし、物語も地味系。つまり全体が
地味な感じだが、何と言っても素晴らしいのはプラハの街を縦横に使ったロケ。
これは今では出来ないのではないかな。テンポよく緊張感をキープさせて飽きないで
見ることができた。

ドイツに占領されたチェコスロバキアを舞台に、要人暗殺を実行するチェコ解放軍兵士達の
姿を描いた、アラン・バージェスの同名ベストセラー小説の映画化。
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1942年、連合軍は起死回生を狙ってヒトラーに継ぐNo.2、ハイドリッヒ占領軍
最高司令官の暗殺を計画。即刻、解放軍兵士の中から勇気ある3人をプラハに送り込んだ。
3人はなんとかレジスタンスと合流し、ハイドリッヒがベルリンに出掛ける事を知って狙撃を
実行するもののあと一息のところで失敗。次の機会がないことを知り焦った彼らは町中を
移動中のハイドリッヒに捨て身で暗殺を強行するが……。
「ペーパー・チェイス」のT・ボトムズ以下、7人の若き闘士たちの自由を求めつつも
絶望的な終焉を向かえる終盤の展開が胸を打つ佳作。実際にプラハで撮影された薄暗い
町並みがレジスタント達の苦悩と相舞って悲壮感を一層盛り上げている。」(allcinema)

3人のチェコ義勇軍兵士に後から送り込まれた英国兵士の合わせて7人ということ。
ハイドリッヒ暗殺の1回目は彼の列車移動時を狙い、線路わきの小屋から狙撃しようとしたが
交差する列車に阻まれ、実行できず。2回目はクルマでの移動を3人で狙って、一人が
クルマの前に飛び出し、これは成功かと思ったが、マシンガンの故障で弾が出ず、
もう一人が車に手榴弾を投げ込み、これが成功、将軍は重傷を負い、病院に運ばれるものの
絶命する。これにより、ナチの苛烈な犯人探しが始まる。
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暗殺者が出た、と思われた村は、全員射殺され、村は焼き打ちされ徹底的に破壊され
地図から名前を消されたのだ。
主に3人のチェコ人たちの人生を織り込んでストーリーは進む。一人は渡英してから赤ちゃん
が出来た男、英国兵士の一人には恋人が出来、と死に切れない状況が生まれてくる。

やがて、一人の男の保身のための裏切りから、アジトの教会がナチに包囲され、最後は
地下室は水攻め、二階は手榴弾の攻撃に合い全滅。裏切った男はその後自殺したと
最後の字幕で説明される。
この映画の詳細は
こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2010-11-22 23:10 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)