96時間 Taken

●「96時間 Taken」
2008 フランス 20th Century Fox Fimls,93min.
監督:ピエール・モレリ 製作・脚本:リュック・ベッソン
出演:リーアム・ニーソン、マギー・グレイス、リーランド・オーサー、ジョン・グライス他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
凄いスピード感で圧倒される1時間半。悪に容赦の全くない、というかそこまでやるか、と
まで、徹底するアクションと暴力。勧善懲悪の血が騒ぐ。それやれ、イケイケという
見ている方の心境が具現化されていて、観終わって誠にスカッとする。泣き顔のリーアム、
なかなかハマっているが、元CIAエージェントだからといって、ここまで強いか!と
突っ込みを入れたくなる。捉えられたとき繋がれた天井のスチームパイプの取り付けが
弱かったとか、工場現場にある売春施設に突撃し、出てくるときにあれだけ撃たれても
弾が当たらないとか、え~そんなんありかよ!と思ってしまいはするが、気持ちいいので
許してしまう。最後、LAに帰り、娘を帰して一人になった時、射殺されるのかなあ、とか
思っていたら、最後は全くのハッピーエンド。パリであれだけ人殺しをしてきてなんの
おとがめも無しかよ!という最後の突っ込みも。

<ストーリー>
「製作・脚本リュック・ベッソン、名優リーアム・ニーソン主演によるサスペンス・
アクション。最愛の娘を海外旅行先で拉致された元秘密工作員の父親が非情な
追跡者へと変貌、96時間というタイムリミットの中で、百戦錬磨のスキルを駆使
しながら娘の救出に奔走するさまをスピーディーかつスリリングに描く。
監督は「アルティメット」のピエール・モレル。

 アメリカ政府の秘密工作員として家庭を顧みずに幾多のミッションをこなしてきた
ブライアン・ミルズ。(リーアム)現在は一線を退き、タレントのボディガードのバイト
などで小銭を稼ぎながらカリフォルニアで孤独な日々を過ごしていた。そんなある日、
別れた妻レノーアと一緒に彼女の再婚相手である資産家のもとで暮らすひとり娘キムの
17歳の誕生パーティーが開かれ、ブライアンもお祝いに訪れる。やがて、親友アマンダと
海外旅行へ行きたいというキムに押し切られ、不安ながらもパリ行きを承諾するブライアン。
しかし、現地のキムから電話が掛かってきた時、不安が現実のものとなる。彼女たちの
滞在するアパルトマンに突然謎の一味が乱入し、アマンダが拉致されたのだ。さらには、
その一部始終をケイタイで伝えていたキムも一味に連れ去られてしまう事態に。

ブライアンはかつての自分を甦らせ、キムの奪還と犯人への復讐を決意。事件発生から
96時間を過ぎると被害者の救出が不可能という事例データを念頭に単身パリへ飛び、
長年培ったスキルを活用しながら捜索を開始する。そして、キムたちをさらったアルバニア系の
人身売買組織の中枢へ怒濤のごとく踏み込んでいくのだが…。」(allchima)

娘の継父のプライベートジェットでパリに乗り込んだブライアンは娘がいたアパートに行き、
壊された携帯電話から写真を記録するメディアを撮り出し、街のセルフの現像機で
見てみると、二人を写した写真に写した男が写り込んでいた。彼はこの男の顔を覚え空港で
若い女性に声を掛けている男を追うが彼は道路から飛び降りた所をトラックに
はねられ死んでしまう。ブライアンは、次に友人のパリ警視庁警部に応援を求めるが拉致が
開かない。しかし、アルバニア人の縄張りがポルト・ド・クリシー地区であることは
教えてくれた。そこで、ブライアンは単身その地区に乗り込み街娼とわざとトラブルを
起こし、駆けつけてくるチンピラに無線機を付けることに成功。雇った通訳に彼の無線の
会話を訳させて、工事現場が街娼の元締めであることを突き止める。(このあたり飛躍が
あるなあ) 現場に乗り込み、売春婦を買うそぶりで中に入ると、ある女が娘のGジャンを
持っていた。そこで彼はその女を連れ出し、追いすがり銃撃してくる敵をかわし、
エージェント時代に使っていた小さいホテルに投宿する。

工場から連れてきた娘は、Gジャンをくれた娘といた通りの名前を記憶していて「赤い扉の
家」も覚えていた。ブライアンは速攻そこを訪ね、友人からもらった名刺を出して警察だ
ボスに会わせろと迫った。彼はハッタリをかまし、警察側の協力者は今日からおれだ、
俺に金をよこせなどといい、最後に通訳からもらったアルバニア語で書かれた紙をボスに
渡して読んでみてくれ、と。そこには娘が拉致されたとき、娘の電話に「幸運を祈る」と
言ってきた男の声を確認するためであった。実にそのボスの声こそあの電話の声であり、
そこでブライアンは正体を明かし、アジトにいたアルバニア人を銃と格闘でせん滅する。
しかし、娘はそこにおらず、捕えた一人を電気で拷問し、陰で糸を引く大ボス、サンクレア
という名前を吐いた。

ブライアンは、友人の警部もこの人身売買に絡んでいることを理解し、彼の家を訪ね
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奥さんを銃で撃ち軽傷を負わせ、警察のPCからサンクレアの居所を突き止めることに成功
した。ブライアンは遂に人身売買の総本山に突入する。そこではセリが行われていた。
ウエイターになりすまして、サンクレアの代理人のブースに入ったブライアンは彼を脅し
自分の娘を競り落とさせる。しかし、ブースから出てきたところを殴られ捕えられて
しまう。だが、手錠を掛けられた天井のスチームパイプが引っ張ると外れ、ブライアンは
「殺せ」と命じたサンクレアを銃で容赦なく撃ち、娘を買った男のヨットがセーヌ川に
あることを突き止め、ヨットに急いだ。橋の上からヨットに飛び降り、警備のものを
次々と倒し、ついに娘のクビに手を回して「話し合おう」という、何処かの富豪か何かを
有無を言わせず射殺した。

LAに帰った二人。元妻は泣いて感謝した。ブライアンは前にライブで警備を担当したとき
暴漢から命を守ったということで、その歌手から娘さんにボイストレーナーとマネージャー
を紹介してくれていたのだが、もともと歌手志望の娘を連れて、その歌手の元を訪ねた
のであった。

「娘のためならエッフェル塔でも壊す」と宣言した父親の強さ、(ここまで強いとあきれる
他は無いのだが)悪を倒すのに一切の同情を捨て、友人の妻さえ撃つ(そこまでするかよ!)
徹底ぶりにむしろ気持ちがいい。やるなら徹底して感情やサイドストーリーを排し
短い時間に仕上げた、リュック・ベッソンの脚本が出色だったということだろう。
カーチェイスや格闘シーンのカメラワークや編集もいい感じだった。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-01-01 22:30 | 洋画=か行 | Comments(0)