ザ・シークレット・サービス In the Line of Fire

●「ザ・シークレット・サービス In the Line of Fire」
1993 アメリカ Columbia Pictures Co.,Castle Rock Entertainment,128min.
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
出演:クリント・イーストウッド、ジョン・マルコヴィッチ、レネ・ルッソ、ディラン・マクダーモット他
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<感想>
イーストウッドは本作を製作した年あたりでは「許されざる者」(オスカー作品賞、監督賞受賞)
「パーフェクト・ワールド」など秀作をものしている。本作では、演技者としてのみの参加と
なるが、私の好きな最近の一連の作品群と比しても、やや落ちる感は否めない。
しかし、映画としての完成度は標準以上で、イーストウッドは演技者として伸び伸びと楽しんで
やっているなあ、という感じを受けた。

ストーリーも良く出来ているし、時間は長いが、飽きはしない。それというのも、本作でオスカー
助演男優賞にノミネートされたジョン・マルコヴィッチの怪(快)演が光っていたからだろう。
お話も単純でわかり易く、その分、マルコヴィッチの演ずる怪物の狂気が際立つ。
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ケネディ暗殺を防げなかったというトラウマを抱えるSSのイーストウッド、暗殺者として教育され
非情な人間になったマルコヴィッチが対峙するのだが、マルコヴィッチサイドの人間模様を
もう少し描くと深みは増したと思うし、最後はマルコヴィッチに射殺されてしまう、若い相棒のSS
も、今ひとつ踏み込んで彼の周りの生活が判っていると、厚みもついたか、と思う。
大統領暗殺のカウントダウンと、それを防ごうとするSSとの駆け引きはなかなか緊張する。
イーストウッド作品と比べる意味があるかどうかは別としてアクション映画としては十分に面白い
ちゃんとできた作品である。

<ストーリー>
「フランク・ホリガン(クリント・イーストウッド)は合衆国所属のシークレット・サービス・エージェント。
一匹狼的な異端児で相棒は臆病なアル・ダンドゥレア(ディラン・マクダーモット)だけである。

ホリガンは、ケネディ大統領がダラスを訪問した際に護衛を失敗に終わらせたことに深い自責の
念を持っていた。大統領(ジム・カーリー)の再選キャンペーンがスタートしたところに、
大統領暗殺の脅迫が届いた。やがてホリガンは殺し屋ミッチ・リアリー(ジョン・マルコヴィッチ)が
大統領の行動を監視していることを知った。さらにミッチはJFK警護に失敗したホリガンの過去を
知っていて、電話で彼に挑戦してきた。ホリガンはキャンペーンの護衛に加わるが、女性護衛官の
リリー・レインズ(レネ・ルッソ)以外の同僚は快く思わない。

変身術を身につけたミッチはロサンゼルスに飛び銀行に口座を設けると、係の女性とルームメイトを
惨殺し、ワシントンに戻った。大統領の遊説が始まった。演説会場の安全を確保する忙しい
日々の中でホリガンとリリーに特別な感情が芽生える。
やがてミッチの面が割れ、ホリガンは彼のアジトに侵入する。彼を待ち受けていたのは同じくミッチを
追うCIAの局員だった。ミッチは執拗にホリガンに電話をかけて挑発してくる。ある日、逆探知に成功し、
ホリガンとアルがミッチのアジトを急襲した。ミッチを追跡するホリガンは、ビルの間を飛びこえ
ようとして失敗。危機を救ったアルは撃たれて絶命した。

やがて大統領がロサンゼルスにやってきた。同時にミッチもビジネスマンに化けて出現。
しかし、命令を無視するホリガンは任務からはずされる。しかたなく空港に向かったホリガンは、
ミッチが部屋に残したメモが口座番号であることに気づく。ホリガンはミッチが多額の政治献金をして、
大統領のパーティに出席していることを知る。大統領のすぐそばの席に座るミッチの前にホリガンは
立ちふさがった。ホリガンを人質にしたミッチは、ホテルのシースルー・エレベーターに逃げこみ、
すべての電源を切って逃走を図るが、ホリガンの無線を使った指示により狙撃され、
絶命するのだった。」(goo映画)

上記解説では漏れているが、マルコヴィッチ演じるリアリーは、CIAで暗殺要員として教育を
受け、人間性を失った非情な怪物になってしまった。これをCIAは抹殺しようとしたのだが、
逆にリアリーは大統領を暗殺し、自分も死ぬことで、自分を怪物にした政府機関に復讐をしようと
企て、SSのホリガンに挑戦状を突きつけ、ゲーム感覚で計画実行に乗り出したのだった。
ラスト、犯人射殺を隠語で誘導しリアリーをスナイパーに狙撃させようとすホリガン、さらに銃撃の
結果ガラスが割れたエレベーターから落ちそうになりホリガンの腕につかまるリアリー。
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引き上げようとするホリガンの手を離しのをあえて自分から落下を選んだリアリー。
大統領を防弾チョッキを着ていたとはいえ、大統領を身体を張って守ったホリガンは英雄として
ワシントンに帰るが、そばにはリリーが同行していた。彼はもうSSは辞めることにしていたのだった。
この映画の情報はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2011-01-05 23:10 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)