マルホランド・ドライブ MULHOLLAND DRIVE

●「マルホランド・ドライブ Mulholland Drive」
2001 アメリカ Les Films Alain Sarde, Asymmetrical Productions, 147min.
監督・脚本:デヴィッド・リンチ
出演:ナオミ・ワッツ、ローラ・エレナ・ハリング、アン・ミラー、ジャスティン・セロー他
e0040938_20494364.jpg

<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
ずっと観たかった映画をようやく観ることができた。長い!
う~ん。正直良く解らない。これがデヴィッド・リンチ・ワールドだ、というのなら
そうかもしれない。allcinemaへの投稿も、絶賛から、不可解まで、非常に幅が広い。
カンヌでも賞を獲っているし、IMDbの評価も★8つだから、世の中一般的には
出来のいい映画なんだろう、とは思うし、この良さが判らんじゃ、映画見とは言えないな、
と言われてしまえば、その指摘は甘受しなければならない、のかも知れない。

作中、ベティ(ナオミ・ワッツ)とリタ(ローラ・エレナ・ハリング)のお話が、
ラスト30分で、ダイアンとカミラ・ローズの話しに変わるのは、前の三分の二は
夢のお話、ダイアンが夢でベティになり、実際は、大女優カミラの、同性愛相手に
しか過ぎない大部屋女優ダイアンが、監督にカミラを取られて嫉妬に狂った挙句
自殺?するというお話に、殺し屋たちのエピソード、急にイタリア語をしゃべる
リタに付いて夜中の劇場で見るイリュージョンなど、スムーズに行かないように
様々な要素が入り込んでくる。何せ冒頭の1分くらいが、夢の中のジルバダンスの
シーンであり、目の前に迫るベッドの赤いシーツだから、これは夢の始まりだよ、
とリンチが宣言している、と観るのが正しいのかもしれない。
私が理解できるのはそこまで。

日本人は解釈好きだから、リンチの狙いは何か、主張はどこにあるのか、探りたがる。
それもまた映画の楽しみだから否定はしないけど、夢の映画を夢として受け入れて
不思議な話だなあ、で終わっておけばいいんじゃないかとも思うが。
それだけに、夢、で全てを割り切ってしまえば身も蓋もない。そこに夢と現を
主軸のストーリーをきちんとして、映像で表現する力がないと出来ない作業であり
そこに脚本も手掛けたリンチの監督としての力量が出ている、とするのが本作を
評価する勢力の考えであろう。
一方で、自分の好きに夢想の世界を描いたのであり、観ているほうはうっちゃられて
しまっている、とするのが他方の考え方だと感じる。
Wikipediaには、「リンチ独特の世界観」として、観た人がそれぞれ自分のストーリー
を作り上げることも出来るし、幻惑的なストーリーに身を任せることも可能だ、どちら
をとるかは観る人に任せられている。こそリンチが連綿と続けている創作の主張だと。
しかし、それも解釈の1つにすぎないとも。

判ったような判らないような。そういえばテレビ映画「ツイン・ピークス」も私は
初回で脱落した。「ブルー・ベルベット」を観た時も同じような感想を持った記憶が
ある。

いずれにせよ、独特の構成と表現は幻想世界を得意とするティム・バートンや
コーエン兄弟などとも決定的に違うだろう。オスカーよりカンヌで賞を獲ったことが
どこかこの映画の象徴的な側面を表していると感じるのだが・・・。

<ストーリー>
「真夜中のマルホランド・ドライブ。車の助手席に座る女(ローラ・エレナ・ハリング)は、
突如運転手に殺されそうになり、車は事故を起こす。傷を追い逃げた女は、高級アパートの
一室に忍び込んで身を隠す。部屋の住人である叔母を訪ねてハリウッドにやってきた
女優志望のベティ(ナオミ・ワッツ)は、部屋にいたリタと名乗る記憶喪失の女を叔母の
友人と思い込んでしまう。
大金と不思議な形の青い鍵を持つリタが、唯一覚えている言葉「マルホランド・ドライブ」を
手がかりに、彼女の記憶探しに乗り出すベティ。
e0040938_20503469.jpg

一方、ベティはオーディションが大成功。新進監督のアダム(ジャスティン・セロウ)と
知り合い、惹かれ合う。ある日、偶然入ったレストランでリタは「ダイアン・セルウィン」と
いう名前を思い出し、ふたりはダイアンの住所を調べ家を訪ねるが、そこには腐った女の死体が
あった。動揺したふたりは互いの感情の高まりを感じ、その夜一線を超える。
そして、リタの持つ青い鍵がブラックボックスに差し込まれ、もうひとつの物語が始まる。
それはレズビアンの恋人同士ダイアン・セルウィン(ナオミ・ワッツ2役)とカミーラ・ローズ
(ローラ・エレナ・ハリング2役)の、裏切りと愛憎の物語だった……。」
この映画の詳細な情報はこちらまで。
トラックバックURL : http://jazzyoba.exblog.jp/tb/13961012
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by jazzyoba0083 | 2011-01-09 23:25 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)