2011年 02月 08日
心みだれて Heartburn
1986 アメリカ paramount Pictures.108min.
監督・製作:マイク・ニコルズ 原作・脚本:ノーラ・エフロン
出演:メリル・ストリープ、ジャック・ニコルソン、モーリン・ステイプルトン、
ジェフ・ダニエルズ他
<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
「卒業」のマイク・ニコルズ、それにメリル・ストリープとジャック・ニコルソン。
クセのある恋愛映画だろうな、と期待もしつつ見たが、一番良かったのは
カーリー・サイモンの歌だった(爆)。
女たらしのバツいちコラムニスト、マーク(ジャック・ニコルソン)と編集者レイチェル
(メリル・ストリープ)の破綻していく結婚生活を、ユーモラスにかつ辛らつに描いてく。
共通の友人の結婚式で出会った中年の二人。女にだらしないマークも、結婚に失敗している
レイチェルも、結婚生活はもうこりごりのはずだった。
でもなぜか結婚することになってしまう。
挙式の会場になかなか現れないレイチェル。本当にこのまま結婚しちゃって良いのかな、
と戸惑っている。しかし、子どもが生まれると、新しい幸せを見つけたと感じた。
そこに、マークの浮気疑惑。証拠を掴み、子どもを連れて実家に帰ってしまう。
しかし、マークからの電話を待っているレイチェルであった。愛してはいるのだ。彼の事を。
マークも反省の意思を表し、もう二度と合わないと約束し、再び結婚生活が始まる。
そして二人目の妊娠。しかし、マークの浮気は終わっていなかったのだ。
マークは、愛して結婚したものの、母親のように口うるさいレイチェル、片付けの出来ない
レイチェル(ソックス事件)に辟易する部分があった。
結婚生活はお互いに完璧を求めていたら成り立つわけ無いのに、判りながらどうしようもない。
レイチェルは友達を招いたパーティーでマークの顔にパイを投げつけて、子どもを連れて
再び実家に。ラストは二人の子どもを抱えたレイチェルが空港で飛行機に乗り、飛び立ってく
ところだが、結婚生活に吹っ切れたレイチェルの顔の表情は明るかった。
20数年前の映画だが、すでにメリルとジャックの演技は問題ない。友達と開くパーティーでの
発言など進行も手堅く仕上げてある。
しかし、どうもシンパシーを感じないのは、お互いにバツいちで結婚生活に幻滅を経験して
いるのに、なんで結婚しちゃったかなあ、という疑問。とくにレイチェルは式当日まで悩んで
いたのに。子どもが生まれると女は幸せの軸が変わる、男はどんな状況になっても
日常となってしまう夫婦生活には満足をしない、なんてことを言いたかったのかしら。
そんなことは、映画を身に来ている夫婦はみなさん先刻ご承知だものねえ。
映画の中に強盗役で若きケヴィン・スペイシーがチョイ役で出てくるが、もう禿げているのが
可笑しい。
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