心みだれて  Heartburn

●「心みだれて Heartburn」
1986 アメリカ paramount Pictures.108min.
監督・製作:マイク・ニコルズ  原作・脚本:ノーラ・エフロン
出演:メリル・ストリープ、ジャック・ニコルソン、モーリン・ステイプルトン、
ジェフ・ダニエルズ他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
「卒業」のマイク・ニコルズ、それにメリル・ストリープとジャック・ニコルソン。
クセのある恋愛映画だろうな、と期待もしつつ見たが、一番良かったのは
カーリー・サイモンの歌だった(爆)。

女たらしのバツいちコラムニスト、マーク(ジャック・ニコルソン)と編集者レイチェル
(メリル・ストリープ)の破綻していく結婚生活を、ユーモラスにかつ辛らつに描いてく。

共通の友人の結婚式で出会った中年の二人。女にだらしないマークも、結婚に失敗している
レイチェルも、結婚生活はもうこりごりのはずだった。
でもなぜか結婚することになってしまう。

挙式の会場になかなか現れないレイチェル。本当にこのまま結婚しちゃって良いのかな、
と戸惑っている。しかし、子どもが生まれると、新しい幸せを見つけたと感じた。
そこに、マークの浮気疑惑。証拠を掴み、子どもを連れて実家に帰ってしまう。
しかし、マークからの電話を待っているレイチェルであった。愛してはいるのだ。彼の事を。
マークも反省の意思を表し、もう二度と合わないと約束し、再び結婚生活が始まる。
そして二人目の妊娠。しかし、マークの浮気は終わっていなかったのだ。
マークは、愛して結婚したものの、母親のように口うるさいレイチェル、片付けの出来ない
レイチェル(ソックス事件)に辟易する部分があった。

結婚生活はお互いに完璧を求めていたら成り立つわけ無いのに、判りながらどうしようもない。
レイチェルは友達を招いたパーティーでマークの顔にパイを投げつけて、子どもを連れて
再び実家に。ラストは二人の子どもを抱えたレイチェルが空港で飛行機に乗り、飛び立ってく
ところだが、結婚生活に吹っ切れたレイチェルの顔の表情は明るかった。

20数年前の映画だが、すでにメリルとジャックの演技は問題ない。友達と開くパーティーでの
発言など進行も手堅く仕上げてある。
しかし、どうもシンパシーを感じないのは、お互いにバツいちで結婚生活に幻滅を経験して
いるのに、なんで結婚しちゃったかなあ、という疑問。とくにレイチェルは式当日まで悩んで
いたのに。子どもが生まれると女は幸せの軸が変わる、男はどんな状況になっても
日常となってしまう夫婦生活には満足をしない、なんてことを言いたかったのかしら。
そんなことは、映画を身に来ている夫婦はみなさん先刻ご承知だものねえ。
映画の中に強盗役で若きケヴィン・スペイシーがチョイ役で出てくるが、もう禿げているのが
可笑しい。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-02-08 23:35 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)