ザ・タウン The Town

●「ザ・タウン The Town」
2010 アメリカ Warner Bros. Pictures, Legendary Pictures, GK Films,125min.
監督:ベン・アフレック  原作: チャック・ホーガン『強盗こそ、われらが宿命』
出演:ベン・アフレック、ジョン・ハム、レベッカ・ホール、ブレイク・ライブリー、
   ジェレミー・レナー、ピート・ポスルスウェイト他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
★は7,5というところ。良く出来た映画だった。「グッドウィル・ハンティング」の頃
からベン・アフレックという人の才能には注目していたのだが、今回の作品の完成度も
高い。物語が若干現実離れした進行を見せるところもあるので、そのあたりが引っかかる
が、それを置いても、佳作であった。それにしても3連休だというのに客が入って
無かったなあ。地味だからかなあ。いい映画なのに。
ボストンの犯罪多発地帯チャールズ・タウンを舞台にした若き強盗団の心の動きを
原作「強盗こそ、我らが宿命」をベースに、緊張感たっぷりに描き出した。

主役ダグ(ベン)はちょっとかっこよすぎで、どうも強盗に見えないのだが、
本来、人を殺めることを嫌うたちの性格で、人質を愛してしまい、彼の犯罪行動が
クィーンズタウンから出ていきたい、犯罪組織から抜けた生活がしたいと常々思って
いたが故の犯罪だったということが判ってくる。ダグには、ヤク中の彼女がいて、
自分を連れて逃げて、というが叩きだすところにも、ダグが今の生活から何とか
抜けでたいという気持ちが現れている。「ハート・ロッカー」で
男を上げたジェレミー・レナーが、6歳からの親友を演じているのだが、こちららは
破滅型の性格。これに二人の性格の違う友人が加わり4人で強盗団を形成する。
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人質から恋人になっていくレベッカ・ホール、FBI捜査官フローリーを演じたジョン・
ハム、ボスの花屋ピート・ポスルスウェイト(先日惜しくも亡くなった)、など
渋いわき役たちがいい演技で作品を締めている。

ドンパチも激しくていいが、やはりダグとクレアの、禁断の恋の心の動きが注目する
ところだろう。しかし、街中でマシンガンがあんなにぶっ放される町には住みたくない
ものである。
ストーリーの流れも良く、緊張感と興味を持ったまま見きれた125分であった。
どなたも思うことだろうが、暗すぎずハッピー過ぎず、かつ骨太に描かれた見応えの
あるクライムムービーである。
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人を傷つけず銀行や現金輸送車を襲い大金を奪う行為を繰り返していたが、ある銀行へ
強盗に入った時に、仲間が女性支店長クレア(レベッカ・ホール)を人質に取る。
逃げた先で解放したのだが、奪った免許から、彼女が彼らの近くに住んでいることが判る。
そして、ダグとクレアはコインランドリーで出会うことになる。
二人は恋に落ちるが、クレアはダグの素性を知らない。ダグは大切な人が出来たことで
犯罪から足を洗おうとするが、ボスは許さない。一方で、FBI捜査官のフローリーらは
次第に強盗団がダグらの仕業であることを絞り込んでいく。
クレアもやがて、ダグらの仕事が強盗であることを知り、FBIから逮捕に協力するよう
要請される。

彼らとて所詮ボスがいて、そこからの誘いで仕事をし、分け前を貰うのだが、
実はダグの父親も強盗で、同じボスに使われていた。後から判るのだが、ダグの両親は
このボスに殺されていた。

ダグが一旦は拒否した仕事とは、レッド・ソックスのホームであるフェンウェイ球場の
売上350万ドルを強奪することだった。彼らは警官やら救命隊員やらの変装を持ち、
防弾チョッキを着込んで、売り上げを管理するセクションに侵入した。
しかし、事前に彼らの動きを察知していたフローリーらのFBIや市警に囲まれて
しまった。4人の仲間はマシンガンなどで武装していて、FBIと壮絶な撃ち合いとなる。
1人は立ちあがったところを頭を狙撃され死亡、もう一人は、救急車を運転して
球場からの突破を試み、ダグとジェムのおとりとなるが、苛烈な銃撃を浴びて、
捜査車両に激突して絶命。ジェムは、警官に変装しカネの入ったカバンを持ち堂々と
引きあげようとするが、フローリーに見つかり、撃ち合いとなり、射殺されてしまう。
ダグは、警官に変装、パトカーを盗み、まずボスが経営する花屋に行き、ボスとその
子分を射殺(親の仇打ち)、盗んだ金をクレアが手掛けている家庭菜園の畑に埋め、
自宅に帰り、市バスの運転手に変装。
バス~電車にのって、(おそらく)マイアミに逃げたのだった。ようやく犯罪の巣から
離れることが出来た、犯罪の仲間との縁を切ることが出来たのだった。

家庭菜園の手入れをしている時に、クレアは畑から大金の入ったバッグを見つける。
そこにはダグからの手紙が。いつかきっと逢えると書かれてあり、そこの金は、
君ならきっと使い方が判っているだろう、と。
クレアはその金を町の少年少女のアイスホッケーが出来るスケートリンクを整備する
資金に寄付をしたのだった。ダグは少年のころアイスホッケーの選手になるのが
夢だったのだ・・。

この映画の詳細はこちらまで。
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Commented by oguogu at 2011-10-25 23:53 x
TB&コメントさせてもらっちゃいますねー。
あんまりこの映画私には合いませんでしたが・・・・
ああっ!?ピート・ポスルスウェイトって、今年頭に
亡くなってたんですね-、残念だなぁ。
彼の悪役具合が凄く良かったですw
ベン・アフレックは・・・・・こういう映画には、顔つきが上品すぎてダメw
Commented by jazzyoba0083 at 2011-11-01 20:51
oguoguさん
超、遅レス済みません。毎度ありがとうございます。合いませんでしたか。(;´Д`) ベンはご指摘の通りです。まあ、私としては今回はダメレベルではなかったので良かったですが・・。
by jazzyoba0083 | 2011-02-11 12:20 | 洋画=さ行 | Trackback(8) | Comments(2)