ツーリスト The Tourist

●「ツーリスト The Tourist」
2010 アメリカ GK Films,Columbia Pictures,Spyglass Entertainment,103min.
監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演: アンジェリーナ・ジョリー、 ジョニー・デップ、ポール・ベタニー、 ティモシー・ダルトン 他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
どんでん返し系の映画。ありそうだな、と思ったらやはりリメイクだったのね。ジョニデとアンジーの
夢の共演とありゃ、行かなくちゃなりますまい。先週しっかり見てしまった「英国王のスピーチ」の
大入りを横目で見つつ、こちらも結構な入りの大きい小屋へ。
ストーリーは普通だし、これがジョニデとアンジーじゃなかったら、これだけ評判になるか?と
いうようなものだけど、俳優の力というものは強いものがあるなあ、と感じた次第。加えて
演出も、抑揚が効いたもので、冒頭からエンディングまで、時間配分も良く、楽しく観ることが
出来た。 最後に粋なセリフを吐いて捜査の終了を宣言する警部さん、どこかで見たなあと
思ったら、007ティモシー・ダルトンだったのね。
だまし、だまされ、観客も一緒になり騙されて楽しい映画。エンターテインメントとして、粗を
探そう、なんて気は捨てて楽しむべき映画だと思いますよ。

<ストーリー・ネタばれ注意>
ツーリスト、という言葉がオチになっているのだが、それはラストまで観なければ判らない仕掛け。
パリのカフェで物語はスタート。どこかエージェント風なアンジー演じるエリーズ。
監視するロンドン警視庁。そのアンジーにアレクサンダー・ピアースという男からのメッセージが
届けられる。それは列車でベニスに向かえというものだった。
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エリーズは、ピアーズという男を知らない。メッセージには「俺らしい男を探せ」とあった。
そして彼女がこれだと思った男がジョニデ演じる男フランク。彼はアメリカ人でウィスコンシンの
数学教師で妻を亡くした傷心旅行でベニスに向かっていたのだった。
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エリーズはどうやらフランクに一目ぼれしたようだ、が、彼女はピアースも愛していたのだった。
ベニスに着いたエリーズは豪華なホテルにフランクを誘う。何事もなく一夜が明けるが、すでに
エリーズの姿は無かった。そこには、フランクをピアーズと思いこんだギャングの殺し屋たちが
押しかけていていた。
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実はピアーズという男、ボスのショウという男から大金を盗み、片やイギリス政府から7億ドルの
税金を逃れていたとして追われていたのだった。ロンドン警視庁は、盗撮したフランクの写真から
彼がアメリカのツーリストであることを割り出していたのだが、スパイの手により彼こそピアースで
あるとの情報をショウに伝えたのだった。それゆえ、ショウはフランクをピアーズだと思いこみ
捕えに出たのだった。ピアースは整形したと伝えられていて誰もその正体が判らないのだ。

ホテルから屋根伝いをほうほうの体で逃げ出すフランク。それに気が付く外を歩くエリーズ。
フランクは追い詰められ、テントの市場に飛び降り、その拍子に警官を海に突き落としてしまい
ベニス警察に逮捕されてしまう。
捜査を担当した警部は、ショウに買収されていて、彼を危ないから移動しようと誘い出し、
ショウに引き渡そうとするが、そこにエリーズがボートで駆けつけ、彼の乗ったボートを引きずり
海へと向かった。

エリーズはフランクを海路ベニス空港まで連れて行き、もうアメリカに帰るように言い、彼を
おろしてボートで去っていく。彼のバッグにはそこそこの金が。

エリーズは、実は、ロンドン警視庁の金融捜査班の潜入捜査官であり、ピアーズの恋人になり
1年間追いかけてきたのだった。しかし、彼女はピアーズを愛してしまっていた。ところがそこに
純朴な?フランクが現れ、両方好きになってしまったのだ。

その夜、ピアースから舞踏会に来るように言われていたエリーズは正装して、会場に現れ
そこにロンドン警視庁の一隊も潜入し逮捕に備えていた。そこになんとタキシードを着た
フランクが現れた。驚くエリーズ。フランクは「ぼくの居場所はここしかない」と彼女と
踊る。そこに更にピアーズからの伝言があり、住所が書かれていたが、フランクの登場で
伝言を持ってきた男を見失ってしまう。
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捜査を妨害するフランクの身柄をロンドン警視庁の一隊は確保してしまい、エリーズが
指定された住所に移動する跡を追う。しかし、エリーズの後を追えばピアーズが来ると踏んで
いるボス、ショウらギャングも彼女の後を追う。
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エリーズが到着したのはピアーズのベニスの本拠地らしい。エリーズは後を追ってきたショウらに
捕えられてしまったが、すでにショウらは、ロンドン警視庁手配のスナイパーの照準に入って
いたのだった。金庫のありかを言うよう脅されるエリーズ。監視カメラを通して彼女の危機を
指令車の中から見ていたフランクは、早く彼女を助けろ、と叫ぶ。が、狙撃隊は慎重だ。
いよいよショウがナイフを取り出しエリーズに突きつけようとした時、彼女は金庫のありかを
白状する。(1年ピアーズと暮らしていたから知っているわけだ) 更に開けろ、と要求されるが
そこに、なんと指令車を抜け出たフランクが、ショウらの前に立ちふさがった。俺がピアーズだ
と。驚くショウは、ピアーズである証拠を示せというが、整形手術で変えたという。
そして、俺が金庫を開けるから彼女を助けろ、とショウらに要求する。ロンドン警視庁の部隊は
素人がこれ以上危険な状況に巻き込まれるのはまずいと判断、警部がスナイパーに狙撃を指示、
一瞬にしてショウらは射殺されてしまう。そして近くでピアーズが逮捕された、と連絡が入った。

フランクは金庫を開けると(なぜ開けられる?)中には小切手帳らしきものが。
警部は、彼女を解雇する、と宣言した。そしてフランクとエリーズは姿を消す。警察が爆弾で
金庫を開けると、中には7億4400万ドルの小切手が入っていた。警部は、これで事件は解決だな。
ギャングから金を奪って税金を納めたがそのギャングは死んでしまったし、女の趣味もいいし、
憎い男だ、とニヤケ顔で現場を去ってった。

そしてベニスのヨット。自分が好きになったツーリストが元々愛していたピーアズその人であり、
2000万ドルで整形した姿で自分の前に現れたということだったのだ。

つまり、アンジーは列車で出会った男をピアーズだとは知らなかったのだが、フランクに化けた
ピアーズ(ジョニデ)は、全部知って行動していたのだ。最後にピアーズとして逮捕された男は
ある男から色々と頼まれた、自分は「ツーリスト」だ、と説明したのだった。

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by jazzyoba0083 | 2011-03-06 11:40 | 洋画=た行 | Comments(0)