三人の妻への手紙 A Letter to Three Wives

●「三人の妻への手紙 A Letter to Three Wives」
1949 アメリカ 20th Century Fox Fiilm Co.,103min.
監督・脚本:ジョセフ・L・マンキウィッツ
出演: ジーン・クレイン、リンダ・ダーネル、アン・サザーン、カーク・ダグラス、ポール・ダグラス
    ジェフリー・リン、セルマ・リッターほか。
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<1949年度アカデミー賞監督賞、脚色賞受賞作品>

<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
古い映画だが、全然古さを感じない。そりゃ、時代が古いから光景は昔だが、物語としては
エバーグリーンだと思う。「イヴの総て」でオスカーを獲っている名手マンキウィッツのさすがの
作品だ。モノクロだけど、そんなことは全然苦にもならない。やはり脚本の設定の上手さ、
計算されたカットの美しさ、そして演技者の素晴らしさ。前の「ファーゴ」の時もそうだったが、
脚本、脚色というのは大事なんだなあ。
3組のそれぞれ性格の違う夫婦の話だが、友達同士であり、妻同士も友人。ある日、その3人の
妻にアディーという女性から手紙が。そこには「今夜私は、あなたがたの夫の誰かと駆け落ちを
する」と書かれていた。そこから、それぞれの夫婦の過去にさかのぼり、夫婦のありようを
見ている人に問いかける体になっている。

「3人の若い人妻が遊覧船でピクニックに出かけようとしていたところに、見知らぬ女からの手紙が
届いた。文面には「あなたたちの夫の1人と駆け落ちします」と書いてあった。帰宅して調べようにも、
船はすでに動き始めていた。
3人のうち誰が犠牲者なのかは夕方に帰るまではわからない。また、3人とも夫に逃げられても
仕方がない理由を持っていた。
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デボラは農家の出身で、名門の子息ブラッドと不釣合な結婚をしたことを肩身に狭く思っていた。
リタは貧乏な教師のジョージと結婚したが、彼の収入では家計が苦しく、ラジオ・ドラマの脚本家
として夫以上の収入を得ており、それが原因で最近夫婦仲は気まずくなっていた…。」(goo映画)

そして、3組目が7つのホテルを持つ金持ちで、×イチのポーターと、貧乏育ちだがその美貌で
玉の輿をたくらみ、まんまとポーターと結婚したローラ・メイ。この組が一番のハイライトを形成
することになる。結婚を望まないけど、好きには違いないポーターを、いいように振りまわして
結婚、見事玉の輿に乗るが、夫との間に「愛」という言葉はない。彼女にも駆け落ちされても
仕方がない心当たりはあるのだ。そして、それぞれが家に帰ると・・・
結局はハッピーエンドになるのだが、アディーという女性は姿を現さず、ナレーターの役を
勤める。

今から60年前、こんな洒落た映画が出来ていたのだなあ。昭和24年の話だ。作家小林信彦氏
また市川昆監督も大好きな映画だそうだ。一見の価値ありです。
この映画の詳細はこちらまで。
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Tracked from RE940の自作DVDラベル at 2011-04-07 22:15
タイトル : 三人の妻への手紙
1949年 アメリカ 104分 監督:ジョセフ・L・マンキウィッツ 出演:ジーン・クレイン リンダ・ダーネル アン・サザーン カーク・ダグラス   ポール・ダグラス 3人の人妻に届いた、衝撃的な手紙。その内容とは……。名匠J・L・マンキーウィッツ監督が、アカデミー賞で監督賞と脚色賞を同時受賞した、ヒューマン・コメディの秀作。  遊覧船でピクニックに出かけた3人の人妻、デボラ、ローラ、リタは、女性の名前で書かれた“かけおち予告”を受け取り、出発した船から降りられ...... more
by jazzyoba0083 | 2011-03-21 23:10 | 洋画=さ行 | Trackback(1) | Comments(0)