カリブの熱い夜 Against All Odds

●「カリブの熱い夜 Against All Odds」
1985 アメリカ Columbia Pictures Corporation,New Visions Pictures,121min.
監督:テイラー・ハックフォード
出演:ジェフ・ブジッジス、レイチェル・ウォード、ジェームズ・ウッズ、リチャード・ウィドマーク他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
今やすっかり渋い味を出すベテラン俳優になったジェフ・ブジッジスの若き時代の姿が拝める
ごく普通の出来の映画だが、ストーリーの山の作り方はまあまあの出来。しかし、ご都合主義の
つっこみどころも満載だ。レイチェル・ウォードという女優さん、私としてはちゃんと観たのは初めて。
今やベテラン女優なんだろうな。それと御大ウィドマーク。彼がいるから映画が締まると言ってもいい
くらいの存在感だ。その彼も2008年に鬼籍に入っている。
舞台がLA。ちょうどLAから成田に帰るJALの機内で自分のPCで、家でBSTBSを録画しDVDに
落として持って行ったものを観賞。故にCMが入っていた。自分が訪問したセンチュリーー・シティも
映っていて面白かった。 物語の割には長過ぎの感じだった。
『「愛と青春の旅立ち」のテイラー・ハックフォード監督にしては駄作。』という人もいる。
映画よりフィル・コリンズが歌いオスカーにノミネートされた『見つめてほしい』 Against All Odds
(Take a Look at Me Now) の方が有名になってしまった作品だ。

「テリー・ブローガン(ジェフ・ブリッジス)は、元プロのフットボール・チームの高給花形選手。
彼は今、カリブ海に臨むユカタン半島のリゾート、コズメルに来ていた。
その目的は、ロスでナイトクラブを経営しているジェイク・ワイズ(ジェームズ・ウッズ)に雇われて、
彼と同棲中のロス社交界の名花ジェシー・ワイラー(レイチェル・ウォード)を捜し出すことだ。
ジェシーは中の悪い母からも逃れていたのだった。

肩の故障でチームを追われ、金のためにやむなく引き受けた仕事だ。ジェイクは口喧嘩の末
ジェシーに太ももを傷つけられても、まだ、死ぬほど彼女を愛しているのだ。捜索は難行し、
半ば諦めかけていた矢先、ブローガンはコズメルのフルーツ・ショップでジェシーを見かけた。
しかし、事情を説明しようとする彼に、耳をかそうともせず、さっさとバイクで立ち去ってしまうジェシー。

執拗に追うブローガン。依頼されたからではなく、ジェシーの翳りある美貌に惹かれてしまったのだ。
何日か行動を共にするうちにジェシーも少しずつ心を開き、2人は恋に陥った。
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ブローガンはいつしか仕事を忘れていた。ある日、業を煮やしたジェイクがブローガンの所属していた
チームのコーチを、島に送り込んだ。
コーチは、2人が恋の逃避行地に選んだチェン・イツァの遺跡の中で2人を見るやいなや拳銃を
つきつけ、ジェシーを強引に連れ戻そうとした。もみ合ううちに、ジェシーはコーチを過って撃ち殺し
てしまう。そしてブローガンの前から姿を消した。

ロスに戻ったブローガンは、事情を説明するためにジェイクのナイトクラブへと足を運んだ。
そこには何と姿を消したはずのジェシーがいた。ブローガンはやりきれない気持ちだった。
ジェシーを忘れることができないでいる自分を感じたからだ。ジェイクは、2人の間に何が起こった
のか感づいていたが平静さを装っていた。
ナイトクラブのオープンの日、ジェイクはブローガンに、コーチ殺しの隠ぺいをタテに、ある仕事を
強制的に依頼した。センチュリー・シティにあるビルの一室に保管されている書類を盗むことだ。
その一室とは、ブローガンがチームを追われた直後、就職口を求めて足を運んだチームの弁護士
スティーヴ(スティーヴ・ルビネック)のオフィスだ。必死になって書類を捜すブローガン。
しかし、それはジェイクが仕組んだ罠だったのだ。書類などなく、ブローガン宛のファイルに
Fuck You Terryと書かれた紙が入っていた。オフィスの浴室にはすでに冷たくなったスティーヴの
死体があった。その現場にビルの警備員が踏み込んできた。必死で逃れたブローガンは、
スティーヴの秘書を捜し出し、彼の小型金庫を取りに行かせる。その金庫の書類は、
プロ・フットボール試合にからんだ八百長賭博のメモだった。この八百長の現場の元締めはコーチ、
ブローガンもジェイクも関わっていたのだ。故にブローガンは自分の書類だけでも抜き取ろうと
したのだ。

彼らの背後に隠れた黒幕はチームの弁護士ベン(リチャード・ウィドマーク)だったのだ。
彼はジェシーの母でチームのオーナーであり、ロス宅地計画を進めているミセス・ワイラー
(ジェーン・グリア)の片腕でもあったのだ。
その事実を知った今、ブローガンは、ロス社交界にはびこる巨大な賭博の組織を相手にする
ことになった。丘の上で1人彼らと闘うブローガン。彼がジェイクに撃たれようとした時、
ジェシーが彼を救った。暗黒組織を完全に倒すことはできないが、ブローガンはいつかそれが
できる日がくると信じた…。(goo映画+一部加筆)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-04-06 15:00 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)