愛と哀しみの果て Out of Africa

●「愛と哀しみの果て Out of Africa」
1985 アメリカ Mirage Enterprises,Universal Pictures,161min.
監督・製作:シドニー・ポラック  原作:アイザック・ディネーセンほか。
出演:メリル・ストリープ、ロバート・レッドフォード、クラウス・マリア・ブランダウアー、マイケル・キッチン他
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<1985年度アカデミー賞作品、監督、脚色、撮影、作曲、美術監督・装置、音響賞受賞作品>


<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
85年オスカー7部門獲得の大作。デンマーク生まれの一人の女性がアフリカに渡り様々な苦労を
経験、アフリカを去るまでを描く大河ドラマ。「オーストラリア」がこれに良く似たタイプの映画だろう。
しかし、長い。面白いんだけど、長いよ。タイトルも当時流行っていたネーミングだね。今なら
原題の方がよっぽどインパクトがあると思うよ。

映像は、よほど鈍感な人でない限り気が付く美しさ。画角を計算しつくした1ショット、1ショットが
唸るほど美しく、またそれぞれのカットの色彩の調和も素晴らしい。私が特に印象的だったのが
複葉機がキリマンジェロの彼方に消えていくシーンと、メリルが家の前のデッキで椅子に座って
手紙?を読む画。その画の美しさがなければ160分は辛かったかもしれない。それとジョン・
バリーのオリジナルスコアも画に良く合って美しかった!

メリルはオスカーにノミネートされていたので、文句のない演技。メリルは言うまでもないが、年齢を
重ねてきたレッドフォードの枯れ振りが良いなあ、と感じた。結局は離婚してしまうが、友情で結ばれ
ていた男爵を演じ助演男優賞にノミネートされたクラウス・マリア・ブランダウアーも素晴らしかった。

デンマークの行き遅れ年増カレンは玉の輿に乗りたくてスエ―デンの男爵と結婚し、ケニアへ来た。
しかしサファリで稼ごうとする夫と別居し、第一次世界大戦下でコーヒー農園を切り開き女手一つ
で経営、何くれとなく世話を焼いてくれたデニス(レッドフォード)と恋に落ちる。
だが、コーヒー農園は豊作の収穫を終わった時、失火で全焼してしまう。夫と円満に離婚が出来、
これからというとき、デニスは自ら操縦する複葉機が墜落して、眼の前から消えてしまうのだった。
失意のカレンは家財を売り払い、使用人と別れ、デンマークに帰る。そしてニ度とアフリカの土を
踏むことは無かったという。

確かに波乱万丈の人生であり、勇気もあったと思うが、凄く割り切りのはっきりした女性だなあ、と
感じた。ニ度とケニアに来なかったのはデニスとの思いでがあったからだろうか。
だから邦題も「愛と哀しみの果て」なのかな。

実在の人物のお話ですが、興味深いのは、レッドフォードが演じたデニス・フィンチ・ハットンは
イギリスの冒険家・狩猟家で、「国王のスピーチ」で有名なジョージ6世をアフリカに案内しています。
セレンゲティの保護などを訴えたそうです。

<ストーリー>
「カレン(メリル・ストリープ)がアフリカでの記憶を綴る時、彼女の心に刻み込まれた1人の男の
面影がよぎる。デニス・ハットン(ロバート・レッドフォード)、永遠に忘れることのない男性だった。

デンマークに住むカレンは、莫大な財産を持つ独身女性だったが、いつかこのデンマークを
離れたいと秘かに思っていた。そのきっかけともなる出来事が起こった。
彼女の友人のスウェーデン貴族のプロア・ブリクセン男爵(クラウス・マリア・ブランダウアー)と
結婚することになったのだ。夢と希望を抱きつつ1913年、東アフリカのケニアヘと、カレンは旅発った。
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彼女の所有するンゴングの農園に新居を構えることにしたのだ。ナイロビに向かう列車にいた
カレンは、途中、象牙を列車に積み込んでいた男を見かけた。彼が冒険家のデニス・ハットンだ。
彼は友人であるバークレー・コール(マイケル・キッチン)に象牙を渡してくれるようにカレンに言い
残すと、サファリの荒野へと去っていった。
ナイロビでは、召使いのファラー・アデン(マリク・ボウエンズ)が出迎えており、カレンをブロアの
いる英国人クラブ・ムサイガに案内した。そこは女人禁制であったが、それを無視して足を踏み
入れた彼女を、周囲の人々は茫然とした態度で見つめた。それから1時間後、カレンとブロアの
結婚式が挙げられた。再びクラブに行ったカレンは、そこでコールと出会う。たくさんの蔵書に
囲まれたその部屋はデニスのものであることを、彼女はコールから聞いた。
紳士然としたコールや、彼から伝え聞いたデニスに、カレンは興味を持つのだった。

農園に着いたカレンはハウスボーイのジュマ(マイク・プガラ)らから意外な事を聞いて愕然とする。
当初計画していた酷農はやめ、コーヒー栽培をすることにブロアが勝手に決めていたのだ。
激しく口論する2人。翌日、ブロアは、狩りに出かけ、雨が降るまで戻らないと言い残していた。
その地で雨が降るなど、めったにないことだ。残されたカレンは、収穫が4年先になると聞きながらも、
精力的にコーヒー栽培に挑んだ。ある日、草原に出かけた彼女は、ライオンに狙われそうになり、
たまたま通りかかったデニスに助けられる。再会を喜んだ2人は夕食を共にし心ゆくまで語り合った。

狩りから戻ったブロアとカレンの平穏な生活は、長くは続かなかった。第一次大戦の余波が
アフリカにも及び、農園から320キロ南の独領との境界線に英国人を中心をする偵察隊が
組まれ、その一員としてブロアが加わってしまったのだ。やがて、300人分の缶詰をネトロン湖の
英軍に提供するようにとの申し入れを受けたカレンは、自ら届けるべく旅立った。
幾多の危機を乗り越えてカレンらは、英軍のキャンプに辿り着いた。ブロアはそんな彼女を
やさしく抱いた。それから3カ月後、カレンは梅毒にかかり、デンマークに帰国。手術の結果、
子供の産めない身体になってしまった。

再びアフリカの大地に戻ったカレンは、教育に目ざめ、子供たちのために学校を開放する。
やがて戦争も終わり、自由を謳歌するようにデニスと共にサファリ・キャンプを続けた。
一方のブロアは、相変わらず女遊びに夢中になっていた。ブロアを家から追い出すカレン。

いつしか愛を語り合うようになったカレンとデニス。ある日、コールが、黒死病におかされ死期が
迫っていることをデニスに告白した。コールの傍には、以前から彼の面倒を見ていたンマリ族の
美しい女性がいた。コールのやがてくる死を知ってショックを受けたデニスは、カレンに、一緒に
住みたいと告げ、カレンは頷いた。借金の申し入れに来たブロアが彼女に離婚を迫った。
帰宅したデニスにそのことを告げ彼に結婚を迫るカレン。しかし、デニスは自由を主張し結婚を拒んだ。
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デニスが複葉機でセンブルヘ行つてる間、収穫したコーヒーが火事で灰になるという事件が起きた。
借金で畑まで失ったカレンは、キクユ族の土地だけは確保しようと、着任早々の新総督に直談判する。
そんな頃デニスが戻り、彼女を優しく慰めた。すべての後かたづけを済ませ、デンマークに帰る日を
待つばかりとなったカレンに、デニスが言った。次の金曜日には必ず戻ると…。

デニスの帰りを待つカレンの許にブロアが現れ、デニスが墜落事故死したことを伝えた。
彼女は愛するものをすべて失った。英国人クラブで、皆が別れのグラスをさし出し、それを飲みほすと、
カレンはアフリカの大地を後にした。その後、2度と、カレンはアフリカの地を踏むことはなかった」
(goo映画)
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by jazzyoba0083 | 2011-04-14 23:40 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)