ジャッキー・ブラウン Jackie Brown

●「ジャッキー・ブラウン Jackie Brown」
1997 アメリカ Miramax Films,A Band Apart,155min.
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ 原作:エルモア・レナード
出演:パム・グリア、サミュエル・J・ジャクソン、ロバート・フォスター、ブリジット・フォンダ
    マイケル・キートン、ロバート・デ・ニーロ、マイケル・ボーウェン、クリス・タッカーほか

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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
たまたまだけど、直前に観た「Out of Sight」('98、ソダーバーグ)と原作者が一緒。で、
作られたのはこちらが先だから、ソダーバーグとしてはタランティーノにリスペクトしたんだろうな。
マイケル・キートン演じるレイ・ニコレット刑事は両方に同じキャスティングで出てくる。
両方見るほうとしては。ニヤリでもあり、話がややこしくもあり、だ。さらに両監督ともに
独特の表現手法を持っていて、そのオフ・ビート感、というかブラック感が似ているところもあり
テイストが近い雰囲気を持つ。時制を前後させて見せる方法、やや話が見えづらいという
ストーリー上の難点も一緒だ。

ジャッキー・ブラウンを演じたパム・グリアという女優さん、私は始めて観たが、B級育ちで
主にテレビで活躍しているようだ。最初、失礼ながらオカマか、と思った。
彼女はメキシコとLAを飛ぶど・ローカル航空のCAなのだが、金が必要で麻薬の運び屋も
している。
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その彼女が事件に巻き込まれるのだが、頭がいいらしくいろいろと策を練って、映画的に
面白いシーンを作り上げていく。長い映画だが、面白く観た。タランティーノ作品の中では
評価の低い映画だが、原因があるとすれば、長さからくるダレかもしれない。
それにしてもデ・ニーロをああいう使い方をするとはねえ。びっくりだよ。しまいにゃ、
サミュエル・J・ジャクソン扮する拳銃・麻薬の密売人オデールの女を、簡単に射殺しちゃうし
これに怒ったオデールにあっけなく射殺されてしまう、トホホな刑務所仲間。
面白いポジションであり、やはり映画の質を太くしているなあ、と感じた。
それと、もうひとつの軸となる保釈金融業のマックスを演じるロバート・フォスターの何を考えて
いるのかよくわからない普通のおじさんぽさが良かった。
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作品の構造として、ジャッキー・ブラウンの周りにいるジャクソン、デ・ニーロ、フォスターの3人
が織り成す駆け引きとこれにレイ刑事が絡んで、同心円を形成しているような感じだった。
だからジャッキー・ブラウンは主役のようでそうでない、微妙な位置になる。

それとそれぞれのキャラクターの主要な行動に伴う音楽がすごくセンスよくて、ダンス・ソウル
風の音楽など、趣味がいい。ソダーバーグもそうだったけど、ひとつずつのカットのセンスが
よく判るキャメラワークもまたセンス良いものだった。

<ストーリー>
「ロサンゼルス。ジャッキー・ブラウン(パム・グリアー)はメキシコの航空会社に勤める
スチュワーデス。安月給で苦しい生活のため、裏で武器密売人オデール・ロビー
(サミュエル・L・ジャクソン)の隠し金の運び屋をつとめていた。

オデールは刑務所を出たばかりで少しボケ気味の相棒ルイス・ガーラ(ロバート・デ・ニーロ)を
連れて、保釈金融業者のマックス・チェリー(ロバート・フォースター)の元へ赴く。
逮捕された配下のボーマンの保釈のためだったが、オデールは保釈されたボーマン
(クリス・タッカー)の口を自ら封じ、ルイスに服従を誓わせた。
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その一方でオデールは愛人でトウが立ったサーファーガールのメラニー(ブリジット・フォンダ)を
ルイスにあてがい、篭絡しようとする。さて、ジャッキーは空港で連邦保安官レイ・ニコレット
(マイケル・キートン)とマーク・ダーガスに逮捕される。彼らの狙いはオデールの逮捕。
レイは協力すれば違法金持ち込みは見逃すとジャッキーに取引を持ちかける。

ジャッキーの逮捕を知ったオデールは、再びマックスをたずね、ボーマンのために用意した
1万ドルでジャッキーの保釈を依頼。ジャッキーを迎えに行ったマックスは、
彼女をひと目見るなり年甲斐もなく恋してしまう。

一方、ジャッキーを脅して黙秘を通させるため彼女のアパートをオデールが訪問。
ところがジャッキーは、マックスから勝手に拝借してきた銃をつきつけて逆に取引を迫る。
ジャッキーは思案のあげく、オデールを逮捕させるだけでなく、彼の金を手中に収めようと
決意したのだ。

ジャッキーはオデールに捜査官を出し抜いて隠し金を運ぶ算段を立てさせ、捜査官のレイと
もうまく交渉を運ぶ。翌朝、銃を取り返しに来たマックスをジャッキーは迎え入れ、ふたりは
レコードをかけてくつろいだ時をすごす。

さて、オデールの隠し金全額の55万ドルをうまく持ち込んだジャッキーは、金の引渡し場所に
決めたショッピング・モールの婦人服売り場の試着室へ向かう。オデールは金の受け取りを
メラニーとルイスに命じて彼女を見張らせた。試着室でジャッキーはあらかじめ用意しておいた
5万ドルだけが入った外身だけ同じ袋をメラニーに渡し、50万ドルが入った袋を置いて立ち去る。
彼女が立ち去るのを見計らい、全てを含めておいたマックスが妻の忘れ物を取りに来たと言って、
試着室の袋を持ちだした。張り込んでいたレイはジャッキーからメラニーが50万ドルを奪って
逃げたと報告を受けて仰天。一方、50万ドルを手に入れたいメラニーはルイスに裏切りを
そそのかしていたが、煮え切らない彼に悪態をつき続ける。広い駐車場で車をどこに駐めたか
分からなくなり、(それをオチョくるメラニーに)苛立つルイスは正気を失っていきなり銃で
メラニーを撃った。ルイスと落ち合ったオデールは、金が5万ドルしかないのに怒り狂い、
ルイスを詰問。メラニーを殺すまでの事情を聞かされたオデールはかぶりをふってルイスを
射殺し、身を隠した。

ジャッキーの計画も最終段階。金を返したいとオデールに知らせて、マックスの事務所へ彼を
おびきだす。やってきたオデールは、ジャッキーの「銃をもってるわ!」という叫びを合図に
ひそんでいたレイに撃たれて惨死した。オデールの死で50万ドルは行方知れずと(いうことに)なり、
ジャッキーとマックスは静かに勝利の喜びをわかちあう。だが、ふたりは結局結ばれることなく、
別れを告げるのだった。(ジャッキーはスペインに行く、マックスにも行かないか、と誘うが、
マックスは断る。しかし、ラストシーンのマックスのにやけ顔は、ジャッキーの後を追うんじゃないか
との暗示を映し出している)」(goo映画)

wikiに出てくるトリビアだが、ルイス(デ・ニーロ)とルイス(B・フォンダ)が一緒に観ている
テレビの映画は『ダーティ・メリー クレイジー・ラリー』(1974年、主演:ピーター・フォンダ)。
つまりB・フォンダは兄ちゃんの映画を見ているわけだ。

この映画の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2011-04-26 23:55 | 洋画=さ行 | Trackback(2) | Comments(0)