ラブリー・ボーン The Lovely Bones

●「ラブリー・ボーン The Lovely Bones」
2009 アメリカ・イギリス・ニュージーランド DeamWorks SKG,Film4,135min.
監督:ピーター・ジャクソン 原作: アリス・シーボルド 『ラブリー・ボーン』(アーティストハウス刊)
出演: マーク・ウォールバーグ、レイチェル・ワイズ、スーザン・サランドン、スタンリー・トゥッチ 他。
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
いやはや、この手の映画は苦手だ。サスペンスなのかファンタジーなのか、コミカルな味は評価
すべきか(スーザン・サランドンのママの演技)。何が言いたいのか判らない。主人公のスージーを
演じたシアーシャ・ローナンは、お姉さんなのだが、どう見ても妹のような幼さを感じてしまう。
恋人シンとの恋の物語も、その幼さ加減が影響して私にはイマイチ、感情移入が出来なかった。
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良かったのは、オスカーの助演候補にもなったスタンリー・トゥッチの得体の知れない不気味な
連続少年少女殺人犯。スージーは向かいに住むこのハーヴィという変質者に金庫の中に入れられ
殺されるのだが、結局金庫は大きな穴に捨てられ、犯人は警察に逮捕されることはない。
しかし、天網恢恢、彼は頭上から落ちてきた氷の塊を払おうとして、崖から転落、命を落とすことに
なる。天罰てきめんというところだろうが、見ている方のカタルシスとしては、不足だな。
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殺されたスージーは天国とこの世の中間に生きて、さまよえる魂になっているのだが、やがて
全てを受け入れて、地上にいる家族の幸せを祈りつつ天国へと招かれる。
父親のマイケル・ウォルバーグや母親のレイチェル・ワイズが、気が狂わんばかりの悲しみと
必死の捜索をしているにも関わらず、結局スージーの遺体は見つからないまま。
妹のリンジーがとても賢い子で、中学の卒業生総代を務めるほどで、彼女が向かいのハーヴィを
怪しいと睨み、家に侵入し、二階の床下から、動かぬ証拠(スケッチブック)を手に入れ、
家族に渡すのだ。
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何の罪もないスージーや、過去にハーヴィの毒牙にかかって殺された何人もの子どもたちの
霊は浮かばれない。家族の幸せと犯人の死亡を見届けて天国へ行くのは良いけど、見ている人たちの
不満は募るのだ。中間あたりで天国とこの世の境の美しい桃源郷のようなところで遊ぶスージーの
シーンあたりは、しんどかったなあ。早送りしたい感じだった。

それとおばあちゃん役の名優、スーザン・サランドンは圧倒的な存在感ではあったが、使い方が
勿体ないなあ、と感じた。
全体として、同じくスピリチュアルな世界を描いたイーストウッドの「ヒア・アフター」の方が、彼の
作品としては評価が低いものの、ずいぶんと良いと感じた次第。まあ、ファンタジーだからな、本作は。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-04-28 23:10 | 洋画=ら~わ行 | Comments(0)