バーチュオシティ Vertuosity

●「バーチュオシティ Vertuosity」
1995 アメリカ Paramount Pictures,106min.
監督:ブレット・レナード
出演:デンゼル・ワシントン、ケリー・リンチ、ラッセル・クロウ、スティーヴン・スピネラ他
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想とストーリー>

「1999年、ロサンゼルス。今後起こり得る凶悪犯罪に備え、合衆国政府は新たなる
組織LETEC(警察技術研究所)を創設。あらゆる犯罪者のデータをコンピュータに
インプットし、それをバーチャル・リアリティの世界で擬人化、一犯罪者の人格を
それぞれのシナリオの中に組み込んで行動パターンの分析と撃退法を研究するという
シミュレータ装置を完成させた。まだ実験段階だったため被験者には囚人を用いていたが、
そんな中、歴史上の凶悪犯罪者187人のデータをインプットしたシド6.7が現実世界へ
逃げだしてしまう……。

バーチャル空間と現実世界の狭間で繰り広げられる凶悪犯と彼を追う元警官の戦いを、
全編にCGを駆した躍動感のある物語として作り上げているのは関心するが、物語の凡庸さと、
「トロン」や「JM」以来のやや時流遅れのCGに目新しさが欠けるという感が残る。」
(allcinema)

「ディーン所長(ルイーズ・フレッチャー)を責任者とする警察技術研究所における
仮想体験の犯人追跡訓練用に、リンデンメイヤー博士(スティーヴン・スピネラ)が開発した
人工生命シド6.7(ラッセル・クロウ)は、殺しは最高の快感とまで言い放つ、
既に創造主さえもコトロールできない存在に進化していた。

シドは所内の科学者のシリコン・アンドロイドの培養研究を利用し、電脳空間から
現実空間に逃亡した。シドと互角に戦える男として、訓練で優秀な成績を残した囚人の
パーカー(デンゼル・ワシントン)に白羽の矢が立った。
彼は元警官で、妻と娘を殺した無差別爆弾テロリストのグライムズを殺した罪で服役中だった。
体に発信器を埋め込まれた彼は、釈放を条件にシドの追跡を開始。
美貌の女性犯罪心理分析官のカーター(ケリー・リンチ)が、彼に同行。2人はシドの正体に
迫ろうとし、パーカーは彼の人格を形成する殺人者のリストの中にグライムズの名も発見する。

一方、シドの凶行はエスカレートし、次々と犠牲者の数は増加。シドがディスコに人質を
取って立てこもったとの報せに、パーカーは現場に急行するが、カーチェイスの果てに
取り逃がした。パーカーはシドの中に確かに息づくグライムズの存在を感じていた。

カーターによると、シドは着実に進化しているという。シドは次にアルティメット会場に現れ、
パーカーは追跡したのちに人質の女性を誤射。またも警察に逮捕されるが、
それはシドの策略だった。パーカーは護送中に逃亡し(シドが逃がした)単独でシドを追跡
することを決意。

だが、カーターは彼に、埋め込まれた発信器には毒入りカプセルが付いていることを知らせる。
警察当局による衛星からの探知電波で、いつでもパーカーの死刑は執行されるのだ。
ついにシドはTV局を乗っ取り、『死のTV』と題した画面には、なんとカーターの娘が人質と
なっている姿が映し出された。カーターはコクラン署長(ウィリアム・フォーサイス)に事情を
打ち明け、署長は間一髪のところでカプセルを無効にした。
パーカーはTV局に乗り込み、シドと最後の対決に挑む。だが、カーターの娘の居所が分からない。
死闘の果てに、パーカーはシドのプログラムを抜き取って電脳空間に戻す。まだ現実空間に
いると思ったシドは、二度と復元できないよう破壊され、カーターの娘も無事に救出された。」
(goo映画)

判ったようで判んないようで、困った映画だった。やはりいささかの古さは否めないし、
冒頭の和食料亭を舞台にした、シドとパーカーの仮想訓練シーンで、もはやギブアップの
雰囲気だった。

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by jazzyoba0083 | 2011-05-11 23:10 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)