運命のボタン The Box

●「運命のボタン The Box」
2009 アメリカ Warner Brothers ,Darko Entertainment,115min.
監督:リチャード・ケリー
出演:キャメロン・ディアス、ジェームズ・マースデン、フランク・アンジェラほか。
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想とストーリー>
シネコンに観に行こうと思っていて止めた映画だ。やっぱり止めておいて良かった。
後味があんまり良くないし、なんか救いがないなあ。ストーリーとしては興味深かったが
突っ込みどころも満載。最初国家安全局の仕業か、思わせておいて、宇宙人かよ!
欲深い人間を懲らしめるまでやるんだな。人間は強欲で煩悩の塊ではあるけど、
神様みたいな宇宙人から、そこまで言われたか無いわ、と。それと雷に打たれて
顔半分が無くなって、宇宙人になっちゃうんだけど、そのあたりはどうなのって感じも。
キャメロン・ディアスと最近良く見るジェームズ・マースデンに問題はないけど、
究極の選択を迫るのは、神様と言うより悪魔の仕業だな。

allcinemaに感想を寄せたjasper氏のまとめが優れていたので引用させていただく。

「1976年12月16日午前5:45、ルイス家の玄関に箱が届けられた。アーサー
(ジェイムズ・マースデン)&ノーマ(キャメロン・ディアス)夫妻が開けてみると、
赤いボタンの付いた木製の装置と、「午後5:00にスチュワードが伺います」と書かれた
メッセージカードが入っていた。
その日の夕方、時間通りにアーリントン・スチュワード(フランク・ランジェラ)という男が
やって来る。彼は顔の左半分が火傷で欠損していた。彼はノーマにある提案をする。
その内容は、「ボタンを押すと2つのことが起きる。その1、どこかであなたの知らない
誰かが死ぬ。その2、あなたは現金100万ドルを手にする」というものだった。
条件は3つ。その1、彼の雇い主についての情報は提供しない。その2、夫以外の誰にも
この提案を話してはいけない。その3、期限は24時間。翌日午後5:00に再度伺い、
押しても押さなくても装置を回収する。装置はリセットされ、このチャンスをまた別の
人間に提供する。
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夫婦は話し合い、色々考える。夫はNASAに勤めていて、宇宙飛行士を目指しているが、
最近受けた試験は不合格。現在の仕事では給料も低い。妻は学校の教師で、最近手当てを
減らされた。彼女は17歳の時に事故で運ばれた病院側のミスで足の指4本を欠損しており、
常に足を引き摺って歩いている。手術をしたいが、その金は無い。
夫妻には一人息子・ウォルターがいる。生活は結構苦しい。ノーマは「100万ドルが手に
入れば、生活が楽になる」と夫に話す。気持ちが、押す方に傾いた。
翌日午後4:45、ノーマがボタンを押す。「ただのボタンでしょ」。午後5:00、再び
スチュワードが訪れる。アーサーが「誰かが…?」と聞くと、彼は「死んだ」と答える。
そして、約束通り、現金100万ドルの入ったアタッシェケースを置いて行く。
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アーサーは、刑事であるノーマの父にスチュワードの車のナンバーを伝え、所有者の調査を
依頼する。結果、NSA(国家安全保障局)所有の車であることが判明。
また、ノーマがボタンを押した時間に、ある女性が夫に撃たれ死亡していたことを知る。
ノーマの父にその事件現場に連れて行ってもらうと、某図書館の所蔵本のメモが残されていた。
アーサーはその図書館に行き、更にスチュワードや一連の事件について調べようとする――。

この辺りから、ストーリーはSF色が強くなります。まず、スチュワードは以前NASAに
勤めていた時に落雷に遭い死亡。しかし、「何か」が乗り移った形で生き返ったらしい。
彼自身言っていたように、「誰か」に雇われており、同じような「従業員」は、そこここに
たくさん居るらしい。丁度火星探査が行われていた時期。逆に、宇宙人(火星人)が地球の
探査に来ても、おかしくないと思われる。私は、未知のもの、謎のものを扱う
"The X-Files"が好きですし、広大な宇宙のどこかに地球外生命体が存在しても不思議では
ないと考える方なので、この展開も興味深いと感じました。

ルイス夫妻がノーマの妹の結婚パーティーに参加した折、ウォルターが誘拐される。
夫妻が家に戻るとスチュワードが来ており、最後の選択について話す。
「今ウォルターは目が見えず、耳も聞こえない状態にある。夫妻は100万ドルを持って、
この状態の息子と生活して行くこともできる。しかし、この銃でアーサーがノーマを
撃ち殺せば、息子は元の状態に戻る」という内容。夫妻は話し合う。ノーマは罪悪感が深く、
「こんなことになったのは全てボタンを押した自分の責任であり、ウォルターの苦しむ姿を
見て生きて行くのは耐えられない。私を撃って」とアーサーに頼む。二人は涙を流しながら
抱擁し、アーサーは、ノーマを撃つ。実は丁度その時、別の夫妻があの装置を前にしていて、
妻がボタンを押したのだった。この連鎖――。」

息子の目と耳を潰しておいて、彼を助けたければ妻を撃てと。人間の欲望をそこまで責めるか!
とむしろ腹立たしくなってきた。
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by jazzyoba0083 | 2011-05-12 23:20 | 洋画=あ行 | Trackback(4) | Comments(0)