誰がため Flammen&Citronen

●「誰がため Flammen&Citronen」
2008 デンマーク・チェコ・ドイツ 136min.
監督:オーレ・クリスチャン・マセン
出演:トゥーレ・リントハート、マッツ・ミケルセン、クリスチャン・ベルケル、
クリスティーネ・スティーンゲーゼ
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
史実を元にした映画。デンマークにこういう事実があることを知らなかったので興味深く観た。
「骨太」だけど「地味」。人間関係が複雑でストーリーが判りづらい、という難点はあるが。
絶妙の邦題にもあるとおり、主人公の二人は「誰のために」戦争を、暗殺をしているのか
判らなくなり、つまり誰を信じて良いのか判らなくなるさまは、戦争の持つ暗い面の1つを
表現した映画として評価してもいいのではないか。
彼らの死後アメリカから勲章が送られたことがラストで字幕で紹介されるが、連合軍に
とっても、主人公二人の活躍は、決して忘れられないもの、であったのだ。しかし、
本人たちは死してなお、誰のために戦ったのか、疑念の中にいるのだろう。それが戦争だ。
主役の二人はその役どころにぴったりで、復習という狂気に駆られれる一方で、裏切り、密告、
などの猜疑心に苦しむフラメン、最初は大人しかったシトロン、妻との間も上手く行かず、
ほかの男に寝取られ、次第に狂気の中に自らの身を投げていく。周囲のことを忘れたいかの
ように。
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<ストーリー>
「戦争に正義などない。デンマークで長い間タブーだった実話に基づき、オーレ・クリスチャン・
マセン監督が第2次世界大戦下の自国を描いた本作がそのことをはっきりと教えてくれる。
さらには、もしも自分の国が他国に侵略されたら、人はどんな選択をするかを問い、人が人を
利用し疑惑の温床となる組織についても描かれている。
実在のレジスタンスを演じたのはデンマークを代表する国際派俳優たちだ。
赤毛のフラメンに『天使と悪魔』のトゥーレ・リントハート、丸メガネのシトロンに
『007/カジノロワイヤル』『シャネル&ストラヴィンスキー』のマッツ・ミケルセン。
本国では08年度観客動員数No.1を記録した大ヒット作。

ナチス占領下のデンマークで、実在のレジスタンスの姿を描く社会ドラマ。
監督は「Angels in Fast Motion」のオーレ・クリスチャン・マセン。
出演は、「天使と悪魔」のトゥーレ・リンハーツ、「007/カジノ・ロワイヤル」のマッツ・
ミクルセン。2008年度デンマーク・アカデミー賞5部門受賞。

1944年、ナチス・ドイツ占領下のデンマーク・コペンハーゲン。打倒ナチスを掲げる地下組織
ホルガ・ダンスケに属する23歳のベント・ファウアスコウ=ヴィーズ、通称フラメン
(トゥーレ・リンハーツ)と33歳のヨーン・ホーウン・スミズ、通称シトロン(マッツ・
ミクルセン)の任務は、ナチスに協力する売国奴の暗殺だった。

フラメンは堅固な反ファシズム主義者で、デンマーク自由評議会によって抵抗組織が統合され、
ナチスに反撃する軍を立ち上げることを望んでいる。一方、繊細で家族思いのシトロンは、
殺人に抵抗を感じていた。
ある日、上司アクセル・ヴィンターから、ドイツ軍情報機関の
将校2人の暗殺を命じられる。フラメンは、有能なドイツ軍大佐ギルバートと対峙し、違和感を
覚え任務遂行をためらう。そしてもう1人のサイボルト中佐の暗殺に向かうが、
相打ちとなり重傷を負う。そのため、今まで直接人を殺したことがなかったシトロンが、
ギルバート暗殺を決意する。ゲシュタポの報復が激化し、ホルガ・ダンスケのメンバーが
次々と拘禁・処刑されるようになる。

ヴィンターはフラメンの恋人で諜報員のケティを密告者と断定し、暗殺を命じる。
彼女はヴィンターの運び屋であるが、ゲシュタポのリーダーであるホフマンとも通じている
というのだ。フラメンがケティを問い詰めると、彼女は思わぬ事実を打ち明ける。
ヴィンターはナチや裏切り者の暗殺に紛れ込ませ、自分に都合の悪い人間の殺しを2人に
させていたのだという。無実の人を殺していたのかもしれないと苦悩する2人は、
上層部からの命令を拒否するようになる。
さらにフラメンは、ケティがホフマンといるところを目撃してしまう。危険な立場に
追い詰められた2人は、デンマーク史上最大の大量虐殺の首謀者であるホフマンの暗殺を
決意する。」(goo映画)

ネタバレですが、フラメンを愛しているといっていたケティは、ホフマンからフラメンに
かかっていた懸賞金2万クローネを受け取るのだ。シトロンは、警官に化けてホフマンの
暗殺に向かうとき、ナチスに捕らえられ、壁を乗り越えて逃げる時に撃たれ、救急車を
奪って隠れ家に実を隠すが、なぜかナチスにばれて壮絶な銃撃戦の果てに絶命。
フラメンも、実家で食事中にホフマン率いるナチの大軍に攻められ、地下室で毒の入った
カプセルを飲んで自殺する。 二人の遺体をもてあそぶ部下をしかりつけるホフマン。
どういう人格なんだろう、と。また懸賞金を受け取ったケティは、本当に2重スパイで
フラメンのことなんかどうでも良かったのだろうか。
この映画の詳細はこちら1まで。
by jazzyoba0083 | 2011-05-18 23:30 | 洋画=た行 | Comments(0)