配達されない三通の手紙

●「配達されない三通の手紙」
1979 日本 松竹 131分
監督:野村芳太郎  原作:エラリー・クイン「厄災の街」 脚本:新藤兼人
撮影:川又昂 音楽:芥川也寸志
出演:佐分利信、乙羽信子、小川真由美、栗原小巻、神埼愛、片岡孝夫、松坂慶子
   蟇目良、竹下景子、渡瀬恒彦
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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
萩が舞台とは言え、製作年より古い感じがした。監督も、撮影も、音楽も、キャストも
一流なんだけど、映画はそれに比して、今一つな感じだ。あのころの映画ってセリフ回しが
あんなに朴訥だったかなあ。佐分利信はさておくとしても。栗原小巻も、神埼愛も
演技の臭いがしてしまう。まあ、栗原小巻はこれに限らず全部演技の臭いがしちゃう女優
さんだと思うけど。松坂が若い女優陣の中では一番良かったかな。川又昂のズームもわざと
かなあ、無意味にぎこちない感じがする。
物語は、外国から来た蟇目と神埼が、にわか探偵になって進行させる。原作が原作だけに
そこそこの面白さはあるが、少々ごちゃごちゃして判りにくい点も。終わりはあっけない。
突っ込みどころも沢山あります。


<ストーリー>
ロバート・フジクラ、通称ボブ(蟇目良)と名乗る青年が、日本文化研究のため
アメリカから伯父、唐沢光政(佐分利)の住む山口県萩の町を訪ねた。

唐沢家は代々町の名家で、すみ江夫人(乙羽信子)との間に、麗子(小川)、紀子(栗原)、
恵子(神埼)の美しい三姉妹がいる。ボブは唐沢家の離れに住むことになった。
次女の紀子は父の銀行に勤める藤村(片岡孝夫)と結婚することになっていたが、藤村が
結婚寸前に失踪、三年間行方不明になり、その後、紀子は自室にこもり、魂のぬけたような
生活をしていた。

地方検事の峰岸(渡瀬)という婚約者がいる三女の恵子がボブの研究を手伝っている。
ある日、紀子の恋人、藤村が突然帰ってきた。家族は拒絶するが若い二人は抱き合い、
結婚することになり、紀子に笑いがもどった。
数日後、藤村の妹を名乗る、智子(松坂慶子)が萩の町にやってきた。しばらくして、
紀子は藤村の本の間にあった三通の封筒を見てハッとなった。
その姿を見ていたボプと恵子は、あとで、紀子の部屋に忍び込み、その手紙を見る。
それらは藤村の筆跡で、妹?智子に宛てられていた。八月十一日付の手紙は、彼の妻が
病気になった知らせ、八月二十日付の第二の手紙は妻の重態、九月一日付の第三の手紙は
妻の死を伝えていた。

第一の手紙の日、八月十一日がやってきた。唐沢家は恒例の土曜会が開かれ、その日、
藤村の注いだワインを飲んだ紀子は嘔吐する。第二の手紙の日、八月二十日、紀子の飲んだ
コーヒーに砒素が仕込まれており、彼女はそれに気づいて解毒剤を飲んだ。
ボブと恵子は第三の死の予告から紀子を救うことを誓う。九月一日、第三の手紙の日、
藤村の誕生日が催された。藤村の作ったウィスキーを紀子が飲もうとすると、酔った智子が
それを横取りして飲んでしまった。智子はその場で死んでしまう。警察がやってきて、
グラスから砒素が発見され、犯行は明らかに藤村の仕業と見なされた。三通の手紙も発見され、
藤村は逮捕される。
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事件は解決されたかに見えたが、藤村の空白の三年間が判明して事件は意外な方向へ。
紀子は自分を棄てた三年間、智子と同棲していた藤本への復讐として、手紙通り毒を飲んで
藤本を殺人犯に仕立てようとしたのだ。しかし、それを偶然、実際は愛人であった智子が
飲んでしまったのだ。」
(goo映画・一部訂正)

ネタばれだが、この後、記者だと称する大川という女性(竹下景子)が登場する。
大川は藤川の大学の後輩であり、先輩がそんな事件を起こすわけはないと検事に迫るが、
証拠はない。実は彼女こそ、藤村の実の妹であり、北海道で智子と暮らしていた兄を追って
萩までやってきたのだ。
智子の死後、ボブと恵子は、北海道に飛び、藤村の3年間の生活を母から聞き出す。

藤村は愛人だった智子を捨てて萩に戻ってきたのだった・・・」
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by jazzyoba0083 | 2011-05-17 23:20 | 洋画=は行 | Comments(0)