レニングラード 900日の大包囲網 Leningrad

●「レニングラード 900日の大包囲網 Leningrad」
2009 イギリス・ロシア 110min. <日本劇場未公開>
監督・脚本:アレクサンドル・ブラフスキー
出演:ミラ・ソルビノ、ガブリエル・バーン、アン・ミューラー=スタールほか
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
一流のアスリートでありながら、レニングラードで警察官として働く女性と、モスクワから
レニングラードに取材に来て、ナチの空爆で死んだことになってしまったロシア原籍の
イギリス人新聞記者(ソルビノ)の、二人の女性のストーリーを、ナチによる、レニングラード
飢死作戦を背景に描く。

やや描写に深みが書けるうらみはあるが、全体としては劇場未公開がもったいない佳作だと
思った。★は6,5。それぞれの女性の背景をもう少し突っ込んで描いたら更にいい映画に
なっていたと思う。が、それだと2時間半は超えるかも。ただ、オヤジの司令官と対立する
若きユーゲントのパイロットの自爆シーンは不要。こうしたことを省きながら行けば、締まった
映画になったのじゃないかな。
戦闘シーンを控えめにして、主題を2人の女性を中心に回したのは良い判断だった。それでも
激しい戦闘と、ナチの非情な飢死作戦は、理解できるほどに描かれてはいた。

<ストーリー>
「2次大戦中、ドイツは、当時旧ソ連第2の都市レニングラード(現サンクトペテルブルク)を
攻略するにあたって、その周囲を包囲して食糧や弾薬の補給路を断つ作戦を断行。
両軍の攻防戦は約900日に及び、その間市民は、敵軍の攻撃に加えて厳しい寒さと
飢餓との闘いにも直面することとなった。

その実話をベースに、空襲に遭ってはからずも同地に取り残されるはめとなった
外国人女性記者の生死を懸けた熾烈なサバイバル劇を、「誘惑のアフロディーテ」の
M・ソルヴィノの主演でドラマチックに描く。
共演はG・バーン。
1941年9月。独ソ開戦から3ヶ月が経ったレニングラードの郊外で取材活動中、イギリス人
女性記者のケイト(ソルビノ)は、空襲に遭って負傷。もともと婦人警官だったソ連の
市民兵ニーナに助け出されたものの、ドイツ軍によって完全包囲されたこの地に取り残され、
帰る術を失った彼女は、多くの市民と同様、敵軍の猛攻と悲惨な飢餓を相手に厳しい闘いを
強いられる運命となる。その間にケイトはニーナやある幼い姉弟と心の絆を結んでいくが……。」
(wowowより)

実は、このケイトは、父を共産軍に追われた白ロシア将軍の娘であり、自分の出自がロシアに
あることから、ロシアに帰りたいという希望を持っていたのがオチなのだ。
ニーナらが必死で、彼女をモスクワに送り届けようとし、ケイトを愛していたニューヨーク・タイムズ
記者(バーン)も、迎えに出たのだが、ケイトは、送って来たニーナと共に、ロシアに帰っていく。

戦後のバーンが、かつてケイトが助けたニーナの家族と出会うのだが、ケイトは既に故人と
なっていた。

ニーナの家族や知り合いとケイトが暮らしていくなかで、兵糧攻めにあう市民の塗炭の苦しみが
描かれるが、初めて知ることもあり、勉強にもなった。
大作の戦争映画風のタイトルだが、実は、ヒューマンストーリーだ。良作である。
この映画の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2011-08-12 23:15 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)