Railways 49歳で電車の運転士になった男の物語

●「Railways 49歳で電車の運転士になった男の物語」
2010 日本 松竹 Robot Entertainment 130min.
監督:錦織良成
出演:中井貴一、高島礼子、本仮屋ユイカ、三浦貴大、奈良岡朋子、橋爪功、佐野史郎、
    宮崎美子、遠藤憲一、中本健、甲本雅裕、松福亭松之助、石井正則ほか。
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
ベタな映画だな。男の夢を実現するということは、こんなこともあるのだよ、という凄く解りやすい
ストーリーを、出雲の一畑電鉄という美しい光景を借りて描く。普通に面白いが、お涙、強制的に
頂戴、的な持って行き方に鼻白む。母親が亡くなってから後が冗長であった。
役者連は、演技派を並べたので文句はないし、新人・三浦貴大も頑張っていた。
映画はさておき、一畑電鉄に非常に興味が湧いた。一度訪ねて乗って見たいと強烈に感じた。
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<ストーリー>
「東京の電気メーカーの企画室長で、多忙な生活を送る筒井肇(中井)。しかし会社は不景気で
工場を畳まねばならない。そこの工場長川平(遠藤)は同期であるが、モノづくりこそ自分の
生きがい、と工場を畳むことには反感を覚えつつ協力はするが、東京本社への異動は断る。
そんな川平は、病弱な子供を早くに亡くしており、更にある日交通事故であっけない最期を遂げる。
そのことが、筒井に強烈なインパクトを与えた。「自分は真剣に自分の夢と向き合ってきただろうか」と。
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一方、妻の由紀子(高島)は、一人娘の(本仮屋)倖が、手が掛からなくなったので、ハーブティーの
店を開業、自分の夢を叶え始めた。そんな中、取締役の目も見えてきた筒井を、川平の死が
突き動かす。故郷の出雲で、行商を営む母親が心臓発作で倒れた、との知らせが入る。

取り急ぎ出雲に向かう筒井であったが、行った先でも電話で会社との連絡が忙しい。
そこに入る川平の死の一報。そして実家で観た、一畑電鉄の切符の山。彼は少年の頃、
実家の眼の前を走る「ばたでん」の運転士になることが夢だったのだ。
「自分の夢と向き合ってきたのか」・・・

筒井は母のこともあり意を決して、会社を辞め、一畑電鉄の運転士募集に応募する。
目を付けてくれていた専務は、理解できず激怒するが・・・。妻は「ダメだと言ってもやるでしょ」と
理解を示す。就職活動中の娘も、最初はあり得ない、と云っていたが、筒井の真剣さに次第に
父の行動を理解していく。
採用試験も無事に終わり、49歳の新人運転士が誕生した。同時に採用されたのは甲子園の
ヒーローでプロとの契約もあった投手の宮田(三浦)。どこかひねた若き同僚を、励ましながら
二人はまず、東京の京王電鉄の訓練センターで操縦や法規の講習を受け、運転士としての
試験を受ける。そして合格。
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晴れて一畑電鉄の運転士となったのである。毎日同じ線路の上であるが、天気も乗客も毎日
違う運転に、彼は心から満足していた。電鉄の仲間も気のいい奴らばかり。
ある日、幼い子供が、空になった運転室に入り、少し電車を動かすという事件が起きる。
その日は母が危ないと連絡が入り、動揺している筒井をみた宮田が、運転を代わっていたのだった。

宮田をかばい、自分の電車だったので責任は自分にある、と辞表を提出した。戸惑う幹部。
そこに、「辞めないで」と駆けつけた、筒井のファンたち。(このあたりクサかったなあ)
結局、経営も含めて処分するということで世間になっとくしてもらい、筒井は運転士を続ける。

母親は実は末期のガンでもあり、周りには内緒にしていたが、友人のぼやきからばれてしまう。
一度家に帰してあげるという医師の配慮で実家に帰った母。そんな母を自分が運転する
電車に載せたり、妻が東京からやってきて、「こんなことでも夫婦だよね」「あたりまえじゃないか」
なんてセリフを交わしたり、娘は、祖父の介護を経験したことから地元に帰りヘルパーになる
という夢を叶えた。そうしたなか母は静かに息を引き取る。
そんな最中も筒井は電車を運転していた。今日も、いろいろな人生を載せて、筒井の運転する
「ばたでん」は走る・・・・。
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by jazzyoba0083 | 2011-08-16 23:20 | 邦画・新作 | Comments(0)