100 歳の少年と12通の手紙 Oscar et la dame rose

●「100 歳の少年と12通の手紙 Oscar et la dame rose」
2009 フランス、Pan Européenne Production,Studio Canal ,105min.
監督・原作:エリック・=エマニュエル・シュミット 音楽:ミシェル・ルグラン
出演:ミシェル・ラロック、アミール、マックス・フォン・シドー、ミレーヌ・ドモンジョ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
難病モノは苦手なんで、どうなるかと思ったけど、ファンタジーなのね。
如何にもフランス映画だなあ、という感じ。ミシェル・ルグランの音楽も美しい。
原作者がこだわって自らメガフォンを取っただけのことはあり、納得の出来ではなかったか。
ラスト、主治医の「私らは、オスカーに見守られていたのじゃな・・・」というセリフとか
オスカーの最後の手紙「僕を起こしていいのは神様だけだよ」なんてセリフは泣かせるなあ。
白血病に冒され、骨髄移植も成功せず、病を恐れる両親を遠ざけ、自分の殻に閉じこもる
少年オスカー。こういう設定はまあよくあることだ。

しかし、本作では、病院にピザを配達に来るマダム・ローズの病人を病人とも思わない
物言いにオスカーはすっかりとりこになり、そもそも愛にあふれているローズと
心の交流を始める。そして少年のくせにすっかり厭世的になっている少年の心を
神様に手紙を書く、という行為で、もともと持っていた彼の純粋な精神状態を取り戻して
あげるのだ。これに、子供病棟に入院するさまざまな子供たちが絡む。特に
オスカーと「結婚」するペギーという女の子とのストーリーは微笑ましくも悲しい。

彼は大晦日に向かって成長するという設定で、ハイティーンから30歳、40歳、60歳、と
経て、ついには100歳になる。大人びたオスカーはその年齢年齢で大人が吐くような
人生の感想を口にする。やがて神様に召されるオスカーだが、彼のきわめて短い生涯は
決して人が悲観することではないのだ、と思わされる。

<ストーリー>
「白血病で入院中の少年オスカーは10歳にして余命わずか。真実を明かそうとしない
医師や両親の態度に傷つき、誰とも口をきかなくなる。
ただ1人、偶然病院内で出会った宅配ピザの女主人で口の悪いローズにだけは心を開く。
ピザの注文と引き替えにオスカーの話し相手になることを引き受けたローズは、
余命12日のオスカーに1日を10年と考えれば120歳まで生きられると助言し、
毎日神様に手紙を書くことを提案する。

「地上5センチの恋心」のエリック=エマニュエル・シュミットが自ら執筆した
同名小説を映画化。白血病で余命僅かな少年と宅配ピザの女主人との奇跡の12日間を描く。
出演は、本作で大抜擢された新人のアミール、「メルシィ!人生」のミシェル・ラロック、
「シャッター・アイランド」のマックス・フォン・シドー、「トランシルヴァニア」の
アミラ・カサール、「あるいは裏切りという名の犬」のミレーヌ・ドモンジョなど。

10歳の少年オスカー(アミール)は白血病を患い、小児病棟に入院している。
ある日、病院内で彼と偶然出会った口の悪い宅配ピザの女主人ローズ(ミシェル・
ラロック)は、少年たっての希望により、大晦日までの12日間、ピザの宅配を条件に
毎日オスカーを訪ねる約束を病院長(マックス・フォン・シドー)と取り交わす。

余命宣告をされたオスカーに対し、腫れものに触るような周囲の大人たちの態度とは
対照的に、ごく普通に彼と接するローズ。そして彼女は、残された時間の少ない
オスカーに、1日を10年間と考え日々を過ごすこと、また毎日神様に宛てて手紙を
書くことを教える。初めての恋、結婚、試練、最愛の妻との別離……
その日からオスカーは、病院の中で1日ごとに10年分の人生を体験していく……。」
(goo映画)

異彩を放つ作品であり、ティム・バートンなどのファンタジーとも趣を異にする作品だ。
好みは分かれるだろうが、私は好きな作品。邦題のタイトルも上出来。
この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2011-11-10 22:45 | 洋画=は行 | Comments(0)