J・エドガー J・Edgar

●「J・エドガー J・Edgar」
2011 アメリカ Warner Bors.Pictures,Imagine Entertainment,
Malpaso Production,137min.
監督:クリント・イーストウッド
出演:レオナルド・ディカプリオ、ナオミ・ワッツ、アーミー・ハマー、ジョシュ・ルーカス、
ジュディ・デンチ他

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
去年も今ごろイーストウッド作品を見ていた。彼のファンとしては★9つ位は取って
貰いたかったが、今回も、ちょっとできとしては残念だった。まあ、彼としては
ハードルが相当上がっちゃっているので、可哀想だとは思うが。
有名なエドガー・フーバーの自伝としては良く出来ているとは思うけど、エピソードが
薄くて、(リンドバーグ幼児誘拐事件くらい ケネディ暗殺とかも出てくるがほんの少し)
映画への感情移入、フーバーへのシンパシーを感じ得なかった。そのあたり「グラントリノ」
とは偉く違う。イーストウッドの作品にしては珍しく、途中で時計をみてしまった。
これはつまり、フーバー物語ではなく、フーバーを借り物にした、こういう男の人生譚と
みたほうが正解なのかもしれない。

期待されてたオスカーには何もノミネートされなかったのも、これじゃ仕方ないか、と
いう出来だ。面白くないか、と言われれば、面白いのだが、日曜の一番上映とはいえ
小屋はガラガラだよ。

ディカプリオは、若い頃から老年までのフーバーを熱演していたが、どこか空回りの風情。
これは脚本にも恵まれなかったかもしれない。ナオミ・ワッツも同じ。
生涯を通して、同性愛的な愛情で結ばれていた副局長トルソン(アーミー・ハマー)の
老人メイクが気持ち悪かったなあ。

エピソードとしてはリンドバーグ事件とマーチン・ルーサー・キングのノーベル平和賞の
くだりだけ、だったけど、ケネディ暗殺事件は大きすぎたのかなあ。
ルーズベルト大統領夫人の不倫事件は初耳でそれなりに面白かったし、それに対する
エドガーの対応も興味深かったけど、なんか中途半端だったなあ。

共産主義の蔓延に異常な恐怖を覚えたFBIの創設者の孤独で変質な人生、
同性愛者で、マザコン、嘘つきの上昇志向主義的愛国者。
一方で捜査に科学的手法を取り入れた点は評価されよう。
なんとも評価が難しい作品を作っちまいましたね、イーストウッドさん....

<ストーリー>
「約50年にわたりFBIの長官としてアメリカの権力の中枢に君臨し、名声とともに
悪評も高い男、J・エドガー・フーバー。この一人の孤独な男の生涯を、
名匠クリント・イーストウッド監督が描き出した。
J・エドガーを演じるレオナルド・ディカプリオは、特殊メイクも取り入れながら、
20代から77歳までの彼を見事に演じている。
実際のJ・エドガーの私生活は謎に満ちていたが、現存するすべての資料を
入手したという製作陣は、彼を、母の期待に応えようとして自分を抑え、権力欲を
肥大させていく男として描く。彼の母を演じるジュディ・デンチの迫真の演技も素晴らしい。
J・エドガーを支え続ける部下を演じたアーミー・ハマー、ナオミ・ワッツも特殊メイクで
役作りに挑んでいる。

FBIのジョン・エドガー・フーバー長官(レオナルド・ディカプリオ)は、人生の終盤に差し
掛かり、部下に命じて回顧録を書き取らせる。
記憶はFBI誕生以前へと遡り、彼の表の経歴が語られるとともに、その裏側の野望、
企み、葛藤、苦悩が次第に明らかにされていく……。

20世紀の半分を占めるおよそ50年もの間、アメリカで大統領さえも及ばない強大な
権力を手にしていた男。そのたった一人の人間が、アメリカのあらゆる秘密を掌握し、
国さえも動かしていたという事実。

50年間に入れ替わった大統領は8人にのぼり、その誰もが彼を恐れた。
それが、ジョン・エドガー・フーバーFBI初代長官である。20代でFBI前身組織の長となり、
以後、文字通り死ぬまで長官であり続けた。今日では当たり前とされる科学捜査の
基礎を確立し、犯罪者の指紋管理システムを作ったのも彼なら、FBIを子どもたちの
憧れの的にまで押し上げたのも彼だった。

紛れもない英雄であるにもかかわらず、彼には常に黒い疑惑やスキャンダラスな
噂がつきまとった。やがて、国家を守るという絶対的な信念は、そのためになら法を
曲げてかまわないというほど強く狂信的なものとなる。それゆえ彼は正義にもなり、
悪にもなった。国を守るという大義名分のもと、大統領を始めとする要人たちの秘密を
調べ上げ、その極秘ファイルをもとに彼が行った
“正義”とは一体何だったのか?映画やコミックを使ってFBIの素晴らしき喧伝させる
裏側で、彼は何を画策していたのか……?
あきなく高みを目指した男の深い心の奥底が描かれる……。」(goo映画)

この映画の詳細はこちらまで。

by jazzyoba0083 | 2012-02-05 12:25 | 洋画=さ行 | Trackback(5) | Comments(0)

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