2012年 04月 02日
奇跡のシンフォニー August Rush
2007 アメリカ Warner Bros.Pictures, Southpaw Entertainment,114min.
監督:カーティス・シェリダン
出演:フレディ・ハイモア、ケリー・ラッセル、ジョナサン=リス・マイヤーズ
テレンス・ハワード、ロビン・ウィリアムズ他
<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想とストーリー>
ちょっといい愛情溢れるファンタジーって感じかな。上手くストーリーが
繋がっていくが、ちょいとご都合主義なところも。アメリカ人が涙を流して
好みそうな作りではある。オリジナル脚本。
ロックバンドでプロになりたい青年と、高名なチェリストになっていく女性の
一夜の出会い。そこから生まれた一人の少年は、11歳になっていた。
二人は愛し合いながらも、主にライラという女性側の家の事情で遠ざけられ
11年の歳月が流れていた。二人はお互いにどこかで生きているいつか会えると
信じていたに違いない。ライラは父に結婚妊娠出産を反対され、レストランから
飛び出たところでクルマに跳ねられる。
ライラは一命を取り留めたが、父から赤ん坊は残念だったと言われる。
しかし、これは父親のウソであり、赤ん坊は施設に預けられたのだった。
ライラはそれを知らず、青年ルイスもライラの身の上にそんなことが起きたこと
すら知らず、離れ離れになっていったのだった。
少年は天才であった。孤児院に預けられていたが、脱走し、自分の奏でる音楽に
自分の父とは母必ず気が付いてくれると信じて、さまざまな人たちと交わって
行く。
若かったルイスはサンフランシスコでバリバリの金融マンに。母は高名なチェリスト
となっていた。少年はNYにやってきて、孤児を束ねてセントラルパークなどで
演奏させ、その揚がりで暮らしているウィザード(ロビン・ウィリアムズ)と
出会い、そこで初めて触るギターで天才を見せ付ける。ウィザードはエヴァン少年
に「オーガスト・ラッシュ」という芸名を与え、一儲けしようと企む。
しかしエヴァンはウィザードの元を抜け出ては教会に忍び込み、パイプオルガンを
弾いてみせた。天才に驚いたそこの牧師らの推薦で、ジュリアード音楽院に
入学が認められる。そこでかれはNYフィルと共演をすることになったのだ。
毎年セントラルパークの屋外音楽堂で開かれる音楽祭に出演が決まり、練習が
繰り返された。その演奏会にはなんと母親のライラも出演することが決まって
いたのだ!! ライラは臨終の床の父から実は赤ん坊は生きていると聞かされて
いたのだ。彼女の、息子との出会いを信じる力は益々強くなっていった。
だが、追いかけてきたウィザードに引き戻され、コンサートは諦めなくては
ならなくなっていた。
一方、ルイスは、バンドへの夢絶ちがたく兄をはじめとする昔のバンドに誘われて
ライラにささげた曲を引っさげてNYに出て来る。
コンサートが始まった。ライラの演奏が終わり、エヴァンの番。ウィザードの
元を去って(ウィザードも最後にはエヴァンの夢を理解した)会場へ駆けつけ
間一髪で間に合う。そして流れるオリジナル曲。
たまたまタクシーで通りかかった父ルイス、会場にいた母ライラは、エヴァンの
演奏に引き寄せられるように、指揮台の方へと歩みを進めたのであった・・・
そして感動の再会・・・・。見終わってカタルシスのありようにほっとして
心が温まる作品だ。エヴァンを支える人々の暖かさが、見ていて心地よい。
この映画の詳細はこちらまで。
主演は『チャーリーとチョコレート工場』や最近では『スパイダーウィックの謎』に出演しているフレディ・ハイモア。他にロビン・ウィリアムスも出演。個人的に前記の2作品、特に『チャーリーとチョコレート工場』は大好きで、DVDとサントラも買ってしまいました。もっとも、ジョニー・デップ×ディム・バートン目当てではありましたが。(笑)フレディ君はヒット作に恵まれていますね。 ... more