記憶の棘 Birth

●「記憶の棘 Birth」
2004 アメリカ New Line Cinema,Fine Line Features,100min.
監督:ジョナサン・グレイザー
出演:ニコール・キッドマン、キャメロン・ブライト、ダニー・ヒューストン、
   ローレン・バコール、アリソン・エリオット、アン・ヘッシュ他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
結末うっちゃり型の映画で、結局どうであったかは、観客に委ねられる。
そういうタイプの映画としてみれば、余韻は残るが、何かオカルトっぽくて
気持ちが悪かった。
MTV出身の監督さんだそうだが、映像と音楽のマッチングにはセンスが
見られる。特に音楽は印象的。ただ、全体として起伏の少ない映画なので
100分といえども、油断すると寝ちゃいます。

ベリーショートのキッドマン、美しいけど、内面に狂気を孕んでいるようで
皆さんご指摘の通り、劇場での表情の長回しなんかは、いい演技だなあ、と
感じる。全体から冷気が立ち上っているような雰囲気だ。
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ジョギング中の心臓発作で夫を亡くしたアナ(キッドマン)の前に、自分は
「君の夫、ショーンだよ」と口走る10歳くらいの少年が現れるのだ。

この少年がまた気持ち悪いというか不気味。そういう点では映画の方向性に
合っていて良かったのかもしれない。個人的には生理的にダメだけど。
アナが前夫の死を乗り越え、彼女を待っていてくれた男性ジョゼフと
婚約するところに現れたので、事態はややこしくなる。
「ジョセフと結婚してはだめだ」と口走る少年。周囲は、少し可笑しな
少年の言うことなど、信じもしないし、アナ自身もそうであったが、
アナしかしらないはずの、夫婦でしか知らないはずの事実を暴露したりして
アナは次第に、ショーン少年が、元夫であると確信する。
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しかし、元夫は、実はクララという女性と不倫関係にあり、ショーン少年は
その事実は知らなかった。(本当の夫であれば知らないはずはないのだが)

そこでショーン少年はアナに言う「僕は本当のショーンじゃないんだ。
なぜなら、僕は君を愛しているから」とアナには訳の判らないことを言う。
ショーン少年は、アナの夫が浮気をしていたことを、アナに告げることは
できなかったのだ。(って、読んでいる人も判り辛いだろうなあ)
このあたりで、ショーン少年は本当に、夫の憑依じゃないのか、と思えて来る。

結局、ショーン少年は、アナに「僕はウソをついていた」と語って彼女の元を
去り、ジョセフとアナは結婚式にたどり着く。しかし、アナの心には
ショーン少年が亡くなった夫の生まれ変わり、と信じる心は消えていなかった
ようだ、精神病院に入った少年からの手紙。「生まれ変わったらまた君と結婚したい」
そんなニュアンスの言葉が綴られている。余韻を残して映画は終わっていく

う~ん、サスペンス?ラブストーリー?オカルト? 何がしたかったんだろう。
個人的には少年は亡くなったアナの夫の憑依だ、と思うが、何を感じろ、というの
かなあ。面白いストーリー、構成の映画とは思うし、短いから一気に見られるのは
いいのだが、打っちゃられ感に収拾が付かないのだ。

<プロダクションノート&ストーリー>
「生まれ変わり」は本当にあるのだろうか?目の前に現れた少年がそう告げた
時から、主人公のアナの心は動揺し始める。
むろん周囲の人間は誰も信じていない。「もしや…」と疑いを持っているのは
彼女だけだ。しかしこの作品は、超常現象をあつかったホラーではない。
論理的につじつまが合う余地も残されているのだ。彼女の行動や戸惑いを通して
しか、死んでしまった元夫の「愛」を知ることしかできないというところに、
本作の鍵が隠されているとも言えよう。
主演は、ショートカットでイメチェンしたニコール・キッドマン。子どもらしく
ない子どものショーンを、いまや『ウルトラ・ヴァイオレット』など、出演作が
相次ぐ期待の名子役キャメロン・ブライトが演じている。
監督はミュージック・ビデオで高い評価を得ているジョナサン・グレイザー。

10年前に夫を亡くした女性の前に、夫の生まれかわりだという10歳の少年が
現れるミステリアス・ドラマ。監督は「Sexy Beast」(未)のジョナサン・
グレイザー。出演は、本作でゴールデングローブ最優秀女優賞にノミネートされた
「めぐりあう時間たち」のニコール・キッドマン、「X-MEN:ファイナル
ディシジョン」のキャメロン・ブライト、「マンダレイ」のローレン・バコール。

 10年前、最愛の夫ショーンを突然失ったアナ(ニコール・キッドマン)は、
心の傷が癒えるまで待ち続けてくれたジョゼフ(ダニー・ヒューストン)の
プロポーズを受け入れることにした。
数日後、アナのアパートに、10歳くらいの見知らぬ少年(キャメロン・ブライト)が
入ってきた。少年は、自分がアナの夫ショーンの生まれかわりだと主張。
驚きと怒りと困惑に駆られたアナは、少年を部屋の外につまみ出す。
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少年は今度は、ジョゼフとは結婚しないでほしいという手紙をアナの元に届ける。
ジョゼフは、少年の父親が同じアパートの202号室で家庭教師をしているコンテ氏
であることを知ると、アナをつれて彼に会いに行く。
ジョゼフから事情を聞き、驚いたコンテ氏は、その場で少年に二度とアナに近づか
ないと誓わせようとするが、少年は断固として従わなかった。
別れ際、少年が崩れるように倒れるのを目にしたアナは、その姿に死の寸前の夫の
面影を重ね合わせる。

もしかしたら、彼は本当にショーンの生まれかわりかもしれないとアナの胸中は
複雑に揺れ動く。そして次々と本人でなければ知らないことを言い当てていく
少年に、その思いを少しずつ確信へと変えていく。

少年を泊めさせたり、デートしたりと、彼への思いを強めていくアナ。そんなアナの
態度に苛立ちをつのらせるジョゼフは、ある日アナの家族の前でショーンへの怒りを
爆発させる。その行為をとがめるアナの冷たい視線にさらされ、いたたまれなく
なった彼は出て行く。一方ショーンの親友だったクリフォードは、あの子はショーン
じゃないと主張する。少年はショーンの生まれかわりなのだろうか。」(goo映画)

今年88歳になるローレン・バコール、さすがの存在感でした。
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この映画の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2012-04-10 23:40 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)