静かなる男 The Quiet Man

●「静かなる男 The Quiet Man」
1952 アメリカ Republic Films,129min.
監督:ジョン・フォード
出演:ジョン・ウェイン、モーリン・オハラ、ヴィクター・マクラグレン、ウォード・ボンド他
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<1952年度アカデミー賞監督、撮影(カラー)賞受賞作品>

<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
自分が生まれた年の映画、というだけで、思い入れが変わってくる。
この映画、アメリカが生んだ映画界の偉人、ジョン・フォード&ジョン・ウェインの
代表作で、不朽の名作なんだろうと思う。100回見た日本人がいるくらいだから。

しかし、何故か私はジョン・フォードもジョン・ウェインも自分の守備範囲に入ってこない
人で、このコンビの映画、初めて見たと思う。もちろん「駅馬車」も見ていない。

で、この映画。やはり個人的にはピンとこなかった。構図は美しい。映画の構図って
あまり意識しない人でも、アイルランドの自然を切り取った風景などは一幅の画の
ように思えるだろう。撮影監督もジョン・フォードも、構図の鬼、なんだろうな。

私が生まれた年のアイルランドって、まだ馬車が走っていたのね。自動車の
姿はほとんど見ないし。それと、主人公が帰って来たところが、アイルランドであると
気がつくまでずいぶん時間がかかった。アメリカでポンドが使えるところがあるのか
なあ、なんて。マヌケですみません。

古典文学作品を読んでいるような気分。名作ではあるのでしょう。それはどうこう
言いませんが、私には、パンチに欠ける長い作品でした。面白いところがない
ことはないのですが、ジョン・ウェインてこういう配役にフィットするのかなあ。

静かなる男、ってどう言う意味なんだろうなあ、と考えながら見てくると、なるほど、
アメリカでボクシングで名を上げた主人公が、試合で相手を死亡させてしまい、
それ以来、自分からは絶対に喧嘩をしない、と誓い、温和な男として故郷で
生きようとする姿を指していることが分かってくる。

オスカーの監督賞を取りながら作品賞を取っていないのには、それなりの訳が
ありそうだ。

<ストーリー>
「アメリカのプロ拳闘家だったシーン・ソーントン(ジョン・ウェイン)は平和な生活を
望んで拳闘界から身をひき、故郷アイルランドの小村イニスフリーに帰って来た。
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彼は人手にわたった荒れ果てていた自分の生家ホワイト・オモーニン荘を金持ちの
後家ティレーンから買いとり、静かに暮らそうと思ったのだが、この家は村の大地主で
乱暴者レッド・ウィル・ダナハー(ヴィクター・マクラグレン)の地所の隣で、かねてから
ティレーンに思召しのあるレッドが買い取ろうとしていたところなので、ことは面倒に
なって来た。その上、シーンが村に着いた日、見染めた娘と恋仲になったが、これが
レッドの妹メリー・ケイト(モーリン・オハラ)だったので、レッドはいよいよシーンに対して
腹を立てた。
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シーンはメリー・ケイトと結婚するといい出したが、レッドは妹が気に入らない男と
結婚するので持参金をわたそうとしなかった。アイルランドの習慣では結婚には
必ず持参金がつきもので、メリー・ケイトは持参金なしでは恥ずかしくて結婚
出来ないと悲しんだが、アメリカ暮らしをしたシーンにとって問題でなく、
牧師ロナガンやお人よしでお節介な老人ミケリーン(バリー・フィッツジェラルド)の
策略でレッドもしぶしぶ承諾を与え、結婚式をあげることが出来た。

村人たちは、シーンがレッドの腕力をおそれて持参金を要求しないだろうと噂を
はじめ、メリー・ケイトも持参金をわたしてもらえるまで、同衾を拒んだ。
彼女はシーンの前身を知らないので兄と戦わない彼を卑怯者だと誤解し、
とうとう村を逃げ出そうとした。シーンは拳闘家時代、あやまって相手を殴り殺し、
それ以来2度と腕力はふるうまいとかたく誓っていたのだが、ここに至って遂に爆発、
汽車からメリー・ケイトをひきずりおろしレッドに持参金を要求した。

大勢の村人のみている手前、レッドはしぶしぶ金を出したが、シーンはそれを釜の中に
叩きこんだのでレッドは烈火のように怒り、2人は大格闘をはじめた。野越え山越え
川越えての闘いは、途中居酒屋でひと休みしたが、結局2人ともくたくたになってめでたく
仲なおり。シーンはメリー・ケイトと晴れてほんとの夫婦になった。」(goo映画)
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レッドと後家のティレーンも再婚しちゃうところが面白いんだけどね。全体に
物語が、どうしても古く感じてしまう。古典作品とはそうしたものだろうけど。

この作品の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2012-05-01 23:45 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)