陽のあたる教室 Mr.Holland's Opus

●「陽のあたる教室 Mr.Holland's Opus」
1995 アメリカ Hollywood Pictures,Interscope Communications,.144min.
監督:ステーヴン・ヘレク
出演:リチャード・ドレイファス、グレン・ヘドリー、ジェイ・トーマス、オリンピア・デュカキス他
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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
学校と音楽の授業って何回か題材になっていると思う。近くではメリル・ストリープが
バイオリンの先生をやった実話に基づいた「ミュージックオブザハート」を思い出す。
シチュエーションもよく似ている。まあ、本作の方が古いのだけれど。
閑話休題。本作も、音楽の先生と生徒たちの感動の触れ合いを描いているのだが、
この種の音楽と教育というジャンルは、元来感動を呼ぶジャンルなので、下駄を履いて
見ていたのだが、ラストシーンはともかく、ドレイファスが聾唖の息子のためにビートルズの
「Beautiful Boy」を心を込めて歌うシーンとかも、ジーンと来てしまう。

ラスト、昔クラリネットが下手で、ハロルド先生(ドレイファス)から個人レッスンを受けていた
少女が州知事として出現したときは、予算削減の煽りで音楽クラスが閉鎖され、ハロルド
先生が失業する事態が解決するのか、と思ったけどそうでもなかった。

加えて、NYに行った歌のうまい少女ローウェイが有名になって歌いながら登場するのか、
とも思ったけど、彼女のその後は全く語られずじまいだった。

30年という時代を描くわけで、テンポとシーン転換が重要なのだが、前半がやや長かった
かな。後半がやたらにスピードアップな感じだった。
リチャード・ドレイファスは本作でオスカーにノミネートされたが、それに相応しい演技、誠に
自然な演技の中で、感動を紡いでいった。迫力ある見応えというよりも、淡々と名演技が
つづくという感じ。加えて奥さん役のグレン・ヘドリーが、写真家でありながら聾唖の息子を
もってしまったことから苦悩する母親を熱演していた。
大太鼓担当で、卒業後ベトナム戦争で戦死してしまう男子生徒を若き日のテレンス・ハワード
を見ることが出来る。 

この手の映画を悪くは言えないけど、オリジナル脚本なので、泣かせどころが押さえられている
のがやや鼻につくかな。いい映画ではありあます。悪い人が一人も出てこないし。
原題のオーパスとは作品という意味だが、最後に州知事になった昔の女生徒が、ハロルド
先生が、30年の人生を振り返って、意味があったのか、という問に対し、教え子一人一人が
先生の「作品=オーパス」なんです、と言うところに由来している。

このハロルド先生、音楽に目覚めたのがジョン・コルトレーンの音楽で、音楽室に
「ブルートレーン」のジャケット写真が飾ってあるのがいいね。それと、演奏会でやる演目が
ガーシュインメドレーだし。ジャズファンもニヤリ、だ。

<ストーリー>
「1965年、30歳のグレン・ホランド(リチャード・ドレイファス)は作曲の時間が欲しくて
バンド演奏をやめ、新設のジョン・F・ケネディ高校の音楽教師になる。
だが実際に教壇に立ってみると生徒にはまるで聞く気がなく、オーケストラの授業もてんで
バラバラ。彼はそんな生徒たちに音楽に興味を持たせ、彼らの心を少しでも豊かにする
ことに次第に熱中していく。
妻のアイリス(グレン・ヘドリー)は写真の仕事で家計を助けながら夫を温かく見守る。
67年に息子が生まれ、ジョン・コルトレーンにちなんでコールと名付けた。
だが彼は先天的な聾者で、息子にも音楽を教えたかったホランドは深く悲しむ。
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ベトナム戦争でグレンの元教え子にも戦死者が出る。ホランド夫妻は息子を聾唖専門の
学校に入れ、自分たちでも手話を習いだすが、アイリスの熱心さとは裏腹に、グレンは
逃避するように仕事に没頭するのだった。
三年生の演劇祭の出し物がガーシュインをテーマにしたレビューに決まった。グレンは
主演にロウィーナ・モーガンという才能あふれる少女を見いだし、歌手が夢だという彼女を
励ます。上演が成功した晩、ロウィーナは夢を実現しにニューヨークに行くから、先生も
一緒に行って作曲家になれと誘う。だがグレンは昔のバンド仲間に彼女の面倒を見て
くれるよう手配し、自分は町に残る。
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80年、ジョン・レノン暗殺。コール(ジョー・アンダーソン)は父が口の不自由な自分には
音楽が分かるまいと思っていることを激しく非難する。グレンはショックを受け、聾唖者の
ためのコンサートに取り組む。そのコンサートで彼は息子のためにレノンの
『Beautiful Boy』を手話つきで歌うのだった。

95年、教育予算の削減で芸術系の授業がカットされ、グレン・ホランドは辞職する。
引退の当日、過去30年間の教え子たちが学校の講堂いっぱいに集まる。
60歳のホランド先生は、自分が平凡な音楽教師でいるあいだにかけがえのない豊かな
“作品"を世に送りだしていたことに気づく。」(goo映画)
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クラッシックを教えるのにロックンロールを持ち出す、問題児が音楽に触れ合いまともに
なっていく、陳腐だけど見てるとなぜかこの手の映画はウルウル来ちゃうなあ。

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2012-05-06 17:00 | 洋画=は行 | Comments(0)