ロシュフォールの恋人たち Les Ddemoiselles De Rochefort

●「ロシュフォールの恋人たち Les Demoiselles De Rochefort」
1966 フランス Madeleine Films,Parc Film,.120min.
監督・脚本:ジャック・ドゥミ  音楽:ミシェル・ルグラン
出演:フランソワーズ・ドルレアック、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジーン・ケリー、ジョージ・チャキリス、
    ダニエル・ダリュー、ジャック・ペラン、ミシェル・ピッコリ、グローヴァー・デイル他
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<評価:★★★★★★★★★☆>
<感想>
ミュージカルが好きな私なので甘めの評価です。ミシェル・ルグランの「キャラバンの到着」という
曲を先に知っていて、これがこの映画に使われていた、とその後に知り、観たくてたまらなかった
作品です。



この映画を知らなくても、この曲は知っているだろうという超有名曲「キャラバンの到着」



こちらも有名な「双子座の姉妹」


「夢のような」「見終わって幸福感溢れる」、映画の有りうべきある種の側面を極めて高い
レベルで実現してくれる映画だと思います。ルグランの曲がまた、いいんだな。
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キャスティングも、ジョージ・チャキリスや、御大ジーン・ケリーを招き、キレのあるダンスを
堪能できた。それとキャストが着ている衣装が、パステルトーン中心の単色で構成されていて
(つまり柄物がすごく少ない)、映像美、構造美という点からも、興味深くみることが出来た。

ストーリーは、双子の姉妹、カフェの女主人、水兵を除隊した青年、街に楽器屋を開いた
男、そしてその友人のアメリカ人音楽家らの、それぞれの数奇な恋愛の運命を
ライトタッチで描いていくもので、難しいことはない。それよりも、全体の雰囲気を楽しむ
べき作品だろう。 私としては永久保存盤、あるいはブルーレイが出たら買いたい作品である。

カトリーヌ・ドヌーヴにお姉さんがいた、とはこの作品で知ったのだが、ドルレアック、この
作品を撮影した3ヶ月後に交通事故で早世してしまう。残念なことだった・・。

<ストーリー>
「年に一度のお祭りを目前に控える南仏の海辺の町ロシュフォール。
双子の姉妹ソランジュ(フランソワーズ・ドルレアック)とデルフィーヌ(カトリーヌ・ドヌーブ)は、
それぞれ芸術を志しながら、理想の恋人との運命の出逢いを夢見ていた。
そんな彼女たちの母親が営むカフェは、オートバイの曲芸師や画家の水兵など常連客たちで
今日も大盛況。そして、いよいよお祭り当日。色々な催しで盛り上がる中、ソランジュと
デルフィーヌを中心に様々な恋愛模様が繰り広げられていくのだが…。
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 「シェルブールの雨傘」で全編、台詞も唄という実験(悲恋ドラマというのも挑戦的だった)を
行ったJ・ドゥミが、感情の昂ぶりと共に台詞が唄に、芝居が踊りに転ずるというミュージカルの
黄金律に立ち返った。
 陽光眩しい南仏ロシュフォールがその舞台。アメリカから当時人気のチャキリスと尊敬する
ケリーを招き、ドルレアックとドヌーヴの実際の姉妹に夢見る双子を演じさせ、よりジャズ的な
ルグランのスコアに胸踊る、ハリウッドを脱したミュージカルでは最良の一作。

まさに“観終わって観客が幸福でいっぱいになるような”彼の映画哲学にこれほど適った
作品もない。姉妹の母を演じるダリューの変わらぬ愛らしさも嬉しい限り。
彼女を想いながら(実は幼い息子の落とし種がある)、自分の“奥様(ダム)”という姓を
恥じて姿を消した純情小父さんのM・ピッコリも素晴らしい。
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そんな大人の恋を綴りながら、一方で若い恋愛模様を、G・クロケのカメラは鮮やかな原色で
展開する。ドヌーヴの恋人となる水兵(J・ペラン)が心の恋人の絵を描くと、
それが彼女だった--なんてサワリも実にロマンチック。ドルレアックはケリーの
“巴里のアメリカ人”に夢中になり、オートバイの曲乗り師のチャキリスは既にパートナー
がいて(ケンカが絶えず、姉妹に色目も使うけど)、ちょっと損な役どころ。
彼らの愛と音楽の情熱がクライマックスの祭で弾けて、何とも言えぬ余韻を残す“旅立ち”の
フィナーレへ。小さな港町狭しとかけめぐる恋・歌・夢……。思い出すたび、その至福感に
涙ぐんでしまうほど爽やかな映画なのだ。」<allcinema>

この作品の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2012-06-23 22:35 | 洋画=ら~わ行 | Trackback | Comments(0)