ヒューマン・ファクター

●「ヒューマン・ファクター Human Factor」
1979 イギリス The Rank Organisation,Sigma Production,Wheel Productions,.115min.
監督・製作:オットー・プレミンジャー 原作:グレアム・グリーン「ヒューマン・ファクター」
出演:ニコル・ウィリアムソン、リチャード・アッテンボロー、ジュープ・ドーデラー、ジョン・ギールグッド他
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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
起伏のないというか、山に乏しいというか、おそらく、グレアム・グリーンの小説の方は
面白いのであろうが、映像化してしまうと、物語はそう面白くなくなってしまった、さすがの
プレミンジャーをしても、という感じだろうか。

イギリスの諜報部が舞台になっているが、007などとは対極にある地味なスパイ映画。
タイトルから類推すれば、スパイの心理劇とでもいうべき仕上がりである。

2重スパイ探しを縦軸に一人のイギリス人エージェントとアフリカ系美女の恋愛のストーリーを
綴るが、まあ、発端がそうであれば、結末もまたそうなるのは判りそうなものだけどな、と
突っ込んでしまった。結局2重スパイの正体は、愛情を取ったが故の行動であったのだが、
それにしてもスケールの小さい話で、かと言って話自体に面白みがあるわけでもない。
プレミンジャーの遺作なのだが日本では劇場公開されていない。まあ、無理もないか、と
いう地味な仕上がりになってしまった。イギリス映画らしい、といえば言えなくもないか。

<ストーリー>
英国情報局デスクワーク職員モーリス・キャッスルは、8年ほど前、任地の南アフリカで
知り合った女性活動家サラと、彼女が彼と知り合う一月前に死んだ恋人との間に設けた
7歳になる息子と一緒に郊外に地道に暮している。同僚は新人のディヴィッド。
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 ソ連への情報リークを知った上層部は彼らの所属するアフリカ部に疑惑の目を向け、
独身貴族のディヴィッドが犯人と目されて医師でもあるパーシバルに中毒死させられる。

本当の二重スパイ、モーリス・キャッスルはかつて南アで共産主義者に協力し実は未だにソ連と
縁の切れていない為南ア当局者ムラーの来訪を受けて慌て、妻と別居したふりをしてモスクワに
逃げ出す。2重スパイになったのはイーマンを愛してしまった故に民族解放側にいた彼女の見方に
なるために、ソ連に身を売ったのだった。
しかしソ連との腐れ縁は切れず、彼一人でソ連に脱出する。2重スパイまでして獲得したサラの
愛であったが結局、二人は別れ別れになってしまったのだ。サラと、きっと会えると電話してたが
突然切られてしまい、頭を抱えるところで映画は終わる。モーリスの「ヒューマン・ファクター」
の悲しさを描いたのであろうか、そう捉えればいいのであろうか?
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by jazzyoba0083 | 2012-07-05 23:20 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)