ザ・ファイター The Fighter

●「ザ・ファイター The Fighter」
2010 アメリカ Relativity Media,Weinstein Company, 116min.
監督:デヴィッド・O・ラッセル
出演:マーク・ウォルバーグ、クリスチャン・ベイル、エイミー・アダムス、メリッサ・レオ、ジャック・マクギー他
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<2010年度 アカデミー賞助演男優賞、助演女優賞受賞作品>

<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
実話なので、脚色のしすぎはできないのだろうけど、兄が改心して弟の世界戦を成功に導くまでが
ちょっと急ぎ過ぎのような気がした。

「家族の1大目的の達成はなにごとも吹き飛ばす」「血は水より濃い」なんて言葉を思い浮かべ
ながらみていた。良く出来た映画だった。主役はウォルバーグなのだが、印象はやはり
クリスチャン・ベイルに強い。それにしても凄い家族だなあ、と思うでしょう。子沢山なので、
小姑がまあ、多いこと。6人くらいいましたかね。
過去にすがりつく兄、愛情が深いが故に、周りが見えなくなっている溺愛の母。その二つの
障害を弟が乗り越え、かつ愛した女性を家族と共に愛するようになる過程を、世界タイトルマッチ
への流れの中で描いていく。
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最初のインタビューがエンディングへと続いていく構成なのだが、話の転がし方が安定していて
見ていて落ち着く。ボクシングの勝敗は、事実だからしょうがないのだけれど、映画にしてみると
いささか、できすぎの感もある。多少の脚色はあろうが。
いろんな再生が描かれていて、興味深かった。ボクシング映画はこれまで数々あったけど、また
多少毛色の違う角度から描かれた作品ということになろう。 今様、ということかな。

減量、髪の毛を抜く、歯並びを変えるという徹底した役作りをしたクリスチャン・ベイルには鬼気
迫るものを感じる。母親のメリッサ・レオも。またウォルバーグのボクサーぶりも中々上手かった。
カメラワークも良かったのだろうけど。二人は賞を獲るだけのことはある。ボクシングというと、
貧しい黒人が成り上がるという構図を思い浮かべるが、白人の過程のボクシング兄弟のありよう
というものも興味深かった。
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<ストーリー>
「ディパーテッド」のマーク・ウォールバーグが自ら製作・主演を務め、実在のアイルランド系
ボクサー、ミッキー・ウォードの波瀾のボクシング人生を映画化した伝記ドラマ。

ミッキー・ウォードとその兄でかつての名ボクサー、ディッキー・エクランドが数々の挫折を
乗り越え、二人三脚で再起を目指す中で家族の絆を取り戻していく姿を、迫真のボクシング・
シーンとともに綴る。
ディッキー・エクランド役は「ダークナイト」のクリスチャン・ベイル。共演に、メリッサ・レオ、
エイミー・アダムス。監督は「スリー・キングス」「ハッカビーズ」のデヴィッド・O・ラッセル。
アカデミー賞では、クリスチャン・ベイルとメリッサ・レオが本作での熱演でみごと助演賞部門の
ダブル受賞を果たした。
 
 アメリカ、マサチューセッツ州。低所得者の労働者階級が暮らす寂れた街、ローウェル。
兄ディッキーは、一度は天才ボクサーとしてスポットライトを浴びたもののドラッグで身を持ち
崩してしまい、今ではあのシュガー・レイ・レナードからダウンを奪ったというかつての栄光に
しがみつくだけの荒んだ日々を送っていた。
一方、対照的な性格の弟ミッキーもボクサーとして活躍するが、自分勝手な兄とマネージャー
でありながらマッチメイクに無頓着な母アリスに振り回され連敗続き。
ミッキーの新たな恋人シャーリーンは、悪影響ばかりの家族から離れるべきだとミッキーを
説得するが…。」(allcinema)

HBOが兄のドキュメンタリーを作るということで、いい気になってたディッキーだったが、
完成したそれはボクサーの転落話であった。ディッキーは覆面パトカーに乗る私服刑事を
詐称して金を巻き上げるという行為を繰り返し、警察に追われるが、ある日、その事件に
出くわした弟ミッキーは周囲が止めるのも聞かず、兄のところに駆けつけ、警官にボクサーの
命である手のひらを警棒でしたたかに打ち据えられた。

兄弟で逮捕され、ミッキーは釈放さいれたが兄は刑務所へ。そこで件のドキュメントを見る羽目
になったのだ。彼はそこから改心し、出獄後にはまた弟のトレーナーに復帰しようと体を
鍛え始めた。

弟は、ダメな兄と、口うるさく理解のない母と別れ、別のプロモーターやトレーナーの元で
試合を重ねた。そして、大事な試合で、ミッキーはこれからは手を切ると宣言しに面会に
行った時に兄から言われた戦術を使って勝つことが出来た。それでミッキーはロンドンでの
世界戦に挑戦する権利を得たのだ。

出所してきた兄を弟は許さず、母とも恋人ともバラバラになるミッキーたちだった。しかし
心を入れ替えたディッキーは、弟の恋人を訪ね、許しを請い、自分が身を引くから、と
弟の世界戦への挑戦体制を整えてやった。
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そしてロンドン。セコンドに入った兄は、的確なアドバイスを送り、ミッキーを世界チャンプに
することに成功、自分が成し得なかった夢を叶えることができたのであった。
リング上で抱き合う家族、そして兄弟、ミッキーと恋人・・・。全ての憎しみや誤解が解けていく
瞬間だった・・・。

この映画の詳細はこちらまで。
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by jazzyoba0083 | 2012-07-16 23:40 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)